圧倒的実家感、の話

ゆずの新曲「そのときには」のMVが公開された。リーダー北川悠仁のプライベートスタジオにて、最小限のスタッフ・機材と共に、三密を避け、またサブリーダー岩沢厚治とはそれぞれ別撮り、という風に作られたこのMVは、いたってシンプルな様子ながらその素朴さがゆずの音楽にマッチしており、多くの人々の胸に届く作品に仕上がっている。


…と、どこぞのライターだお前は、みたいな感じで導入を書いてみた。ベタな感じにしかならなかった。ざんねん。

ともかく昨夜公開されたこのMV。私は見た時にものすごい安心感を感じた。ゆず、あまりにも歌うまいし、歌詞も染みるし、ハァ好き~……としみじみしてしまった。

実は最近、他の歌手に熱を挙げがちで、自分のiTunesの再生履歴なんかを見るとあんまりゆずを聴いていなかったりする。以前はずっと、本当に毎日聞いていたのに、今は全くゆずを聴かないで終わる一日が、当たり前のように存在する。月日が経つってこういう事なのかなぁと思いながら、別の歌手の音楽を聴いている、そんな毎日。


しかし、だからこそ、というか。ここぞのタイミングでゆずを聴くと「ああ帰って来たな」と思う。要は実家だ。今の私にとってゆずの音楽を聴くというのは実家に、故郷に帰るような行為になっている。
よく言うではないか。何もない地方から上京した若者が、都会に染まり毎日刺激的な日々を楽しむも、不意にノスタルジックな気持ちに襲われる、みたいな。まさにそれだ。ゆずは実家。好きが過ぎると実家になるんだ。

それがこのMVを見て、そして歌を聴いた時の感想だ。

新曲なのに懐かしい。どんな音楽を奏でようと決してぶれないその根っこ。グループとして最少人数の2人(とそれを支えるスタッフ)だけでこんなに多くの人を魅了し続けているその姿勢。ああ、本当にかっこいいなこの人たち。。。離れて分かる実家のありがたみじゃあないけど、違うグループの音楽を聴き続ける毎日があったからこそ味わえる感覚なのかなぁ、なんて。



実際にはわたし上京してないしなんなら超地元の大学に実家から通ってるんだけど。


現実では味わえないノスタルジーをゆずさんに感じてます。





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