![見出し画像](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/119796419/rectangle_large_type_2_1962b15033bb86e735f90064ebd2029d.jpeg?width=800)
砂漠のカエル
喧騒、
響くネオンの心地よさ、
柔和な慈雨に皮膚は溶け
気怠さ、詰まったリュックサックに
昨日の期待が哀れみを向けている
ああ、どうせどうせって、
慣れないヒール履いて、
人懐っこさを装って、
愛嬌の防具を纒っているのだ
イガイガの喉、
よく咽る弱い気管支に酒をぶち込んで、
私、フラフラがえるになるんだろう
脳天が射抜かれる妄想、
世界を更地にしてしまえたら
きっと全てが丸くなる、
そんな滑稽な幻想抱いて喉を渇かしている、
誰もが、そう
砂漠のカエルだった
……
ああ、ゲコゲコ
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?