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「好きな本を紹介するプレゼン」の講義資料#1

第1回目の講義の内容は以下のとおりです。

  1. 発表会の概要と予定の説明

  2. プレゼンテーションとは

  3. プレゼンの組み立てかたの一般論

  4. 今回の本の紹介のプレゼンの組み立て

  5. 実習

  6. 次回予告

以下,実際の講義スライドの内容を抜粋して紹介します。ちょっと長くなりますし,過去の投稿と重複する部分もあります。この投稿では,1. から 4. の説明の部分を扱い,実習は次回にします。

1.発表会の概要と予定の説明


▶ 概要と予定
• 1人ずつ,持ち時間5分。全員の前で発表する。
• 「紹介するもの」は,新書,小説のほか,漫画も可。出版されているもの。 心から他人に紹介したいものを選ぶこと。
• 次回,PowerPoint を使って「プレゼンテーション資料」となるスラ イドを作成。完成版を作る。 原稿チェックをする。チェックを通った人から,先着順で発表順を選ぶ チェックした原稿は,教員が預かり,当日PCに用意する。 チェック後に変更したい人は最新版をメールで教員に送る。
• 発表会時,発表者以外は聴衆となり,評価表をつける
• 原稿チェック,口頭発表,評価表×2で課題クリアとする
ひどい手抜きは減点する。良く出来ていれば加点する。

講義資料より

プレゼンとは,を説明する前に,発表会の概要を伝えます。次に続く説明を人ごとではなく今回の発表をやるために必要な情報として聞いて欲しいからです。ここでのポイントは,漫画でもいいから,カッコつけずに自分が大好きでおすすめしたい本を選ぶ,という点を強調することと,準備は全て講義時間内でするので宿題でスライドを作ることはない,ということです。全員の前で発表,というところでハードルが上がりますが,好きなことで,宿題もない,というところで気持ちを楽に持って欲しい,ということと,時間をかけずにスライドを作ることも学んで欲しいからです。

2.プレゼンテーションとは


▶ プレゼンテーションとは
• 研究内容や企画等を人前で発表し,説明・説得すること • ここでは,(会議上で)聴衆を前にしての口頭発表のこと
▶ プレゼンテーション資料とは
• 聴衆の理解を助けるために提供される視覚資料 • レジュメ,ポスター,板書,スライド
▶ 現在では,PCを使ってスクリーンに写したスライドを, 発表者と聴衆が一緒に見ながら講演するスタイルが多い
▶ この講義資料もスライド

ざっくりした説明です。次に,プレゼンテーション資料(スライド)についての説明が続きます。

▶ スライドの特徴
• 1ページごとに独立した内容,ページ送りは講演者が行う • 限られた時間である程度まとまった内容を伝える
• 講演内容の理解を助ける(=全部書いていなくても良い) • 投影するため,細部は読み難い
▶ プレゼンテーション資料の作成上の注意
• 枚数を最初に限る(講演時間1~2分につきスライド1枚以下)
• 読めるように,見えるように
• レイアウトを生かして情報をカプセル化する(余白,色,囲み)
                   ぱっと見で分かることが重要
• 聴衆の立場で,見た目にこだわる(色選び,フォントの選択)

ここでは,スライドと普通の文書の違いを説明しました。大事なのは2つ目の項目です。スライドは普通の文書と違い,聴衆に見ることを強いる資料なので,聴衆のストレスにならないように作るのが大事,という話をします。「講義のスライド資料を見てて,イライラすることない?」と聞くと,大抵思い当たる節があるようで,納得してくれます。PowerPointで具体的にどうするか,という話は次週の実習の時に説明します。

3.プレゼンの組み立てかたの一般論

▶ 「プレゼンをしなさい,持ち時間はx分」と言われたら
1. 「お題」を決める(何について話すかを,ざっくりと)
与えられたテーマに沿っていて,かつ 「自分の体験/経験」を含むものを
2. 材料を集める(関連するもの全てを幅広く)
3. スタートを決める
聴衆の予備知識とテーマとが重なる点から始める
4. ゴールを決める
スタート地点と講演時間から,どこまでテーマに踏み込むか決める
聴衆に届けたい,「お持ち帰りメッセージ(take home message)」を 決める
5. ストーリーを作る
 スタートからゴールまでを最短で結ぶように, 序論,本論,結論の形を整える
 複雑なものを発表する場合は,「始めに結論,あとから理由」の パターンで作ると理解されやすい      「行き先を知らせてから道案内する」
6. ストーリーに合わせて,スライドを作る
スライドの枚数は講演時間に合わせる。最大 (x + 2) 枚
慣れないうちは,「絵コンテ」考えてから PC に向かう
7. スライドを校正しながら,話し原稿を練る

これは私のやり方になります。この回で説明したことの繰り返しになります。

4. 今回の本の紹介のプレゼンの組み立て

▶ 1人5分なので,スライドは5~6枚
▶ みんなの知っていそうな話題から始めて,本の内容を紹介する
紹介する本の知名度によって,スタート地点は変わる
▶ take home messageは 「この本は,○○○な本です。是非読んでみて下さい!」
▶ 聴衆が,「読んでみたい,読んでみようかな」と思えば,プレゼン成功!
▶ 私が今までやって来た研究発表の場合は,発表をして,質疑応答の時間
に質問が 1 つでも出ればプレゼン成功と言われている。

ここが,今回の講義で一番学生のヒントになるところです。このあとで,1つの例として私が15分ほどで作ったスライド5枚を使って私の好きな本を学生に紹介します。紹介する本はいつも決めていて,
吉田秋生さんのBANANA FISHです。2018年にアニメ化もされ,各媒体で今でも見ることができるようです。

最初に紹介した年はまだアニメ化の前だったので,誰も知りませんでした。アニメ化以降は,聞いたことある,という学生もちらほらいましたね。読むにしても見るにしても,非常に心動かされる作品で,私のスライドの最後の文は「読んだ後,しばらくは放心状態になり,動けなくなる恐れがあります。ご注意を。」でした。吉田秋生さんの作品は大好きで,いつかどこかでまた感想を書きたいなと思っています。

だいぶ長くなってしまったので,実習パートは次回にしたいと思います。


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