4章⑤【不吉なガラス】 異様な日常 12/30/2017

不吉なガラス[平成29年12月30日(金)]　

リビングの南にある大きな窓。
ここの窓は大体3年おきくらいに、ひび割れる。
先日に、いつの間にか、縦2メートル、横90センチくらいの大きなガラスの、上から斜め下に50センチくらいのヒビが入った。
3年くらい前は30センチくらいのヒビだったから、前のヒビより大きい。
家が傾いているのか、なんだか嫌なガラスなのだ。
新年をガラスがひび割れているまま迎えるのも不吉な年になりそうな気がする。

幸い、ガラス屋さんの営業が今日までだったので、年末のギリギリになって頼み込んで修理に来てもらうことになった。
年末の忙しい時期なのに、ガラス屋さんは、すぐ来てくれて、大きなガラスを丸ごと取り替えてくれた。

新しくなったガラスは、同じガラスなのに透明感があって、まるでガラスが無いかのように外が飛び出して見える。
やっぱり新しいっていいなあ。
3年に一度くらいにヒビが入ると、ガラスも新しくなるから、定期的リフレッシュして家にとってもいいのかもしれない。

しかし、何故ガラスにひびが入るのかをガラス屋さんに尋ねたら、
「急に寒くなると、室内との温度差で割れることがよくありますよ。今の季節、取り替えの依頼が多いですよ」とのこと。

なあんだ、気温差で割れるのか、そんなものなのかなあ。
よく、ガラスが割れると不吉なことが起こるっていうけど、3年おきにひびはいっても、なんにも変わったこと起こらない。

高校生の頃に、壁に立てかけていた等身大の鏡がボクの方に倒れてきて、頭でガラスを粉々に割ったことあった。
ボクも、家族も仰天したけど、ボクが全く怪我をしてないことにまたまた驚いた。
あの時は、地震でもなく、ぶつかることもなく、なぜ倒れてきたのか全く分からなかった。
みんな、
「絶対に不吉なことが起こるよ」って面白がっていたけど、その後に悪いことが起こるわけでもなく、良いことが起こるわけでもなかった。

「ガラスが割れると不吉なことが起こる」は、単なる迷信なんだろうなってその時に思ったんだった。

まあ、綺麗なガラスになって、ますます明るい部屋になって、よかった、よかった。

☆ガラスが割れて、良い事があったことってありますか？