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オーガニック野菜について最近思うこと

オーガニックといえば「健康に良い」とか「環境のため」とかいうイメージがありますよね。実際に世間一般ではそういう認識で間違いないだろうしその通りだと思う。

私がオーガニック野菜の生産現場で働くようになって6年目。改めてオーガニック野菜について考えてみました。

悪戦苦闘の日々

そもそもなぜオーガニックの野菜を育てたいって思ったんだろう?きっかけは10年前、レストランで料理長として働いていた時のこと。毎月変わるおすすめメニューを考えるのが行き詰まっていたところの話です。

自分でいうのもなんですが、料理の腕はそこそこだと思います(笑)。そんななか、調理法や調味料をあれこれと工夫しながら新しいメニューを作っていくのですが、なかなか納得のいくものにならない。いろんな本を読んでみたり、食べ歩きをしながらアイデアを練り上げようと毎日必死になっていたのを思い出します。

そんなふうに悪戦苦闘しながら、気分転換に田舎方面にドライブした時でした。偶然に立ち寄った道の駅。何気なくぷらぷらと歩きながら目に止まったのが産直売り場の「自然栽培」と書かれた枝豆。

枝豆といえばだいたいは居酒屋で食べるか、たまに家で冷凍のもの買ってきて解凍したものを酒のつまみにするくらい。生の枝豆を食べる機会ってあまりなかったので、少し割高感はあったけれど、興味本位で買ってみました。

正直にいうと、枝豆なんてどれも同じだと思っていたし、ただ茹でるだけで料理として考えることは一度もなかった。

しかし実際に食べてみて今までの考えがあまりにも浅はかだったことを知ります。

「うまい!」

この一言で片付けるのはどうかと思いますが、これしか浮かびませんでした。

ただ、その時に確信したことがあります。

「料理は食材が基本だ!」

今まで調理法や味付けばかりに気をつけていたけど、素材が美味しいことが一番大事じゃないか。

枝豆を食べながら一人で静かに熱狂していました。

そして10年経った今、あの時の思いが食材への追求心になり、そして6年前からその原点である農業の現場で野菜を育てることにつながったんだなぁということを思い出しました。

オーガニック野菜はまだまだ一般的なものとして流通していないのが現状です。でも本当のおいしさを求めるならば、必ずこういう野菜がメインになる。そう確信して毎日野菜と向き合っています。

そして、この食欲が健康や環境のためになるならもっと良いでしょう。

とはいえ、私がオーガニック野菜を育てるのは本当に美味しい野菜が食べたいから。

そして、楽しいから。

これに尽きると思っています。

料理への想い。食材への感謝の気持ち。 楽しく緩く、真剣に食べ物と向き合いたい。 そんな思いで執筆しています。 「いただきます」から明るい未来を創造する。その活動を模索して行きます。