乃木坂46 31stシングル選抜への考察
2022/11/05、乃木坂46が運営しているYouTubeチャンネル「乃木坂配信中」で31stシングル「ここにはないもの」が生配信で初披露されました。
これまでの乃木坂46は、冠番組の「乃木坂工事中」にて選抜メンバーが発表された後、ラジオや音楽番組で新曲を披露してきました。
しかし、31stシングルにおいては、選抜メンバーが発表される前に新曲が披露されるという異例の情報解禁でした。その効果があり、この配信は大きな注目を集めていました。
また、つい先日、1期生である齋藤飛鳥さんが乃木坂46からの卒業を発表しました。この曲は彼女がセンターを務める最後の表題曲として、すでに大きな注目を集めています。
僕のnoteでは、いつの間にやら乃木坂46の選抜メンバーに対する考察が恒例となっています。今回も恒例通り、考察していきましょう。
前提
まずは30thシングル「好きというのはロックだぜ!」に照らし合わせて状況を整理しておきましょう。
30thシングルでは、選抜メンバーの合計は19人でした。僕は以前の記事で本来は20人だったと考察していますが、兎にも角にも結果的に19人でした。
それに対して31stシングルの選抜メンバーは合計18人です。30thシングルに比べて1人分の枠が少ないんですね。
また、30thシングルの活動を最後に選抜の常連である樋口日奈さんが乃木坂46から卒業しました。
なお、乃木坂46は毎回の表題曲で選抜メンバーが変更される仕組みを取り入れています。その仕組みを踏まえれば、全メンバーに選抜に加入する可能性、選抜から漏れる可能性があります。
そのため、本来は選抜の常連という概念はあまり馴染みません。しかし、昨今の乃木坂46は選抜メンバーが固定化される傾向があります。一度選抜になったらその後も選抜であり続けられる可能性が高いのです。
樋口日奈さんの高い実力とその傾向が相まって、彼女は選抜常連の座を獲得していたと思います。そして彼女が卒業したことで、選抜には1人分の枠が生まれました。
次に、選抜の常連という概念に絡めて言えば、他にも注目すべき点が3つあります。
第一は、早川聖来さんが乃木坂46の活動に復帰したことです。彼女は体調不良により30thシングルの活動には参加していませんでした。しかし、無事活動復帰を果たして今回の選抜にも復帰しています。
第二は、掛橋沙耶香さんの活動休止です。彼女もいまや選抜の常連メンバーと言って良いでしょう。しかし、彼女は31stシングルの選抜メンバーには含まれていません。
掛橋沙耶香さんは、2022/08/29に開催された真夏の全国ツアー2022の東京公演でステージから転落する事故に遭い骨折等の怪我を負いました。2022/11/02に更新されたブログによると、彼女は現在も治療に専念しているとのことで活動を休止しています。心配ですね。
とはいえ状況を整理すれば、これによって選抜には更にもう一つの枠が生まれたことになります。
第三は、清宮レイさんの一部活動休止です。彼女も選抜の常連メンバーと言って差し支えありません。しかし、2022/09/17のニュースで、体調不良によりグループの一部の活動を休止することが発表されました。これは現在も継続されているようです。
その結果、彼女もまた31stシングルの選抜メンバーには含まれていません。これ以上体調が悪くならないよう、無理せず、自分の身体を気遣ってほしいですね。
そして、これによって選抜にはもう一つの枠が生まれました。
まとめると、選抜の合計枠は1人分減ったものの、2人分の交代枠が用意されたことになります。
この前提を踏まえて考察していきましょう。
佐藤楓と阪口珠美
選抜の常連という概念があるものの、残念ながら30thシングルから継続して選抜になれなかったメンバーがいます。
3期生の佐藤楓さんですね。彼女は選抜に一人分の枠が減ったことの影響を受けてしまったようです。それにしても、一体彼女のなにが足りなくて選抜から漏れてしまったのか甚だ疑問です。
30thシングルの活動は選抜にふさわしいパフォーマンスでしたし、最近は個人の仕事も増えてきていました。これから更に選抜メンバーらしい振る舞いが観られると思った矢先、彼女が選抜から漏れてしまったのは残念で仕方ありません。
しかし、決定事項である以上は受け入れざるを得ません。少なくとも、32ndシングルでは齋藤飛鳥さんの卒業によって新たな枠が生まれることが確定しています。31stシングルの選抜から漏れてしまった悔しさをバネにして、その枠をつかみ取り、改めて選抜に復帰できるよう期待しています。
さて、佐藤楓さんは31stシングルで選抜メンバーになれなかった真の理由は分かりませんが、恐らく乃木坂46の運営陣が仕掛ける演出があるのではないかと思います。
なお、これは完全に僕の妄想です。確固たる根拠は全くない見解であり、賛同するかどうかは読んでいる方の任意です。
以前から、阪口珠美さんは樋口日奈さんに強い憧れを抱いているという話がありました。以前から阪口珠美さんはそれを公言していました。最近では、樋口日奈さんの卒業セレモニーで映されたインタビューでも話題に挙がっていましたね。
樋口日奈さんが卒業したこの機会で、阪口珠美さんが選抜に復帰するという文脈が出来上がっています。
この文脈は、阪口珠美さんが樋口日奈さんの後継者に据えられたとか、樋口日奈さんの立ち位置に阪口珠美さんが立つようになったとかいう解釈を誘発しそうです。
この解釈は感動的なエピソードになり得ます。乃木坂46の歴史にはいくつか感動的なエピソードがありますが、また一つ新たな美談が生まれたと言えるかもしれません。
このような感動的なエピソードは、グループの歴史であり魅力そのものです。
齋藤飛鳥さんが卒業することで、乃木坂46には飛鳥ロスが発生します。そして1期生の最年少メンバーだった彼女が卒業することは世代交代の象徴となるでしょう。31stシングルの活動が終わるころには、この2つの現象が同時に発生するのです。
となると、飛鳥ロスを最小限に抑えること、新規ファンを増やすこと、ファンにグループの変化や世代交代を受け入れさせること、これらを同時に実現するための施策が必要なんですね。
新世代のメンバーによる新たな美談を作り出すことは、その施策になり得るのではないでしょうか。
飛鳥ロスを最小限に抑えること、それはつまり既存ファンを逃さないことです。そのためには、既存ファンを飽きさせないための新しい魅力が必要です。
新規ファンを増やすこと、それはつまりこれまでの選抜メンバーでは響かなかった見込み客をファンとして獲得することです。そのためには、これまでの選抜メンバーでは作り出せなかった新しい魅力が必要です。
ファンにグループの変化や世代交代を受け入れさせること、それはつまり先輩の跡を後輩が継承することにファンが好意的な印象を抱くように仕向けることです。そのためには、卒業した先輩の立ち位置にその人と強く繋がっている後輩が立ち、納得感を植え付けた上で新鮮さを与えるような新しい魅力が必要です。
このように、今こそ乃木坂46の新たな魅力を作り出していく必要があると考えた時、阪口珠美さんが選抜に復帰することは実に効果的だと思います。
特に、ファンにグループの変化や世代交代を受け入れさせることにおいては高い効果が見込めると思います。1期生が卒業して、その枠に3期生が立つとなればこれは世代交代そのものです。
このような戦略が秘められた演出を実行しようものなら、阪口珠美さんを選抜に加えることは的確な判断だと思います。この演出は、樋口日奈さんが卒業した直後という時期だからこそ最大の効果を発揮します。
そして、18人という上限においてこの演出を最優先に実行した結果、佐藤楓さんを選抜から外さざるを得なかったのかもしれません。
繰り返しますが、これはあくまで僕の妄想です。
しかし、乃木坂46の運営陣は人気商売で経営をしており、どうすればファンの心理をコントロールできるのかを常日頃から考えているのです。であれば、このような戦略を考えて実行しているということは、どこか現実味を帯びてくると思います。
初選抜のメンバー
今回、初めて選抜に加入したのは林瑠奈さんですね。
いつの頃からか髪をバッサリ切ってショートカットになった結果、ボーイッシュでな雰囲気を纏うようになったと思います。もはや男前です。
そういえば乃木坂46にはボーイッシュなメンバーというのはいなかったのではないでしょうか。彼女が選抜に加わることで、乃木坂46にどんな変化が起こるのか楽しみです。
上述した通り、今の乃木坂46は飛鳥ロスを最小限に抑えること、新規ファンを増やすこと、ファンにグループの変化や世代交代を受け入れさせること、これらの課題を抱えていると思います。そして、そのための施策として新しい魅力を生み出そうとしているのではないかと考察しました。
林瑠奈さんが選抜に加わることは、この施策になり得るでしょう。特に新規のファンを増やすこと、ファンにグループの変化を受け入れさせることには効果的だと思います。
もし林瑠奈さんが掛橋沙耶香さんか清宮レイさんが空けた枠に入ったのだとしたら、4期生同士の交代なので世代交代を謳うことは出来ません。しかし、世代交代は阪口珠美さんによって申し分なく演出されるはずです。
であれば、林瑠奈さんが担っているのは、新世代ならではの新鮮な魅力を作り出すことだと思います。特に林瑠奈さんは4期生ではあるものの、新4期生に該当します。
通常の4期生とは2年ほど遅れて乃木坂46に加入しているんですね。30thシングルの弓木奈於さんに始まり、いよいよ新4期生が選抜に進出してきています。グループが変化していることを表れですね。
さて、林瑠奈さんはなんだか眠れる獅子のような雰囲気を感じます。
以前から彼女の歌唱力は高い評価を得ていました。またもや妄想なのですが、僕は彼女が舞台で歌い踊る姿を想像してしまうのです。
高い歌唱力があって、ダンスは常日頃から熟しているとなれば、舞台役者に必要な素養を備えているように思えてなりません。その上でボーイッシュな雰囲気を纏っているとなれば、少年役とか王子役とかの役を演じる人材としてうってつけではないでしょうか。
乃木坂46は芝居の分野に進出していることは、これまでの記事で何度も述べた通りです。もし林瑠奈さんが舞台役者の素養を本当に備えているのであれば、乃木坂46が進んでいる進路への適合率が高いように思うのです。
ベクトルが合っているのであれば突き進むのみです。いつか彼女が歌い踊る舞台を鑑賞してみたいと思っています。
まとめ
なにはともあれ、阪口珠美さん、林瑠奈さん、選抜加入おめでとうございます。長い間アンダーを経験してきた2人です。ここで一発、養い続けてきた実力を存分に発揮してほしいと思います。
そして佐藤楓さん、きっと誰よりも悔しい思いをしているのは彼女だと思います。
30thシングルの選抜発表で彼女が選抜に加わることを知った時、僕は心底嬉しかった。その反動で今はとても悔しいです。どうかその悔しさに慣れないように、また選抜に加われるように頑張ってほしいと思います。僕は応援しています。
さて、考えてみると31stシングルの選抜は、30thシングルと同様に5期生の姿がありませんね。31stシングルの活動と並行していよいよ5期生のプリンシパルが開催されるのではないかと、僕は淡い期待を抱いています。
もちろん開催しない可能性はあります。恐らくその可能性が高い。
しかし、乃木坂46の恒例行事であると同時に先輩達が芸能人としての実力を養ってきた行事でもあるのです。乃木坂46に加入したのだから、是非ともプリンシパルは開催してほしいと思います。今はただ、淡い期待を抱くばかりです。
以上、「乃木坂46 31stシングル選抜への考察」でした!!
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