GoPro Hero8 長時間撮影に挑戦

長時間撮影に絶対的に適しているのは、いわゆる普通のビデオカメラである。その大きな理由は「熱対策が万全で熱暴走しない」からだ。もしかしたら、24時間連続稼働でも壊れないんじゃないかと思うぐらい最近のビデオカメラは頑丈である。

一方、欠点は一つだけ。大きさである。といってもそんなには大きくないと思うのだけれど、どうしても小型サイズにしたいシチュエーションもあるだろう。

今回は列車車窓からの景色を長時間撮影したく、アクションカメラ GoPro Hero8 を購入した。
なお、念のために普通のビデオカメラも持って行って使用した。だったら、GoPro を買わなくても良かったんじゃないかと思われるかもしれないが、ガジェット好きの好奇心は抑えられなかった。

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GoPro Hero8 で長時間撮影する際の解決すべき3つの課題

1. 記録媒体
GoPro Hero8 の記録媒体は mini SD カードである。
SDカード自体は 512GB が最大容量だが、利用機器によっては大容量SDカードをサポートしていないことがある。
ネットの情報を漁ると GoPro は 32GB 推奨という情報が多く出てくるが、私としては 32GB だと不足している。容量 = 撮影時間だからである。こういう時には自分で確かめるしかない。

今回は、256GB UHS-I Class10 を2枚購入した。
結果としては全く問題無く利用できた

1日でカードの容量の大半を使い切ってしまうこともあり、外付け HDD 1GB も購入する。SD カード2枚と合わせると2万円ぐらいは使ったことになる。

2. 電池容量を確保
GoPro Hero8 内臓の電池だけでは1時間稼働ぐらいが限界だろう。
長時間撮影するには外付けのバッテリーが必要である。
こちらは以前から使っている大容量バッテリーを使う。
2台の機器 (GoPro とビデオカメラ) に繋いで5時間稼働を楽々可能とした。
なお、GoPro Hero8 は USB-C で外付けバッテリーに接続するが、標準の横カバーには USB 用の穴が空いていない。そのため、カバーを購入した。

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3. 熱暴走を止めろ!
GoPro シリーズは、たぶん、長時間撮影は想定していない。
20分ぐらいの短尺動画を多く撮影することを主な目的としていると思われる。故に熱対策は万全ではない。
GoPro が熱くなる理由の大きな一つとして、Hyper Smooth 機能があるだろう。これは、いわゆる超手振れ補正の機能でありリアルタイム動画処理はマシンパワーを必要とする。そして熱を生み出す。
GoPro Hero8 は故障防止機能として、一定時間一定温度となると電源オフとなる。
自宅での検証テストにおいては、3時間ぐらいで電源オフとなることが確認された。
なんとかしなければならない。
この問題に対しては、とてもシンプルにヒートシンクを利用した。
通常、CPU に張り付けるヒートシンクだが、他の物を冷やしたって問題ない。正確に言うと冷やすというか排熱を促進させるということになる。

とても小さなテープで貼れるヒートシンクを数個ほど GoPro Hero8 本体に張り付ける。
とてもシンプルな解決法。そして成功した!

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こうして撮影したのが5時間超となる鉄道車窓動画である。

私は鉄道ファンではない。
しかし、思い返してみると学生の時に函館から枕崎まで青春18きっぷで旅したことがある。今回、稚内までたどり着き、思いがけず最北端と最南端の駅を制覇することとなった。所説ある最西端駅が沖縄空港駅(ゆいレール)だとすると行ったことがある。残すところは最東端の東根室駅(北海道)だろうか。人生の中でいつか行くことがあるかもしれない。

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函館から札幌に向かう車中ではハセガワストアのやきとり弁当(タレ大)がお腹を満たしてくれた。

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札幌から稚内の間には久しぶりに木々高太郎の「人生の阿呆」を読む。
列車の旅と言えばこの本しかない。直木賞受賞作品なので広く読まれている作品だろう。30年ぐらい前に購入して、今も手元に蔵書として残している数少ない名作だ。鉄道旅と小説の相性は良い。車窓から景色を眺め、本を読み、疲れたら目を瞑る。

北海道旅行

函館~札幌~稚内~旭川、そして羽田空港へと。
所要ついでの旅行。撮影と機材検証を兼ねた北海道旅行は思わぬ避暑となり、心身ともにリフレッシュができた。夏の北海道はいいね。

(@totheworld)

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