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おもいでがたり

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記事一覧

それは青春のパフォーマンスなのだ

高校時代はバンドブーム真っ盛りの80年代後半。
自分もブームに乗ってバンドを組んでいた。
ベース(と小噺)を担当。

文化祭のライブはバンド活動の集大成。客の入りやノリがすごく気になるのは至極当然のこと。
自分たちの演奏をちゃんと聴いてくれてるかな?MC代わりの小噺で受けてくれてるかな?といちいちお客さんの反応を気にしていた。
ロックが大好きなのにロックしていない、そんな生真面目で小心者な集まり(

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あさがお

昼休みにボーっとしてたらふと思い出したこと。

小学生低学年の頃、理科の授業の一環でクラス全員でひとりずつ鉢を用意して朝顔を育てましょう!というのがありました。

そして、クラスのひとりだけ「ひとつも芽が出ない」というよくありそうな些細な事件が発生しました。小学生時分だからそれだけでクラス中が「ザワザワ」してしまい、その子と先生はバツ悪そうな顔をしてた。

そんなことがあってから数日後の朝早く、一

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ピラフとコーヒー

20年前に勤めていた会社の近くにある、喫茶店に行きたい。

その喫茶店の「ピラフとコーヒー」を食べたい。

そのピラフは冷凍のものを火にかけただけ、コーヒーもチェーン店の味だったのだけど、なぜか記憶に残っている。

その会社のことはあまりいい思い出が無くて、記憶をどうでもいいところに追いやっているけど、その店だけは懐かしめる記憶の中に入っている。

当時はなんとも思わず、普通に利用していた店なんだ

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お年玉付き年賀はがき

お年玉付き年賀はがき、今年の当選番号はこれ。

http://yubin-nenga.jp/otoshidama/

今は昔、高校2年の時の年賀はがきのお年玉の当選発表があった日。

夕方になってとある友人から電話がかかってきた。

電話に出ると開口一番

「当選おめでとう…」

最初は何のことかわからず、???って黙ってると

「俺が送った年賀状、当選してるんだよ。それだけなんだけどさ。見ておい

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クリスマスについて

自分が思春期だった頃のクリスマスに関する思い出…今思うと自分がかわいそうに思えてくる。今回はそんな情けない小話を。

この時期になるとTVで流れる、JR東海の「クリスマスエクスプレス」とアルペンのCMに異常に拒絶反応を過ごす日々。山下達郎の作曲センスが恨めしく、プレゼントの送り合いを煽る業界と、異様にクリスマスを盛り上げるための装飾、赤と白の色を見ただけでもダメ。ただひとこと「クリスマス、キライ」

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夏休みの宿題

夏休み、最終日ですね!と言おうと思ったら地域や学校によって夏休みの期間が違うんですよね…

でも「8/31=夏休みの終わり」というイメージがあるので今日思いついたことをツラツラと。

【宿題事件簿その1】

夏休み後半に「宿題やってないよー、どうしよー」が嫌いだったので夏休み中旬には宿題を終わらせていた。

そうするとどこで嗅ぎつけたのか友人たちが「宿題の答え教えて」「写させて」と電話がきたり、部

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隠れスワローズファンだったこと

小5~6時代、クラス内には複数のグループが存在していた。

なぜかどこかのグループに属していないといけないことになっており、

グループに属していない=クラスから無視、みたいな雰囲気があった。

自分はといえば「最大勢力」のグループに「属させて」もらっていた。

今思うと「なんとアホラシイ」ことなのだが、当時はそのグループにいることに優越感を覚えるというか、仲間に入れてもらって嬉しいという奇妙な気

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心の中に存在するかかりつけ医

いまは結婚して実家を離れていて、いま住んでいる土地にはかかりつけ医はいない。というか見つからない。

実家にいた頃はかかりつけ医がいた。自分は幼少時代、体の弱い子だったので何かあるとかかりつけ医のいる診療所に飛び込んでいた。

風邪に始まり、腹痛から花粉症の治療までなんでも面倒見てもらっていた。
『あ・うん』ではないけど真冬に行けば「風邪?」三月に行けば「花粉症?」という感じで診察室のイスに座った

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雪の日の思い出

雪が降ると必ず思い出すのが小6の冬。

校庭という聖地を理不尽な理由だけで追い出された我がクラス。休み時間の遊び場を屋上に見出していた。

必死で思い返したけど、校庭を追われた理由が思い出せない。理不尽だったことだけ覚えている。その時の気持ちを「理不尽」という言葉で表せるというのを後に中学になって覚えた。

話を本題に戻す。

当然のことだけど雪の日は野球ができない。

仕方ないから屋上で雪だるま

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バレンタインの思い出

バレンタインデーにチョコレートをもらった、というのは学生時代では殆どなかった。
学校側がもらえない子に気を利かせたのか「チョコレート受け渡し禁止令」が出ていたため、学校での贈与(?)が出来なかったからだ。
基本的に2月のチョコレートに縁のない人だったのだが、唯一の例外がある。
中学3年のバレンタインデーのこと。
中3の2月と言えば高校受験直前のいちばん大変な時期。
そんな時期にチョコレートなんて浮

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めがね

小2の時からかけているから、かれこれ30年以上の「めがね歴」になる。

保育園の時から視力回復のために眼科通いをしていた。母親と1時間以上かけて眼科に通ったことを今でも覚えている。

目が悪くなったのは「本の読み過ぎ」なので、両親に何か言われたことはない。両親も読書は悪いことでないと思ってたからであろう、眼科通いは結構な費用がかかっていたにもかかわらず、何も文句を言われなかった。

「眼科で視力回

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