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狛犬ハーレム 上野東照宮

薪能を見送った。気温が20度を切り寒いからだ。とはいえ、じっとしてられない。

東京国立博物館 東洋館。北京出身のモヒカン狛犬がお出迎え。18世紀の清朝のものだが、1960年代感。エルヴィス・プレスリーやハーレーが似合う。ちょっとワニっぽい。うろこ模様はきっとタトゥー。

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カンボジアの狛犬。不完全な造作で、細部は失われ、朽ちかけた砂岩の狛犬。今までみてきた中で一番不気味だ。いくら犬好きでもこれはいただけない。ぶさかわの範疇を超えている。こだわりだと言われる歯の透かし彫りに、虚無がのぞく。

日本の狛犬はオプションで、おめめに象嵌を入れるが、カンボジアは歯の透かし彫りをしちゃうのだ。

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次にご覧いれるは銅製の10世紀の中国もの。イギリスのコーギーは妖精を頭に乗せたと言われるが、こちらは背に文珠菩薩を乗せたとか。顎をひき、巻き毛のツインテール。ドックショーとか絵画に出てきそうな宮廷犬。

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続いては上野東照宮。1627年に建てられた徳川家康を祀る神社。

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警護にあたるは江戸時代の名石工、井亀泉の作。豪壮で仁王像のようなマッスルボディ。根津神社の狛犬の兄弟とか。

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さすが丁寧な解説もついている。2頭の狛犬が、宇宙の始まりと宇宙の終わりを示している・・・???宇宙の幅は5mなのか?!いくらなんでも狭すぎやしないか。

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花園稲荷神社の狛犬もよい味。

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こちらの宇宙は猫の額ほどの可愛らしいたなごころ感。

上野はグローバルかつコズミックな狛犬スポット。行き掛けの駄賃にパンダ焼きを頭からガブリとやりませう。


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