チーム対戦ゲームにおける自浄作用(トロール排除)の重要性
□きっかけ
先日ポケモンユナイトというゲームをプレイしていたところ、トロール(意図的な利敵行為)をするプレイヤーが自チームにいました。
具体的には敵チームに突っ込んでいって故意にKOされるという行為を繰り返していました。
□すぐ気付いたものの
開始1分くらいでその行為に気付いたんですが、ポケモンユナイトの1試合は10分あります。5分経つと降参できるようになりますが、実際のところは降参できませんでした。
降参にはチームの5人のうち4人の賛成が必要になります。自動で反対に投票する設定があったりもするのでうまく揃いませんでした。
「うーん、これは…」と思いながらプレイし続けることになりました。
□何が問題なのか?
①利敵行為が簡単かつ致命的
②利敵行為を行うプレイヤーを自然に排除する構造がない
今回はこの2つが気になったところでした。ここからは現実のサッカー、デッドバイデイライト(DbD)、Apexを比較対象に挙げながら考えていきます。
□①利敵行為が簡単かつ致命的、とは?
ポケモンユナイトというゲームは経験値を貯めてキャラクターのレベルを上げるゲームです。故意に被KOされる人がいると相手チームに経験値を与えるので致命的です。また、敵チームに歩いて突っ込むだけなので非常に簡単です。
・サッカー
ゴールキーパーは自陣のゴールに投げ込めば簡単に利敵行為ができます。フィールドプレイヤーは少し難しいかも。
・デッドバイデイライト(サバイバー)
故意に発電機を爆発させたり、板を倒したりすることができます。そこそこ簡単でそこそこ致命的です。
・Apex
故意に死んで物資を渡しに行くとか、あえてドアから味方を閉め出す、ヴァルキリージャンプで落下死させるなどが考えられます。
ただ結構難しそうですし、致命的とまでは言えないか。
□②利敵行為を行うプレイヤーを自然に排除する構造とは?
ポケモンユナイトでは試合中にプレイヤーが退場することはありません。試合後に運営に通報するしかないので自然に排除するされるシステムはありません。
・サッカー
試合中に監督が選手を交代させることができます。もしくは審判が退場させるかもしれません。
もし交代なら交代枠が1減るだけで済むので試合は壊れません。
・デッドバイデイライト(サバイバー)
目立つのでキラーに見つかり吊られると思います。他のサバイバーが救助しなければ自然とゲームから退場になります。
排除による影響も実は抑えられていて、サバイバーの人数が減っても一人あたり使える板は増えるので少しバランスが取れます。
・Apex
チームメンバーがリスポーンさせなければ自然とその試合から退場になります。もしくは早期に全滅してチームごと試合から退場になります。
自然なシステムで試合全体は壊れませんが、そのチームにとっては一人減るのはキツいですし、早期全滅のデメリットはデカい。
□2つの要素のバランス
・サッカー
利敵行為が簡単かつ致命的ですが、排除のシステムが強力です。現実では物理的に排除できるのが大きいですね。
・デッドバイデイライト(サバイバー)
利敵行為がそこそこ簡単かつ致命的ですが、排除のシステムがスマートです。長く続くゲームだけあって素晴らしいバランスです。
・Apex
利敵行為がそこまではっきりせず排除も自然に行われるが、排除によるチームへのデメリットははっきりある。これもある程度はバランスが取れていそうです。
まとめ:オンラインのチームゲームはゲーム性に適度な自浄作用を埋め込んだ方が良い
なるべくなら試合中にトロールが自然に排除されるのが望ましい。流行るゲームの一つの条件なのではないかと思いました。
よろしくお願いします。何かしら形にしたい気持ちはあります。