学校教育の、いま。
先日、息子の学校の保護者会に行った。
入学して最初の集まりだった。
4月以降の教育について、子供たちの様子、
これから来る夏休みのこと、PTAクラス代表の
選出。主に、そんな議題だった。
この春から、小学校の評価項目が変わった。
まず、冒頭に今年度から学習指導要領がかわり、
教育方針や評価の方法も変更になるとの
説明があった。
評価といえば、夏休み前の通信簿。
通信簿の記載内容も、当時どんな評価だったか、もはや記憶にないけれど。
例えば、いままでは、
◯思考、判断、表現
◯技能
◯知識、理解
◯関心、意欲、態度
の4つの観点で評価していたのを、
この4月からは、
◯知識、技能
◯思考、判断、表現
◯主体的に学習に取り組む態度
の、3つの観点から評価をします、とのことだった。
具体的に、先生からの説明でとても分かりやすかったのは、授業中にたくさん手をあげる子は「関心があって、意欲がある」というのがこれまでの評価だったところを、今後は、もちろんそれも一つの意欲的な態度としながらも、「興味をもってさらに自分で調べてみる」とか「友達同士でディスカッションしている」とか「違う視点で考えようとする」とか。それぞれのやり方で、学ぶことと向き合う姿勢を評価しますよ、ということだった。
なるほど。
たしかに、人には個性がある。
学習に取り組むスタイルだって、アプローチだって、みんなそれぞれ違う。
わたし、授業中あまり手をあげるようなタイプじゃなかった。なんだか、恥ずかしくて。
家では黙々と、ひとり漢字の読み書き練習をしたり、算数の演習をしたり。
授業中は、答えを心の中に用意するものの、
手はあまりあげず、静かに心の中で答え合わせをするような、そんなタイプの子だった。
おとなしさと学習に対する積極性は、
イコールじゃない。もちろんその逆も。
ひとりひとりの子供達の個性を見極めながら、
評価をしていく先生たちは、本当に大変だと思うけれど、こうやって教育現場も少しずつ変わっていこうとしてるんだなぁと知り、
同業である文科省の仕事を身近に感じた。
1学期は、通信表なし。
加えて、先生方のご苦労は教育方針や評価方法の変更だけではない。
何よりも、今年はコロナの影響で子供たちの学習時間が大幅に短くなってしまっているということ。
その遅れを取り戻すために、でも、学習のコアとなる要素は決して落とすことがないよう、学校も先生たちも色々と工夫をしながら、日々教育にあたってくださっていることを知ることができた。
そのため、1学期は通信表での評価はしない、
ということだった。
時間も大幅に短縮されている中、新しい学習指導要領にそった評価は、たしかに困難だ。
ちなみに2学期末に、1・2学期をまとめて評価した通知表が渡されるとのことだった。
夏休みも短縮に。
夏休みも短くなる。
わたしの故郷北海道では、夏休みは短く、7月中旬から、大体お盆明けの19日くらいまで。
その分、冬休みは長い。
内地(本州)は、夏休みが長くていいなぁ、なんて、小さい頃よく思っていた。
学校教育の進み具合、子供の理解度、
興味関心、得意不得意。
夏休みの間は、家庭での学びもとても大事になりそうだ。宿題だけでなく、学ぶこと、調べることの愉しみや喜びみたいものを、
いろんな場面で、伝えられたらいいなと思う。
最後に。
そしてやっぱり、夏休みは家族で旅にでようと、
思う。
「北海道は、なんで道が広くて真っ直ぐなんだろう」、「この看板は何?」、「この野菜は何?」
旅は、子供の学びを加速させるいちばんの教育の場だと思っている。
子供は旅先で、五感をフルに使い、シャワーを浴びるように勝手に色んなことを学んでいる。
そんな息子の質問や視点も、おもしろい。
物心つく前から、いろいろなところに連れ回しているせいか、あまり物怖じもしない。
我ながら、旅育がうまくいっているように思う。
さて、今年の夏はどこに行こうか。