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東京の秘境 五島美術館

東急大井線 上野毛駅から徒歩5分。東急電鉄の創業者 五島氏の美術館。都内とは思えない林や庭園、屋敷が立ち並ぶ。

館内で展示されているのは国宝の源氏物語絵巻。古色蒼然としていて、キリスト教の写本を思わせる。千年の夢にまどろむ平安美人「雲居の雁」と貴公子の「夕霧」。西行や紀貫之、藤原定家や天皇の古筆の墨は今尚艶やかだ。

茶室の藪でウグイスがたどたどしくさえずっている。庭園に入り込んだ若猫を見つける。猫と見交わす瞳と瞳。小鳥を捕らないよう「めっ!」と威嚇。若猫から見たら筆者こそが闖入者で、散歩の邪魔しないでよ、という感じだろう。

ツツジの咲き始めた小径。

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庭園はしたたる緑に石仏が埋もれ、アンコールワットの寺院、タ・プロームを思わせる。

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大日如来洞には狛犬ならぬ狛羊。

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帰りはクラッシックな喫茶店アンクルサムでサンドウィッチをいただくとしよう。

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