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梅雨入りと心の空模様。
わたしは、心の曇りが続くようなとき、
ちょっと思考が停滞してる、淀んでるな、
と思ったときに、この本をめくります。
そして、いつも禅の言葉に救われます。
いまの私に、ぴたっとくる言葉はこれでした。
「本来無一物(ほんらいむいちもつ)」
つまり、もともと何もないんだよ、
ということを知る。
雲ひとつなく、高く青く澄み切った空のように、
心とは、本来そういうもの、であると。
また、達磨大師の言葉に、悟りの境地を表す
ことばとして、
「廓然(かくねん)」というものがあるそうです。
「廓然」とは台風一過の青く晴れやかな空のこと。
いま在りたいのは、まさにそんな心の状態。
もやもや迷ったり、心が曇って淀んでいたり、
何かしなければと焦ったり、考えすぎたり、
起きてもいない、されてもいないことを、
恐れたり。
でも、それらはだいたい自分の中で、
勝手につくっていることが多い。
勝手に妄想して、それを大きくして、
それにとらわれているのも、また自分。
すべては、自分の心の持ちよう。
そんなものに、心捕らわれている時間なんて、
ないはずなのに。
今、今日、わたしは、どうしたいのか。
それは、意味あることなのか。
沖縄地方では、例年より10日以上も早く
梅雨明けしたとか。
東京は、梅雨入り。雨は嫌いじゃない。
心に浮かんだ雲を、ひとつひとつ消していこう。
そして、いまに集中しよう。
いま、私だからできること。