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私の就活体験記。【前編】--内々定をいただけた理由--

一応大学3年の夏から続けてきたつもりである就職活動に終止符を切ろうとしている。(全く就活してない時期もあったので、「つもり」と表記した。)
私はどうやら就活が得意だったみたいだ。たまに先輩からもう二度と就活したくない!という話を聞くが、そう思ったことはなかった。記憶は恐ろしいもので時間が経てば忘れていく。人生においても大きな経験であったと思うので、しっかりとnoteに記したいと思う。あわよくば、目を通してくれた方の参考材料にもなったら嬉しいなと思う。尚、内々定を取ったことにフォーカスしている記事である。
ちなみに私は私立文系。私立の二大巨頭大学ではないということだけは明らかにしておく。

①最終結果

私は8社に内々定をいただけた。正直自分でも驚いている。単なる内々定コレクターのようになってしまったが、本気で就職活動に挑んで悩みながらも続けた結果がこうなった。内定何社もらったかなんて、友人の前では到底話せないセンシティブな話である。私にしては頑張った結果であると思っているので、匿名のこの場では少し自慢させてください。

企業によって面接の回数やパターンは異なるが、
内訳が以下の通り。

ES提出 27社  
→ES・webテ落ち 5社
     一次面接落ち 3社 
       二次面接落ち 3社
       三次面接落ち 2社
       最終面接落ち 0社
→   webテ前辞退  1社
   一次面接前辞退  3社
 最終面接前辞退  3社

②内々定を複数いただけた要因

終わってみて思うのは、私は就活が得意だったということである。私の思う内々定の要因を語る。

1.そこそこに語れるものが多かった

就活に必要だと感じるエピソードとして、3つあると考えている。
【学業】活動が盛んなゼミで、グループワークも多かったのですごく助かった。また学部の中でも専門性の高めの学部ならではのゼミであったのが良かった。
就活で、なぜ今の学部に入ったのかを聞かれた。特に目的もなく入ってしまったので、その点を素直に話し、「入学してから専門性を身につけたいと思い今のゼミに入りました」というと、面接官には納得してもらえた。
文系の学生はだいたいがなんとなく学部に入ってると思うので、授業でもゼミでもなんでもいいから1つ語れるものを作るといいと思う。
例えば、〇〇の授業では〜の視点を学んで、この力は御社で活かせると思います。 なんて言ってみたら、すごく良さそうと思ったりする。私は言ったことないけど。

【学業以外でチームで取り組んだ経験】主にサークルとアルバイトの話をしていた。サークルではたまたま幹部に選ばれて、"コロナ禍"という特殊なラベルのついた活動ができた。アルバイトでは頻繁にシフトに入っていた人間だった。コロナ禍の最初の一年は、見事に全てオンラインで授業が片付けられた。だから外に出てやることはバイトしかなかった。たくさん入ってるうちに社会に通用する力をいつの間にか最低限身につけた感じ。サークルでもアルバイトでも、コロナ禍という逆境を運良く味方につけることができたのだと思う。当時は就活に直結なんて考えてもみなかったけど、活動をした自分を褒めたい。
チームで活動と聞くとすごくハードルが高く感じるが、なんでもガクチカに変えてしまえると感じた。どんな活動にも自分の特性が良くも悪くも反映されていると思った。

【高校までの活動】
予想外であったのだが、就活では小学校や中学校から今までを深ぼられることがすごく多かった。特に金融業界で。部活や学校行事で語れるものがあったから困ることはなかったので良かったが、結構恐ろしい話に感じる。完璧に大学生時代を作り上げても、高校までの自分で評価を下げられる可能性があるから。生まれたときから行動が就活に繋がっていると言っても過言ではないことを考えると恐ろしい。
ただ、高校までで何も語れるものがなくても、今の自分に変わった過程が語れれば問題がないのかもしれないと書きながら思った。
中高生には部活なり学外活動なり、何かしらはやっておけよ!とアドバイスをしたい。今の中高生は学外活動というものが一種の流行りのようだが、今現在のESや履歴書には"中高時代の部活"の欄しか用意されていなかった。委員会が聞かれることもない。あまり重要項目ではないかもしれないが、将来的に欄のバリエーションも増えるのかなと推測してみる。

2.学業成績が良さげだった

最初のコロナ禍の年にあたる大学2年では外に自由にも出られず家にいるしかない。なら先に単位を取ってしまおうと思い、取れるだけ取ってそれらの授業を淡々とこなした。するとその年はいい成績だった。理由としては、オンライン授業では対面と比べ課題の頻度が多く、私のコツコツ型の性格と合っていたから。加えてオンライン授業の方が先生の成績の付け方が甘かったからである。学部で何十人ももらえるものだが、学業成績に対する賞ももらえた。
大学2年3年にかけて、無理をしない程度に単位を取れるだけ取ったので、現在残る単位はゼミと卒論だけである。4年前期の就活中は全く学校に行っていない。だから非常に就活がやりやすかった。今後就活をする人たちにアドバイスするならば、4年前期は最低限の履修で済むように3年までに単位を取りまくれ、と伝えたい。
対面授業ばかりだったら単位を取り切るのは大変だったと思うから、この点に関しては皮肉にもコロナに感謝したいと思ってしまうところだ。

cf.資格について言及しておくと、私の持ってる資格は運転免許とTOEIC,TOEFLくらい。TOEICは610点程なので、資格とは言えないくらいだ。だけど、そこは嘘をつかずに書いた。他に語れるものが多かったからか、TOEICに関して突っ込まれることは一度もなかった。(商社になると話が変わってくるかもしれない)
就活のためだけに無理をしてでも資格を取る必要性なんてないのだと思った。営業系の場合は運転免許を持っておいて損はないと思う。

3.SPIの成績が良かった

内々定後のフィードバックで知ったことなのだが、テストセンターで受けたSPIの得点率が9割だったらしい。非言語が特に高く、とりわけIT企業に評価された。

テストセンターとは、企業から受験票が発行された場合のみ受けられるテストであり、テストセンター会場に足を運んでテストを受ける。1企業につき1回まで受けることが可能で、最後に受けたテストセンターの結果を使い回すことができる。受けるたびに結果は更新されていき、得点率を知ることはできないので、自分の勘で使い回すか判断しなくてはならない。

私は4回受けた。1回目から3回目にかけて感覚的に出来が悪くなっていく一方であった。個人的に1回目で受けた会場との相性がいい印象があったことから、4回目の会場は1回目と同じにした。4回目の結果を使い回すこととなった。

よくネットやオープンチャットに載っていて、自分が参考にしていた情報をあげる。
・言語の方は抜き出し打ち込みがあるとよい。
・言語で4タブがあるとよい。
・非言語のスタートが3タブまたは4タブだとよい。
・非言語で推論が出れば出るほどよい。
・終わるとき全体の回答完了度合いが時計でいう9-10字くらいだとよい。
すべて記憶を辿ったものであるから、嘘をたくさん並べているかもしれないので参考程度に。使いまわした4回目の結果の際は、回答完了度合いが11:30くらいの分量だった気もしている。

いずれにせよ、なんにせよ、SPIはとにかく慣れである。『史上最強SPI&テストセンター超実践問題集』をやっておけば問題ないと思う。大学3年の夏から言語は定期的に触れることをお勧めする。言語は特に勉強したもん勝ちであり、暗記ものの対象である。いかに暗記したかで結果が大きく変わる。

3.5 玉手箱も割とこなせたかも

SPIと同じくらいの頻度で用いられる玉手箱についても言及しておく。よく解答集が出回っているが、信頼していいものの判断がつかなかったので自力でやることにした。

言語に関しては文章を読み、a,b,cを選択していく。設問の文章は、玉手箱を何度も受けていると何回も遭遇する。だから文章をスクショして、あとから問題の冒頭や主題とその答えをメモしておいた。メモはiPhoneのメモ機能を使った。検索ができるからだ。Excelもいいが、パソコンの受験中に動かせない可能性もあると考えた。
設問は夏インターンと本選考でガラリと変わった印象だった。夏インターンでよく出会っていた文章は本選考であまり出会わなくなった。正直、本選考のときにはメモに頼らずひたすら読んで回答していた。検索とメモの蓄積にあてる時間が面倒になってしまったからだ。ミステリと言う勿れの菅田将暉演じる久能整くんになったつもりで文章を読むとすらすらと読めたからおすすめである。笑

非言語に関しては問題集を解いたり、興味のない企業の玉手箱を練習台にしてこなしていった。
中には非言語で空欄補充タイプを出してくる企業もあった。金融系でいうと、緑色の銀行とかカードが有名なグループとかイチローがCMをやってるグループとか。私は空欄補充が苦手であり、webテ落ち5社のうち3社はこの空欄補充のテスト形式の会社だった。だから玉手箱で早くから対策を練るなら空欄補充がおすすめという印象。もちろん自分の受ける企業でこの形式が出るか確認した上で。

4.むやみに早期選考に乗らなかった

私は内々定8社いただいたが、全部が5月以降にもらったものだ。早期選考に乗ったのはたった一社。志望度の高い企業ではなかっし志望業界でもなかったが、3次面接で見事に散った。面接終わった時点で落ちを確信し、普通に悲しかったから、ヒトカラへそのまま足を運んだ。カラオケボックスの中にスーツ姿で熱唱する自分に笑えたなあ。

最初は金融業界しか見ていなかった。金融は選考がスロースタートなことで有名だから早期選考といっても面談という名の面接が何度も行われたりするだけで早期選考とは呼べなかった。4月からエントリー企業を増やすために業界を広げた。その業界に私は就職する。まあまあ人気の企業にも内々定をいただけた。興味持つの遅かったから不利かななんて思っていたけど、そうでもなかったことがあとから判明する。

よく就活の相談に乗ってくれる先輩がいた。その方は最初から業界を絞っていたし早期選考にもいくつか乗っていたようだ。あまり面接慣れをしていない状態で本命に挑んだからか第一志望には受からなかったようだった。
私はその先輩に勧められることもなく、たまたまその業界に興味を持ち、4月からその業界の選考に参加。すると内々定をいくつかいただけた。何も考えずに自分の結果をその先輩に知らせると、その企業は先輩の第一志望だったことを知らされた。すごく複雑な気持ちになった。
同時に恋愛じゃないけど、就活もタイミングなのかなと感じた。ずっと前から志してる人が乗り越えられなかった壁を、別の場所でノウハウを培った人が乗り越えてしまうのだから。

早期選考はすごく優秀な字面である。もちろん、受かればとても優秀だ。だが、自分の準備が整わないまま挑んでしまうと、本当に行きたいところに行けない可能性がある。残念だけど早期選考に参加した人よりも熱のない人が後からの本選考で受かってしまうこともあるのだ。
難しいのは早期選考に参加することにメリットも必ずあるということ。一社の早期選考、金融の早期選考とは呼べない早期選考に参加してすごく学ぶことが多かった。この経験のおかげで内々定を多く獲得し、自分の行きたい道を選択できる状況を作れた。
だから早期選考に拒否反応を示してはほしくないし、自分の状況を考えて早期選考にエントリーしてほしいと思う。


つらつらと複数内々定の要因を並べてみたが、トータルで縁も関係していると思う。辛いときは全部縁のせいだと片付けてしまうのもたまには悪くないと思う。

続きは後編で。
私の思う、就活で意識しておくべきことを書いてみる。

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