鬼滅の刃、観てきました in Thailand
12月9日から、こちらタイでも映画「鬼滅の刃 無限列車編」が公開となりました。
すでに、公開から5日となる12月14日には、
興行収入が5,000万バーツを突破。これまでタイで公開された日本アニメで歴代1位になったとのニュースも。
また、12月16日には、バンコク市内に
「鬼滅の刃」カフェがオープン。カフェでは、海外限定のグッズが買えるため、開店の2時間前からファンが行列を作り、整理券が配られたそうです。
映画公開日は、ずっと前から告知されていたので、私も早く観に行きたい!(アニメの第1期も全話観たし、漫画も最終23巻まで読了済み!)と思って首を長くして、その日を待っていました。
でも、何やらTwitterを見ていると、
どうやらフライング的にその先週末くらいから
すでに始まってたらしい?なんて投稿もあり、
そんなことってあるの!?
これはタイあるあるなの!?
と、驚愕しつつ、私たち家族もタイの4連休に、
劇場のあるQuartier CineArt へ足を運びました。
今日は、タイの「鬼滅の刃」ブームと、
新鮮に感じたタイの映画館について、書いていきたいと思います。
鬼滅の刃、タイでの反響は?
映画館ロビーには、タイ人、日本人ともに親子連れがたくさん。なかには、炭治郎の羽織りを着ているタイ人親子の姿も…!
実は、タイにはこんなすごいローコストコスプレイヤーがいらっしゃるのをご存知ですか?
鬼滅の刃にとどまらず、日本のアニメに造詣が深すぎるこのお方。
映画館の様子も含め、あらためて、日本のアニメ文化の浸透具合はすごいなと実感しました。
▲鬼滅の刃、ONE PIECE、犬夜叉、コナンにドラゴンボール!日本アニメへの愛もさることながら、その発想が天才過ぎて、すっかりファンに。
映画館では、息子の小学校の友達にも会いました。また、すでに2〜3回と観に行っている猛者たちもいるようで、その熱狂ぶりに、ただただ驚くばかり。
日本同様に、UNIQLOとのコラボなど、様々なプロモーション効果はもちろんですが、やはり漫画の最終巻が、タイでの映画公開前の12月4日に発売されたというタイミングも、とても大きいように感じます。私もその直後には、最終巻を読み終えていて「早く映画が観たい!」と強く思いましたから。ちなみにタイの紀伊国屋書店でも「鬼滅の刃」のコミックスは、英語版である「Demon Slayer」とともに山積みです。
さて、タイでは、オリジナル日本語音声版が人気なのだそうで、直前で吹替版から字幕版に変更した映画館もあるそう。
また公開当初、サイアムパラゴンでは、4スクリーンを鬼滅が占拠とのこと。すごい…!
▲子供料金の設定はとくに無く、この日は1つ300バーツの席を購入。
この日、私たちも日本語音声タイ語字幕版で楽しみました。劇場はIMAXシアター。
新作映画はここで上映されることが多いようで、今日現在、すでに「鬼滅の刃」から「Wonder Woman1984」(12/17より公開)に切り替わっていました。
それにしても、IMAXシアターの映像の美しさよ…。音響も素晴らしく、どの席から観てもきっと満足できそう。とくに、アクション映画はすごい迫力だろうな。タイでこれから公開予定の
「007(2021年4月〜)」と「トップガン(2021年7月〜)」の予告編を観て、そう感じました。
今回の「鬼滅の刃 無限列車編」は、本編漫画でも重要かつ好きなエピソード。
涙、涙で、終わる頃にはマスクがぐしょぐしょ。そんなわたくしは、早くもその翌週の平日に、ひとりで2回目の来場。
アニメ第2期への伏線もたくさん散りばめられていたり、漫画では描かれていなかったシーンや技(!)も出てきたりするので、何回でもおかわりできそう。
また、来週からは息子が冬休み突入。
きっとまた一緒に行っちゃうんだろうなぁ…と。
って、どんだけ好きよ。
タイの映画館、ここが新鮮…!
ここからはタイの映画館について、感じたあれこれを書いていきます。
①映画本編が始まる前にその場で起立!?
さて、タイの映画館では上映前に国王陛下を称える「国王賛歌(เพลงสรรเสริญพระบารมี )」の映像と曲が流れます。その間、観客は起立します。
私たち家族も起立。タイに住む外国人として、
また、タイという国に対する敬意を込めて。
一方で、大半が起立している中、起立していないタイ人の姿もちらほら…(小声)。
ご存知の通り、タイは国王がいる国。
過去ニュースなどを見ると、映画館で起立しなかったタイ人が不敬罪で逮捕…ということもあったようですが、それも随分前のこと。
Twitter上でも、映画館で起立しないタイ人のはなしも拝見。また、首都バンコクと地方とでは、温度差もあるという声もありました。
わたしは、今のところデモなどに遭遇するということはありませんが、テレビやネットで見聞きする以上に、今のタイの情勢を肌で感じた瞬間でもありました。
②クーラーが効き過ぎて、むしろ寒い…!
映画館に限らず、タイの商業施設などは
クーラーが効き過ぎて、本当に寒い!
外は暑いので、未だに半袖ですが、建物のなかに入る時は、羽織るものが必要です。
映画館の中は、とくにそれが顕著だなぁと感じました。
③映画館によって料金が違う!
これは結構意外でした。
バンコク市内だけでも、かなりの数の映画館がありますが、同日上映で3つの映画館を調べてみたところ、こんな感じに。(2020年12月16日上映時)
Quartier CineArt
▲料金は、IMAXシアターで350バーツ〜1,500バーツ
Emprive' Cineclub
▲料金は、通常シアターで350〜1,800バーツ
SF Cinema City Terminal 21
▲料金は、通常シアターで150〜550バーツ
こんなに金額が違うものなんですね。
そして、見ていただくと分かる通り、タイの映画料金は、日本人からするととっても安い!
上記、調べた中で一番安かった、
SF Cinema City Terminal 21 の150バーツのシートは、なんと約510円!(1バーツ3.4円で計算)映画好きには堪らないですね。こんなに安いので、英語の勉強がてら通うのも楽しそうだなと思いました。
③多彩でラグジュアリーなタイの映画館!
私が今回行ったQuartier CineArt は、商業施設の中にある映画館。そこに着いた時、その設えのゴージャスさに「わぁ!」と思わず声が漏れました。
シャンデリアがあったり、ソファーとテーブルが各シアターの近くに配されていたり、なんともゆったり。まるでおしゃれなバーのような雰囲気。
他の映画館も気になる…。
と、思い調べたところ、とても詳しい記事があったのでご紹介。
上映前にお食事がいただけたり、ミニバーサービス、フットマッサージが受けられたり…!
映画館ごとに、特色があってすごくおもしろい!タイの映画館って魅力的!
個人的には、2つ目のサイトで紹介されていたタイ最古の美しいレトロ映画館「スカラシネマ(Scala Cinema)」が、建築物としてもとても気になりました。
映画を観るだけでも楽しいのに、ここに来るというワクワクドキドキ、空間やそこでのサービスも含めて新しい価値を味わえるタイの映画館。
そこにタイのおもしろさ、奥深さを感じます。
さて、次はいつ、どの映画館に行こうかな?