推しがいる人の話

ついに本日ずっと読みたかった本を買った。

『まるごと腐女子のつづ井さん』
『裸一貫!つづ井さん1』

一介のオタクであるつづ井さんとその友人たちによるオタクと友情のすばらしさについて知れるコミックエッセイなのだがもう本当に読みながら大笑いしたり分かる~~~!!となったり、とにかく最高の読書時間を過ごせた。つづ井さんとそのご友人一同本当にありがとうございます。大好きです。

登場人物は腐女子なのだが、それ以前に推しがいるタイプの人で、それすなわちオタクである。私はBLなどにあまり造詣が深くなくて(ブロマンスは大好きだけどBLはそこまで興味ない)腐女子ではないのだが、推しがいるタイプの人間なのでこのエッセイは読んでて「分かりみが深い…」と思う事が多々ある。

ちょうどこのエッセイを読み始めた頃ドルオタの友人たちとよく話すようになった。何度かこのnoteで話している通り私は柑橘デュオ(成人男性二人組)のオタクなのだが、面白いことにJ系グループや、女性アイドルグループのオタクたちと話が合う場面があった。「三次元」「歌うたってる」以外に共通点の無さそうなジャンルなのに(まあ冷静になったらゆずさんアイドルな時あるけど)。
しかしそれは、オタクとして抱く感情「推しがかわいい」、ただその一点によって通じ合うことが出来たのだと思う。

つまり、だ。例えばBL好きだろうがGL好きだろうがNL好きだろうが、ジャンルがアイドルだろうがおじさんデュオだろうが、若手イケメン俳優であろうが歴史大好きイケオジであろうが、何らかの沼に入っているオタクの限りはかならず「それめっちゃわかる~!(わかる~~!)」と共感しあえるポイントがあるのだと思う。それは「推しへの思い」という部分で、大概のオタクは推し尊いと思う所から始まるからこそ、そんなこと(他ジャンルのオタクとの共鳴)が起きるのではないか。

そういえば大学に入って仲良くなった友人とは、ジャンルは全くかぶってないのにも関わらずものすごい速さで意気投合した。考えてみるとお互いにオタクであることを伝えた記憶もない。が、気づいたらお互いに「今日推しがとても尊くてしんどかったです」みたいな報告をしあう仲になっている。今じゃお互いにお互いのジャンルのことを大まかに知ってる気がする。


何の話をしたかったか分からなくなってきた。とにかく、推しがいる人間は一度つづ井さんのエッセイを観てみてほしい。人類皆兄弟ならぬ、オタク皆兄弟、という気持ちになるはずだ。


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