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家族みたいに手を繋いだ帰り道。

昨日、嬉しい再会を果たせたご近所さんがこの街の人を「家族みたい」と言っていたのが嬉しくて、その日の息子の保育園の帰り道。

保育園からは家まで大人の足だと5分。
息子の手にかかるとたっぷり1時間使って遠回りして遊びながら帰ります。寄り道の天才!

自販機の前で止まってボタンを押しまくり、スーパーの中にも入りたがってガチャガチャを見つけるとレバーを回し、公衆電話を見つけると電話すると言って受話器を持つ。
決まったメニューかのように飽きずにこなします。

ひとしきりルーティンをこなした所でさぁ帰るよ!と手をとると、まだ反対方向へ行きたがります。
さすがにもう疲れてきたので半ば無理矢理手を引っ張ろうとした所に、
「おばちゃんと一緒に帰る?」
ばぁば位の年齢の女性が声をかけてくれました。息子、何故かこういう時は真面目に歩き始めます。内心助かった…と思いました。

そこから、「小さい子ってパワーもらえるよねぇ」と優しい眼差しで息子を見て下さり、
「一緒に手繋ごうか?」と、横断歩道を手を繋ぎながら渡ってくれました。

更に後ろにいた女性も色々声をかけてくれて、みんなで家族のように歩きました。

そして横断歩道を渡り切った所で、後ろにいた女性は別の方向へ。

手を繋いでくれた方とお友達なのかと思っていたら、他人だった!笑

もう、誰が他人で誰が他人でないのか垣根がない嬉しい混乱状態 笑

そうそう、だから、「家族みたい」って言ってたのがすごくよくわかる。
あの人にまた会えたらこの事を話そう。

こういう人との触れ合い、いいなー。
子供や犬を連れて歩くことが多いお陰で、こうした一期一会に心動く日々。

常に手を離せない緊張感に、手を離しても安心して歩けるようになるのって、いつなんだろう?と遠い目で思う時もあるけれど、そんな時が来たら来たで、急に手が寂しくなるのだろう。

今はしばらく、この離せない手の感触を、刻んで貯めておこう。




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