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大人から始める矯正

矯正したいけど矯正って本当に歯並びが綺麗になるの?と不安に思われる方もいるのではないでしょうか。

歯並びが気になると、歯科矯正を検討される人も多いことと思います。大人になってからの矯正は本当に効果があるのか疑問に感じたり、「やめたほうが良い」という噂を耳にして不安に感じられると思います。

実際にインターネットで「歯列矯正」で検索をすると「歯列矯正 やらなきゃよかった」、「歯列矯正 後悔」、「歯列矯正 やめたほうがいい」などのネガティブな検索結果が表示されます。しかし、歯列矯正を行いコンプレックスが解消した方や笑顔が増えた方も多くいるので、本当にやめたほうがいいのか?やめたほうがいいと思うその理由はどのような点なのかご紹介させていただきます。

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「歯列矯正をやらなければよかった」代表的な”4つ”の失敗事例

■計画していた期間で治療が終わらなかった

まず一つ目は計画通りに治療が進まず予定より長い期間治療が続いたケースです。
歯列矯正は、治療開始前に治療計画が作られます。治療計画とは、担当医が患者さまの歯並び状況を元に、歯の移動を想定する計画表になります。お家を建てる時のいわば、設計図です。
この治療計画を作ることが、歯科医師の知識や技術が重要です。お口の環境や歯並びは患者様一人ひとり異なるため、矯正治療の経験豊富な歯科医の出す治療計画がよいでしょう。治療計画の精度に問題がある場合は、歯の移動をコントロールできず、長い年月をかけても想定した仕上がりにならないケースや、結婚式や就職活動に合わせて治療完了を目指したのに、間に合わなくなってしまったケースなどがあります。

こむら小児歯科・矯正歯科では、経験豊富な院長が計画を作成し、インビザラインのインストラクターに添削してもらう万全の体制を取っています。

■かみ合わせがひどくなった

二つ目は噛み合わせが元の歯並びよりひどくなってしまったというケースです。
治療計画は、治療完了時期をコントロールするだけでなく、治療完了後の ”かみ合わせ” も考慮します。こちらも計画の精度に問題がある場合、見た目の歯並びは良くなったが、奥歯のかみ合わせが合わなくなってしまったという事例がもとになります。その際は、かみ合わせを直すため、追加の治療期間が必要になってしまいます。そのため矯正をしなければよかったと思われたのではないでしょうか。

こむら小児歯科・矯正歯科では見た目だけ良くなってかみ合わせがひどくなる矯正は良くないし、邪道だと考えています。

■歯の後戻りが起こってしまった

三つ目は一度歯並びが理想の状態になったから後戻りしてしまうケースです。
歯列矯正が上手くはいかなかったケースとして、一番多いとされているのは「歯の後戻り」です。
矯正治療が完了し、矯正装置を外すと、歯は不本意に歯を動かされたと認識し、元の位置に戻ろうとします。そこで「保定装置」という歯に動かした位置が正しいよと教えてあげる装置を一定期間において装着しなければ、治療した歯は元通りの位置に戻ってしまいます。通常矯正治療完了後、2年程度リテーナーと呼ばれる「保定装置」をつけることになります。

親知らずを抜かないと高い確率で後戻りしてしまいます。くれぐれもご注意ください。

■ 虫歯になり、治療が中断してしまった

四つ目は装置を外さないと治療できない虫歯ができてしまい治療を中断してしまったケースです。
ワイヤー矯正、マウスピース矯正、どのような歯列矯正においても、矯正装置がお口の中にあると歯ブラシが十分に行き届かず虫歯が出来やすい歯周環境になります。もし治療期間中に、虫歯が発生してしまった場合は、治療が中断したり、治療期間に遅れが出たりします。そのため、事前に虫歯を治してから治療を行うことが理想とされています。

こむら小児歯科・矯正歯科でもむし歯の多い方の矯正はやはり中断が多くなります。

歯科矯正をやってよかったメリット

歯科矯正を「やらなければよかった」という事例やデメリットを見ていきましたが、ここでは「やってよかったメリット」をご紹介します。

患者様それぞれ歯科矯正を始める理由はさまざまです。しかし、歯科矯正をすることによってこうした見た目のコンプレックスの改善にもつながります。

■噛み合わせが良くなる

歯並びに問題を抱えているということは、噛み合わせにも問題があるケースが少なくありません。歯科矯正によって歯が正しい位置になると、噛み合わせも改善され食べ物を十分に咀嚼(物を食べたり噛んだりすること)できるようになります。

■フェイスラインに変化が起こる

歯並びが悪く、同じ方の顎でばかり噛む癖があった人も、歯並びの改善によりバランス良く口腔内が使えることで顔の変化を感じるなど、左右の対称比が改善することもあります。

■虫歯や歯周病リスクを下げられる

歯並びが良くなると、歯磨きのしやすさも上がります。すると、虫歯や歯周病といった危険性も下げることができます。

■笑顔に自信がもてる

何よりのメリットとして、これまで歯並びがコンプレックスで笑顔に自信がもてなかった人も、歯科矯正によって自信をもって笑えるようになります。自然と笑顔が作れるようになると、積極的にコミュニケーションを行えるようになるなど、メンタルにも良い影響が出てくる可能性が大きいです。

歯科矯正をやめたほうがいい方とその理由

歯科矯正は健康な口腔内であることが理想的です。次のような人は、すぐには歯科矯正ができないほかやめたほうがいい可能性もあります。

■ 虫歯や歯周病などが多い

虫歯や歯周病といったトラブルを抱えている場合、これらの治療が矯正治療よりも最優先となります。とくにワイヤーやブラケットを使った矯正の場合、つねに装置をつけたままの状態となりますので、普段より歯磨きがしづらくなります。すると、今ある虫歯や歯周病が悪化し、せっかく始めた歯科矯正を途中でやめる必要が出たり、思うように歯の移動が生じない可能性が出てきます。

■ 顎関節症の場合

顎関節症とは口を開いた際に音が鳴ったり、顎に痛みや違和感を感じる症状です。症状がひどい場合は食事もままならず、頭痛や腰痛といった体の他の部位にまで影響が出てきます。顎関節症は噛み合わせの悪さからくることがありますが、症状が重い場合、歯科矯正ができない可能性があります。ただケースによっては矯正することでかみ合わせが良くなり、顎関節症が良くなる場合もあります。

■ すぐに効果が欲しい場合

歯科矯正は長年位置していた場所から適切な位置へと歯を移動させる医療行為です。イベントがあるからといって、自分の重通りの期間に治療が完了するとは限りません。症状にもよりますが、保定期間も含めて最低でも数ヶ月はみておくのが無難です。すぐにでも治ると考えて安易に歯科矯正を始めると、予定していた日までに終わらずに後悔することにもつながりかねません。
個人的には、かなり無理をした治療になるので長期的に考えると患者様にとって良くないと考えています。

悪い歯並びをそのままにしておくデメリット

ここからは、歯科矯正をせず悪い歯並びを放っておくことのデメリットをご説明します。歯並びの改善は見た目の改善が結果とイメージされている方も少なくないと思います。しかし、歯は人間が生きていくうえで必要な栄養を取り込む入り口にあり、生命維持や健康に欠かせません。悪い歯並びをそのままにしておくと、次のようなリスクやデメリットが生じる可能性があります。

■ 虫歯や歯周病になりやすい

歯並びが悪い状態は、歯同士が重なっていたり、歯ブラシで磨きづらい部分があるなど、清掃性(掃除がしやすい状態)が良いとはいえません。歯科矯正を行い、清掃性を上げることで、虫歯や歯周病になるリスクが下げられます。虫歯や歯周病は、口腔内だけの問題にとどまらず、全身の疾患の原因になるほか、QOL(Quolity of Life:生活の質)の低下も招くことさえあるといわれています。

■ 口臭がきつくなる

清掃性が悪いことで、磨き残しや同じ箇所に食べカスなどがたまりやすくなり、口臭の原因となります。また、歯並びが悪いことで食べ物が十分に噛み砕かれないまま胃腸へ送ることも、十分な唾液の分泌が起こらずに口臭を招くことにつながることもあります。

■ 噛み合わせが悪い

悪い歯並びは十分な噛み合わせが行われていない可能性があります。噛み合わせがしっかりしていないと、よく噛めていないまま食べ物が胃腸に送られ、消化吸収に負担がかかることもあります。

■ 見た目が悪く自信がもてない

歯並びにコンプレックスを抱えていると、口元を隠して笑ったり、会話に積極的になれないという人もいることでしょう。すると、まわりから控えめな印象をもたれたり、自分に自信がもてないということにもつながります。


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