![見出し画像](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/84216615/rectangle_large_type_2_26df6c539aa7a07578471bb6fd43a47f.jpg?width=800)
狛犬ハーレム 上野東照宮
薪能を見送った。気温が20度を切り寒いからだ。とはいえ、じっとしてられない。
東京国立博物館 東洋館。北京出身のモヒカン狛犬がお出迎え。18世紀の清朝のものだが、1960年代感。エルヴィス・プレスリーやハーレーが似合う。ちょっとワニっぽい。うろこ模様はきっとタトゥー。
カンボジアの狛犬。不完全な造作で、細部は失われ、朽ちかけた砂岩の狛犬。今までみてきた中で一番不気味だ。いくら犬好きでもこれはいただけない。ぶさかわの範疇を超えている。こだわりだと言われる歯の透かし彫りに、虚無がのぞく。
日本の狛犬はオプションで、おめめに象嵌を入れるが、カンボジアは歯の透かし彫りをしちゃうのだ。
次にご覧いれるは銅製の10世紀の中国もの。イギリスのコーギーは妖精を頭に乗せたと言われるが、こちらは背に文珠菩薩を乗せたとか。顎をひき、巻き毛のツインテール。ドックショーとか絵画に出てきそうな宮廷犬。
続いては上野東照宮。1627年に建てられた徳川家康を祀る神社。
警護にあたるは江戸時代の名石工、井亀泉の作。豪壮で仁王像のようなマッスルボディ。根津神社の狛犬の兄弟とか。
さすが丁寧な解説もついている。2頭の狛犬が、宇宙の始まりと宇宙の終わりを示している・・・???宇宙の幅は5mなのか?!いくらなんでも狭すぎやしないか。
花園稲荷神社の狛犬もよい味。
こちらの宇宙は猫の額ほどの可愛らしいたなごころ感。
上野はグローバルかつコズミックな狛犬スポット。行き掛けの駄賃にパンダ焼きを頭からガブリとやりませう。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?