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くっ、イソップ童話ってなぜ青空文庫にないんじゃ

青空文庫を貶している訳でも
青空文庫に文句を言ってるわけじゃない
むしろほんと感謝してます
ボランティアの方々ありがとうございます
まず古書を手持ちしているか、読める環境下(知識や経験)で長いこと睨めっこしないと写本(タイピング)できないし
もう少し技術が進化したら、過去の本のスキャンデータから文字情報だけ抜き取って正確なOCR処理とかできそうだけど‥‥もうちょっとかな(←バイトで雑誌のOCR処理をしたら訂正多すぎてその日仕事にならなかった人)
掠れとか、シミとか折り目とかも「これは文字だな!?拙者が入力して進ぜようぞ!」って張り切ってくれちゃうから、保存状態よくてもスキャニング時点での紙の陰影とかも翻訳してくれちゃうから、アプリそっ閉じした(ごめんよ)

読んでくださってる方々、こんばんは、Koliです

イソップ童話(寓話)って、古代ギリシアのアイソーポス(B.C.619-B.C.564)が作者で、「Aísōpos」を英語にして「Aesop」となったから、日本に入ってきた時点で英語読みのイソップと呼ばれるようになったそう
今日の今日までイソップさんだと思ってた(間違っている訳ではないけど間違ってる)
元奴隷の寓話作家で、お話が上手いから奴隷から解放されたのだとか
ただお話がうますぎて、嫉妬されて殺されたとか
うん
実はイソップ童話は、イソップさん個人が創り出したお話だけじゃなく、その後作り出されたお話やイソップさんの生まれ故郷と言われている地中海の南あたりの地域のお話も含まれているもののことで、当時の寓話集みたいな扱いで活版印刷の開始とともに様々な人が翻訳して世界中に広まって行ったよう
イソップ童話にインスパイヤされイソップさんを讃えながら自分だったらこう書くぜ!って発表したジャン・ド・ラ・フォンティーヌさんが発表した作品集はラ・フォンティーヌ寓話と呼ばれているらしい

様々な言語に翻訳されている、紀元前から今まで多くの人に愛されるイソップ童話

んで、頼まれたのは「金の斧 銀の斧」

冒頭に戻るがイソップ童話は青空文庫にはない!
しかし2004年から翻訳作業は行なってくれているらしく、翻訳者が渡部温さんと判明
幕臣出身な学者で沼津兵学校の校長だったらしい

必死に探したどり着いたは国立国会図書館デジタルコレクション
PDFファイルを開き開き、目次から該当する作品名を推察し、読めるとこから考えると、
「通俗伊蘇普物語 巻之二」の原稿用紙14ページ目(PDFだと18枚目後半から)
「第六十六 水星明神と樵夫の話」
https://dl.ndl.go.jp/pid/895205/1/18

トマス・ゼームス 訳 ほか『通俗伊蘇普物語』巻之2,渡部温,明8.11. 国立国会図書館デジタルコレクション https://dl.ndl.go.jp/pid/895205 (参照 2024-01-27)

見つけた!

だが読めない!!!

古文も苦手で漢文も苦手で、豊臣秀吉の草履あたためておきましたよ的お話を狩野英孝の「スタッフー」ってネタに擬えて漫画描いて時間を潰した記憶があるぐらいに苦手だった僕
単純なルールだった白文の書き下しは得意だったけど、現代語に直せは意訳すぎるって怒られた記憶が
……読める訳ないよ!

ガチでOCR処理できるようになってくれ‥‥
テキストスキャンの拡張でもいい

翻訳できるようになれという思し召しか?
そうなのか?

とりあえず、読み取れるところから察したあらすじはというと、

正直ものの木樵が普通の斧を川に落としちゃって、どうしようもないほど嘆いてた
可哀想に思った土地神が水の中から木樵の前に現れて、「お前が落としたのはこの金の斧か?」と聞く
「いいや違う、僕はそんなの持ってない」と木樵は答える
土地神は水に潜り今度は銀の斧を手に持って、「ならばお前が落としたのはこの銀の斧だな?」と聞く
「いいや違う、にても似つかない」と木樵は答える
また土地神は水に潜り鉄の斧を持ってきて、「これかな?」と聞く
木樵はそれを見て「それこそ僕が失った斧だ!超嬉しい!!」と言って喜んだ
神はその正直さを誉め褒美として、鉄の斧と、金と銀の斧を木樵に渡し去る
村に帰った木樵は一連の話を仲間達に話す
が、そのうちにいた欲深い男はその話を聞いて、自分も同じようにしたら同じように儲けられるんじゃないかと悪巧みをする
木樵のふりをして木を水中へ放り込み、ものっすごく大袈裟に嘆く
土地神が現れると、斧がないと仕事ができないから斧を探して欲しいと男は頼む
土地神が金の斧を持って水中から現れ「お前が落としたのはこの金の斧か?」と言い終わらないうちに「そう!そこそこ我が無くした斧!」と言ってしまう
邪な気持ちしかないその男に土地神ブチ切れ、金の斧は渡せないがお前の落とした斧はお前に返してあげようと男に斧を振り下ろす
まとめ「正直こそ益をえるよき手立てなれ」

みたいな?
大まかな流れは合ってるだろうけど、最後のも読めん
なんとなくで意味つなげたから違うかも

今日のメモはこんな感じで。
ちなみにProject Gutenbergにも探しに行った
英語とフランス語とドイツ語のもあった、さすがProject Gutenberg
めちゃくちゃ意訳されてて誰が翻訳したかでだいぶ変わってて面白かったけど、それを翻訳する気力はなかった


探して外国語翻訳に挑戦して、日本語見つけて日本語翻訳に挑戦して、草書体と戦えず逃げ帰った僕は4時間の奮闘をこの記録に残し、明日公開用に「舌切りすずめ」の収録を始めた、まる。

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