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下の犬歯間の距離は子供さんなら広がる場合もあります。
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「すべてのケースで、下あごの犬歯と犬歯の幅は広げてはいけない」と古くから言われていますが、本当でしょうか?
1998年 9歳 で開始した女性の方です。今でも毎年、東京からわざわざ検診にお越し下さいます。
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2003年 13歳
![](https://assets.st-note.com/img/1654592455394-nyQacgcpAr.png?width=800)
2017年 28歳
![](https://assets.st-note.com/img/1654592466754-6g4MHeBWyD.png?width=800)
このケースの場合、リテーナー(保定装置)なしで臼歯間だけでなく、犬歯間の距離も拡大された状態で安定しています。
つまり「少なくとも1つのケースでは下顎の犬歯と犬歯の幅径を広げても良かった」という結論になります。
高校の数学で習ったように「すべてのxについてpである」 の否定は「ある x について p¯である」
ですから
「すべてのケースにおいて、下の犬歯間の距離を広げてはいけない」という命題は「偽」です。
このケースでは、低年齢から歯列を育成することでリテーナーなしで安定した状態をキープできています。
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