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アジア紀行~ミャンマー・ヤンゴン①~
さよならインレー湖
朝6時起床。
中身のいっぱい詰まったインレー湖の旅も昨日で終わり、今日は飛行機でヤンゴンに向かうことになる。荷物のパッキングは昨夜のうちに終わっているので、朝は最終の確認のみ。
インレー湖のインデイン・マーケットで買った淡いブルーのスカーフが見つからない。スーツケースの隅っこにでも入っているのだろうか。
(このスカーフは結局見つからなかった・・・)
6時半ごろにレストランに行くが、まだ朝早いのでほとんど人がいない。
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今回宿泊した「Hotel Amazing Nyaung Shwe」では、朝食を食べて、あとは夜に眠るだけだったので、ホテルのほかの場所の記憶がまったくない。しかし立地する場所がとても便利だった。オープンテラスのレストランでの朝食もよかった。
8時ジャストに荷物を持ってフロントに降りてチェックアウト。支払いはインターネットで済ませてあるので、サインのみでOK。
すでに予約したタクシーが待っていた。車はトヨタのカローラバン。シートは垂直に近く、固い。
走り始めて窓を開けると、心地よい風が吹き込んできた。まだ空気は熱せられていない。インレー湖が遠ざかっていく。
HEHO空港に向かう道は、途中までは2日前に自転車でHot Spring に行ったときに通った道だ。標識のあった三叉路で、温泉とは逆の方向に曲がる。
途中で出会う人たちは、たぶん今から仕事で町に向かう人々だろう。すし詰めに人が乗っているトラックもあれば、牛がひく牛車もある。
タクシーは山道にさしかかる。空港はかなり高地にあるようだ。
ほとんどしゃべらないドライバーのおじさんが、谷の向こうを見て、「トレイン」と言った。見下ろすと、旧式の味わいのある列車の車両が見える。この辺りはループ式になっていて、英国統治時代に敷設されたようだ。
50分ほどでHEHO空港に到着。
エア・カンボーザのチェックインもイミグレーションもあっという間に終わる。同じ国内での移動なのに、イミグレーション(出入国審査)が必要なんだ。
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まだ9時になったばかりなので、出発まで1時間半もある。しかし電光掲示もなく、案内は人の声だけ。周囲の人々の動きに注意して待つ。
10時ごろ、それらしい案内があって、人々が待合室の席を立ちはじめる。小さな空港なので、飛行機までの移動は徒歩だった。
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10時30分出発予定のヤンゴン行きエア・カンボーザ249便がHEHO空港を離陸したのは10時20分だった。予定より10分早い。
早く出発するというのも、あり?
座席は自由席だが、ほぼ満席に近い。
ヤンゴン空港には11時30分に到着。
荷物を受け取り、100ドルをチャットに両替する。115,100チャット。
市内までのタクシーに乗り込んだのが12時15分。さすがにヤンゴン市内は車が多く、タクシーは少しでも空いている道を走ろうとするので、地図を見ていても今いる場所がわからなくなる。運転も荒い。
午後1時、ヤンゴンで3泊することになっている「Hotel Esta」に到着する。空港からホテルまでのタクシー料金は9,000チャット。この後も市内の移動はもっぱらタクシーになりそうだ。
「Hotel Esta」は、バガンやインレー湖のホテルと比べると、いかにもあっさりした小さなシティ・ホテルだった。今日からここに3泊する予定だ。
シュエダゴン・パゴダ(Shwedagon Pagoda)
荷物を置いて一息つき、すぐに行動開始。この半日を無駄にしたくない。
最初の行き先は、ヤンゴンでもっとも訪れたかった場所にしよう。
「シュエダゴン・パゴダ」だ。
ホテルのフロントに、標準のタクシー料金が貼ってあった。これは参考になる。
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シュエダゴン・パゴダは、2000-2500とある。
フロントに頼んでタクシーを呼んでもらう。地図を見ながら、附近の景色を確認する。車は、ボージョーアウンサン通りを東に向かい、次に左折すると、間もなく金色に輝く巨大な仏塔が見えてきた。
タクシーを降りたところはパゴダの西側の入口で、目の前に巨大な2頭の獅子がそびえたっていた。
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「大きい」という言葉では物足りない。でかい! でかすぎる!
拝観料金は地元の人々は無料だが、外国人は専用の出入り口があり、8,000チャットを支払わなければならない。
拝観料を払って、靴を預け、シュエダゴン・パゴダの解説マップをもらう。
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むむむ、見どころ満載だぞ。
裏にはシュエダゴン・パゴダ全体の見取り図。
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図の上が北だから、建物全体が少し西に傾いているようだ。
今いる場所は西側の入口で、西参道口から建物の中に入る。
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参道を進むと、突き当たりに長いエスカレーターがあり、仏塔が建つ上部テラスまで続いている。4ヶ所の入口のうち、エスカレーターがあるのはここだけだ。裸足でエスカレーターに乗るのは躊躇してしまう。
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エスカレーターを降りた先で、空港の手荷物検査のような枠をくぐって、やっと上部テラスに出る。
テラスに出ると、目の前に黄金に輝くストゥーパがそびえ立つ。まぶしい青空に向かって無限に伸び上がる姿に、目がくらみそうになる。
基壇から塔の先まで、高さはおよそ100ⅿ。基底部の周囲は433mもあり、最頂部にはダイヤモンドやルビーがちりばめられているという。
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シュエダゴン・パゴダ(Shwedagon Pagoda)はミャンマーのヤンゴン中心部に存在する寺院である。釈迦および釈迦以前にこの世に現れた3人の菩薩の遺体の一部が納められていると信じられていることから重要な聖地とされる。
伝説によれば、シュエダゴン・パゴダは約2500年前に建てられたとされている。考古学の研究によれば6〜10世紀の間に建立されたと考えられている。地震によって幾度も破壊されており、現在の仏塔の原型は15世紀ころ成立したと考えられている。(Wikipediaより)
中央のストゥーパの周囲にも、数え切れないほどの黄金の仏塔が屹立している。もちろん参拝者も次々と訪れる。
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仏様が祀られているお堂には、人々が大勢集まってお祈りをしている。
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どこもかしこも金色である。人々は現世の幸福を祈るのか、それとも金色浄土の来世を願って祈るのであろうか。
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日本でも、有名な社寺には昔から大勢の人々が参拝してきたし、観光客もやって来る。しかし、ほとんどの場合、神仏の祀られる聖域と人々が拝む場所との境界がはっきりと区別されている。
一方ミャンマーの仏様は、お参りする人々のすぐそばにいらっしゃるのだ。人々は、仏様に手が届くところで祈り、そして休息する。仏への信仰が人々の生活の中にある。その二つは切り離しては考えられない。
日が西に傾くまでシュエダゴン・パゴダで過ごした。ここで撮った写真は200枚以上になった。
一度には書ききれない(写真を紹介しきれない)ので、次回もシュエダゴン・パゴダの続きです・・・。
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