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子どもの私が言って欲しかった言葉を、自分の子どもに言った日。#149

友人家族に誘われ隣町の子ども祭りに行った日の夜。

寝る前の息子とのいちゃいちゃタイムに、
「今日何が楽しかった?」
と聞いてみると、

「ハンバーグ、食べた!」

そう、お祭りの後、びっくりドンキーに行ったのです。(木のメニュー表復活希望!←まだ言ってる)

お祭りすっ飛ばして、ハンバーグのことを言うあたりが、子どもらしくてほっこり。

その後に、

「みず、こぼしちゃったの。」

と意外なことを言った。

あー、そういえば。
席に着いて早々に、コップを倒してたな。

大人4人いたけど、まぁそんなのあるあるで、当たり前のようにサッと片づけて終わったのですっかり忘れていた。

「よく覚えてたね~」

と呑気に言った。

と、つい蘇る苦い子どもの頃の記憶。

子どもの私がそれをしちゃった時は、母はこんなんじゃ済まなかったぞという記憶がしつこくどうしても、「水をこぼす」というワードと紐づけられていて、嫌でも勝手に再生されてしまう。

息子と2人布団に並んで、(いや、娘もいるけど爆睡中)

「おみず、こぼしても大丈夫だよ。今度こぼしたら、拭き拭きしようね。」

息子が「こぼしちゃったの。」

って、

いかにも失敗したみたいに言ったから、

「大丈夫大丈夫」と、

伝えたくなった。

そして、子ども時代の私は、それをしちゃうと言葉で矢継ぎ早に攻撃されるのが常だったけれど、

今日の息子は、

大人4人、そんなことで苛立つ人なんていなくて、ただ見守り微笑む人たちに囲まれていた。

私も私に、「大丈夫大丈夫」と、

言いたくなった。


ひとつ、子ども時代の苦い記憶が、

今日の、

ほっこり子ども祭りの帰りに、

お祭りよりも楽しかったらしいハンバーグを食べた時の、

息子が温かな人たちに囲まれた日の記憶に、

書き換えられた。

これを子どもがアンパンマンに夢中になっているうちに、こっそりキッチンで書きながら、

涙。

でも、

とても温かい。


さぁ

今日も

新しい一日が

始まります。

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