幸せになりたいだとか

幸せになりたいだとか、
愛されたいだとか、
そんな短絡的な言葉を並べたって
幸せになれるわけでも、
愛されるわけでもないのに、
それでも諦められず貪欲に、
無駄な言葉を吐いている

世界がパンケーキであれば、
世界がふわふわの幸せな塊であれば、
誰もが幸せを求めずに、
愛に飢えることもなく、
日々を笑って過ごせるのだろうか
いや、愚かな私はふわふわに飽きて、
たまにはクリームソーダも飲みたいだとか、
もっと歯ごたえのあるものが良いだとか、
毎日パンケーキは飽きるだとか、
たまにはしょっぱいものも出せだとか、
もっともっとを求めるのだろう

もっと幸せになりたいだとか、
もっと愛されたいだとか、
際限ない不満を述べて、
わたしは満たされてなんかいない、と
赤子のように喚いている
そんな自分に辟易しつつも、
また今日も「頑張ったご褒美」とかいって
スタバの新作を満足気に飲んでいる

幸せになりたいだとか、
愛されたいだとか、
一生満たされないくせに
無駄に言葉を吐いている、
そんな私が案外好きだと思えるなら、
まあそれでいいや、で
良いのかもしれない
単純に生きてみても良いのかもしれない
そんな風に思える日があったって、
バチが当たることなど、ないのだから