見出し画像

【失敗したくない人向け】疲れたけど大満足な家を建てた私の経験談

みなさんは自宅は賃貸派ですか?マイホーム派ですか?
マイホームでも、一戸建、マンションでも分かれるところですね。  私は一戸建ての自宅を建ててかれこれ14年ほど生活してきましたが、とても満足しています。
我が家はどうして一戸建てにしたのか、どうやって決まっていったか、振り返ってみたいと思います。家づくりの参考になれば幸いです。

土地の選定

そもそも自邸を持ちたいと考えたのは家族をもって嫁さんとの日々の会話からでしょうか。子供がふたり生まれて一番手間暇がかかるけど可愛くてしょうがないタイミングがありました。だいたい子供が2〜4歳くらい。
嫁さんとの会話は、子供たちの教育方針やどこを拠点にして人生を過ごしていくのがベストなのか議論を深めていく時間が増えてきました。

やっぱり毎日同じ屋根の下、同じ空間、同じ時間の中で生活を共にしていると価値観を二人で擦り合わせていくことが多くなります。
結婚式でのケーキ入刀が初めての共同作業といいますが、自分と違う人との共同作業は価値観の共有がないと疲れます。

一緒に暮らし始めた頃はこの作業の連続で疲れることが多いのですが、徐々に住居に関わることを含めて価値観が共有されていきました。
我が家は定期的に県内での転勤があるため、どこに拠点を設けるかが非常に重要なことになります。県庁所在地の熊本市であれば将来的な子供たちの学校の選択肢など教育環境が充実しますが、土地代などの居住コストは割高になります。

人生の選択肢としてどこに住むかはとても重要なことなので、一朝一夕には答えはでません。何度も何度も嫁さんと意見交換していくと具体的な内容が絞られてきました。

マンションは多くの他人と運命共同体となることが抵抗があり選択肢から外れました。
土地の選定においては郊外なら安くなるけど文化施設や教育施設と遠くなり不便になる。このトレードオフの関係をバランスよく考える必要があります。

ある日、新聞紙面の不動産情報をみてると次のような土地を発見。

(土地の概要)
土地面積:約50坪
土地価格:坪25万円

建築条件付きではなく土地のみを販売していて土地面積が無駄に大きくなく魅力的でした。自分たちが住む空間はオーダーメイドで決めていきたいという考えがあったので、家を建築する会社が土地購入と同時に決まるのは少し抵抗がありました。

市街化区域の縁辺部を区画整理したニュータウン的な場所で、比較的中心地と大型ショッピングモールへのアクセスがいい。近くに田園地帯や大きな湖があり自然が近くにある。週末に湖のほとりを夫婦で散歩するような生活がイメージされました。

建築会社の選定(営業マンの選定)

次は購入した土地に家を建てることを考えていくことになります。もちろん自分では建てることをできないし、設計することもできないので施工会社を探さないといけません。
家という商品を売ることが目的になっている建築会社も多く存在します。家づくりは施主と建築会社の共同プロジェクトで、一生に一度の一大プロジェクト。なので納得感があり気持ちよく進行していかないとお互いが不幸になります。

家を建ててくれる建築会社の選定とともに営業マンとの相性がとても重要です。営業マンと意見交換しながら設計を具体化していくプロセスには相当の時間をかけなくてはなりません。ここを端折ってしまうと自分たちが納得できる家を建てることはできません。

私の担当営業マンの方は何事も真摯に取り組み、どんなわがままも受け取ってくれました。
もちろんすべての要望が通るわけでなありませんが、できない理由が合理的で納得感があれば、逆に信頼感が増します。

営業マンがいう家づくりのコンセプトや理念が自分たちの家づくりの価値観と合致しているかどうかが大事なところです。ここがズレていると自分たちにとっての快適な生活空間が遠のきます。

私は家という商品の紹介に特化するような営業スタイルには不快感を感じてたので、「安くなってます」的なコメントを言ってくる会社やすぐにお金の話をする会社、家づくりの本質的な部分を語らない会社は避けました。

家づくりは住まう者と建てる者の共同プロジェクトなので、人間的な信頼関係が大切になってきます。

設計者の選定

満足する家づくりのキモは、家族の意見を徹底的に設計者にぶつけて議論を重ねることです。
自分たちの理想とする生活価値観は自分たちにしか分かりません。どんなに優秀な設計者でも施主の希望を聞かないと提案することができません。家をつくる側が勝手に押し付ける生活感、住空間に自分たちが合わせてしまうのは本末転倒です。

なのでパートナーとは何度も意見交換してどんな機能が必要か、どんなデザインが好みか、考えることがとても大事になります。また、設計者側にも癖があります。
狭小住宅が得意な設計者もいればそうではない設計者もいるので、同じ土地に同じ機能・希望を設計者にぶつけてもできあがってくるプランは同じではありません。
私たちは一度提示してもらった間取り設計プランを見て納得しなかったので設計者を変えてもらいました。
したがって設計者が選択できないシステムの会社は避けた方がいいと思います。

おススメなのは、こちらのオーダーを受けて設計者自身が培った経験や建築の専門的知識を駆使して機能性かつ構造性に満足できる提案型のプランを提示してくれる設計者です。

たかが家相されど家相

一方、家づくりの過程でとても苦労したのが家相の満足度を目指したことです。
科学的な根拠がないものに興味がなく個人的には家相はあまり信じてないのですが、パートナーである嫁さんのこだわりでした。
例えば南西から北東の方向には玄関や水まわりがあるといけない、とあるので間取りの自由度がなくなります。

せっかく高いお金を投資して建てるのに、建てた後に不幸なことが起きてしまうと家相のせいにしてしまう可能性があります。
たとえ科学的に証明できるものではなくてもパートナーが家相のせいにしてしまう可能性があり面倒なことになりかねません。一度建てたものを家相のために建て直すことになったら大変です。

家相を優先するので間取りの自由度が制限されることになりました。家相を優先するあまりに住みにくいプランになるのは絶対に避けたかったので何度も設計に変更が生じました。
家相の検討のためその分打ち合わせには時間もかかるし精神的な体力も消耗しました。

まとめ

昔からの名言(迷言?)で、「自分の満足する家を持つには3軒は建てないと建たない」といわれてます。実際、周囲には2軒目の家を持っても不平不満を言ってる人がいます。
そんなことしてたらお金がいくらあっても足りない。

このように家づくりは面倒で疲れます。
私はもう二度と家づくりはしたくないと思ってます。
そのくらい自分の時間を投資した結果、14年間住んでも不満ひとつない住空間で過ごすことができてます。小さかった子供達は二人ともすくすくと育って大学生と高校生になりました。

最後に私の家で具体的に良かったポイントを書きだします。
・洗濯物を干せる空間は便利
・リビングに隣接して一段小上がりある畳の空間は便利で効率的(畳下の空間は収納)
・トイレ使用が重なったときトイレは1階と2階にふたつあってよかった
・LDKには子供達の学習机を置けるように考えておく
・LDKの空間を最大化する工夫(子供が小さい時は家族みんなLDKにしかいない)
・自転車を留めるスペースを確保しておく
・(子供2人)子供部屋は最初から区切っておく(あとからは面倒なのでやらない)
・玄関スペースを最大化する工夫

みなさんの家づくりの参考になれば幸いです。最後まで読んでいただきありがとうございます。

この記事が参加している募集

この経験に学べ

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?