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砂漠のカエル

喧騒、
響くネオンの心地よさ、
柔和な慈雨に皮膚は溶け
気怠さ、詰まったリュックサックに
昨日の期待が哀れみを向けている

ああ、どうせどうせって、
慣れないヒール履いて、
人懐っこさを装って、
愛嬌の防具を纒っているのだ
イガイガの喉、
よく咽る弱い気管支に酒をぶち込んで、
私、フラフラがえるになるんだろう

脳天が射抜かれる妄想、
世界を更地にしてしまえたら
きっと全てが丸くなる、
そんな滑稽な幻想抱いて喉を渇かしている、
誰もが、そう
砂漠のカエルだった

……
ああ、ゲコゲコ

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