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熊本のアサリ産地偽装問題のもっと本質的な問題

おはようございます、昨晩は遅くまでひとりで庭キャンしてお疲れモードのサウナ大好きおじさんです。

アサリ産地偽装問題

熊本といえば観光は熊本城や阿蘇が有名ですが、食べ物でもすいか、トマトなどの出荷量が全国的に多い農業県です。
その農業とともに水産業も盛んなんですが、昨年は熊本が誇るアサリが産地偽装問題で揺れた。この問題への対応で県庁や県議会、地元新聞の熊本日日新聞でも連日にぎわった。

アサリ産地偽装問題(アサリさんちぎそうもんだい)とは、輸入アサリを輸入書類の内容を書き換えたり、短期間日本の干潟で蓄養することによって、原産国名ではなく日本の特定県や特定水域産と表示を付けて流通販売が行われていた、食品偽装問題(産地偽装)である


Wikipediaより引用

本質的な問題①

今ではトレーサビリティの仕組みからアサリの産地が熊本であることが証明できるように改善されているが、私は問題の本質はそこではないと考えている。

本質的な問題として浮き彫りになったのは、長い間このような産地偽装が放置されていた事実から、食べてみてもどこの産地でもアサリの味には変わりがないという事実が判明してしまったことだ。

そもそもアサリの産地は肉牛と同じようにどこで生まれたのか?と どこで育てられたのか?で産地が決められており、中国産や韓国産に比べて「熊本産」がブランド化してある。
牛肉でもいろんなブランド牛肉があり、調べてみると「松阪牛」「近江牛」「米沢牛」「三田牛」「前沢牛」「宮崎牛」……。

アメリカ産の牛を「松阪牛」としてマーケットに出したらどうなるでしょうか?
そら〜すぐにどこかからクレームくるのは容易に推測できる。

本質的な問題②

もうひとつ問題がある。
改善策をトレーサビリティの仕組みで対応できたのは漁業者の皆さんには良かったが、このシステム構築の費用ってどこから出たの?
もちろんみんなの税金
でした。
先ほどと同じ話で牛肉という一部の消費者が好んで食べてるものの流通システムにこんなに税金が使われることがあるだろうか?!
漁協が政治的な強みを背景にして行政側へ圧力をかけれる組織であることが分かる。

最後に

マーケットだけでは産業として成り立たないため行政側の支援を受けてしまうのは私も分かる。日本人の主要な食べ物である米をつくる農業者にも自然環境を保全したり、島国だからこそ自給率を確保したいので税金で支援している。
アサリを海から取る権利が法的に与えられてその権利から生業としている漁業者からは、今回の偽装問題の報道を通じて被害者意識しか感じなかった。
消費者の大半は熊本県産のアサリを食べなくても韓国産アサリで充分という状態に危機感を抱くぐらい謙虚な姿勢を期待したい。

最後まで読んでいただきありがとうございました。
おわり

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