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佐藤楓の可能性

僕が大好きなグループ、乃木坂46の3期生に佐藤楓さんというメンバーがいます。ニックネームはでんちゃんです。ポニーテールの申し子と言えるほどにその髪型が似合うメンバーです。

僕はよく乃木坂46のLIVEを視聴していますが、彼女の力強いパフォーマンスにはいつも目を引かれています。恐らく、多くのファンに共感してもらえるのではないでしょうか。

しかし、どんなにパフォーマンスが高い品質にあっても、必ずしも選抜に入れるわけではないようです。彼女が選抜メンバーに選ばれたのは22ndシングルの「帰り道は遠回りしたくなる」と23rdシングルの「Sing out!」のみです。

毎回の選抜発表時、僕はいつの間にやら佐藤楓さんが選抜に入ることを祈りながら観るようになっていたのですが、その願いはなかなか叶いません。芸能界には、たとえ高い実力があってものし上がれない理不尽さがあることはなんとなく理解できますが、それでも彼女が選抜に入れないことはどうにも腑に落ちません。

深夜帯の番組出演等で選抜メンバーの代理が必要な時、佐藤楓さんは高い頻度でそれを任せられているようです。実際に、アンダーメンバーでありながら歌番組等に出演してパフォーマンスを披露する機会は多いです。これは、佐藤楓さんには選抜に入るための申し分ない実力が備わっていることを示していると思います。

しかし、だからこそ、佐藤楓さんはなかなか選抜に入れないのかもしれません。それが代役を務められるメンバーを選抜外に確保するための施策になっているなんてことも考えられます。これはあくまで考察ですが、彼女が選抜に懸ける思いが本物である以上、もしも本当にそんな役回りを与えられているのであれば不憫でなりません。

今回は佐藤楓さんについて、彼女を応援する意味もこめて考察していきます。彼女のファンが一人でも増え、選抜に返り咲くことに少しでも助力できれば嬉しいです。



西野七瀬という導き

佐藤楓さんはもともと運動が得意らしく、彼女のパフォーマンスの高さはそれが由来していると思います。特に彼女のダンスは本当に力強いものがあります。

しかし、それ以外にも、僕は彼女の意識の高さこそがパフォーマンスの根幹にあると考えています。その意識の核となっているのは卒業生である西野七瀬さんの存在だと思います。

9th Birthday LIVEで佐藤楓さんの口から語られたことですが、彼女は乃木坂46へ加入する前から卒業生である西野七瀬さんに強い憧れを抱いていたそうです。

佐藤楓さんと西野七瀬さんが交流している場面はあまり多く公開されていなかったため、恐らく多くの人にとって意外なことだったと思います。

交流していてそれがメディア化されていなかったからなのか、メディア化されてはいても公開に至らなかったのか、あるいはそもそも交流自体が少なかったからなのか、その原因は分かりません。

しかし、乃木坂46はメンバーが仲睦まじくしている様子を積極的に公開する傾向があります。にも関わらずその様子が流布していないとなると、恐らく交流自体が少なかったことの確度が高いでしょう。

また、西野七瀬さんと仲が良い3 期生として真っ先に名前が挙がるのは与田祐希さんです。そのイメージも先行して、佐藤楓さんと西野七瀬さんの関係はなかなか前面に出て来なかったのだと思います。

交流が少なければ、人に対する想いは徐々に弱くなったり、対象が変わったりしてもおかしくないでしょう。しかし、西野七瀬さんに対する佐藤楓さんの想いは依然として強いことが10th Birthday LIVEで見出されました。むしろ交流が少なかったからこそ、それほどまでの強さを維持していたのかもしれません。

10th Birthday LIVEで、西野七瀬さんは「帰り道は遠回りしたくなる」が披露される場面で登場しました。その時、佐藤楓さんは曲が始まる前からパフォーマンスできるのかどうか心配になるほど感涙していました。その熱い涙は強く印象に残っています。

もともと佐藤楓さんが「帰り道は遠回りしたくなる」に強い想いを込めていました。この曲は佐藤楓さんが初めて選抜に起用された曲であると同時に、西野七瀬さんが乃木坂46として活動する最後の曲だったのです。

憧れの先輩である西野七瀬さんが乃木坂46として活動する最後の期間を共に過ごせたことは、佐藤楓さんにとって初選抜ということも相まり、本当に嬉しく濃い時間だったのだと思います。

29th SG アンダーライブで佐藤楓さんは「帰り道は遠回りしたくなる」のセンターに立ちました。曲の開始と同時に発表されたコメントでもその想いが綴られています。

もともとそういう強い思い入れがあったのです。その上で西野七瀬さんが当時の歌衣装でセンターに立ち、もう一度同じ舞台で歌い踊れたのです。もはや涙が溢れてくることに何ら不思議ではないですね。

佐藤楓さんは10th Birthday LIVEの合間やリハーサル等で西野七瀬さんと少しでも話すことが出来たのでしょうか。その想いを伝える機会があったことを願います。

佐藤楓さんの意識の高さは、このような西野七瀬さんへの想いが根源にあると思います。

西野七瀬さんへの想いが、憧れの先輩が作ってきたグループ故にその活動には誠心誠意取り組みたいという意欲や、憧れの先輩が立っていたポジションに立つからにはとにかく全力で取り組みたいという覚悟を構成しているのだと思うのです。

特に3期生には、このような傾向が顕著に見られると思います。生田絵梨花さんに対する久保史緒里さんの想い、白石麻衣さんに対する梅澤美波さんの想い、西野七瀬さんに対する与田祐希さんの想い等が類例として考えられますね。

梅澤美波さんが副キャプテンに就任したのは、やはりその意識の高さ故でしょう。その意識は白石麻衣さんへの尊敬の念によって構成されているはずです。

なお、先輩に対する強い憧れを表明したり、表明せずに胸に秘めたりしているメンバーは他にも多々いるでしょう。この記事では、佐藤楓さんへ主な焦点を当てているのみであり、各メンバーの想いの強さを比較したり否定したりする意図はありません。

ただ、メディア出演の機会に恵まれるが故に、選抜メンバーの想いばかりが語られ、流布し、注目されていることが残念です。佐藤楓さんも、先輩である西野七瀬さんへの想いをもとに成長してきた、後輩の模範となるべきメンバーだと思います。その想いは、もっとじっくり言及されて然るべきです。

9th Birthday LIVEでの発言をきっかけに、佐藤楓さんが西野七瀬さんへの想いを表現する機会が増えてきたと思います。今こそ選抜に返り咲いて、溜めに溜めて込んできたその想いを存分にパフォーマンスに活かすべき時期だと思います。

30thシングルこそ、佐藤楓さんの選抜起用を期待し、祈り、望みます。そして、なによりも報われてほしい。彼女には間違いなく、西野七瀬さんへの想いによって形作られた、選抜として活躍できる実力があるのです。

また、乃木坂46の選抜メンバーは固定化しつつあります。毎回同じメンバーばかりが選ばれる傾向が強くなっており、ある種の膠着感が漂っていると思います。

特に29thシングル「Actually...」で選抜に新しく加わったのは、柴田柚菜さんと中西アルノさんのみでした。それ以外のメンバーは28thシングル「君に叱られた」から5人の卒業生を除いて同一であり、立ち位置が変わったのみです。これはどうにもつまらない。

僕は、乃木坂46の流動性を唱え、肯定し、推奨しています。もっともっと選抜とアンダーのメンバーは入れ替えがあって然るべきだと考えており、この膠着状態は歓迎出来ません。

他のアンダーメンバー含め、佐藤楓さんが選抜に起用されることはこれを打壊する有効な手段です。

後述しますが、佐藤楓さんが座長を務めた29th SGアンダーライブは非常に好評であり、彼女はその成功に携わった最大の功労者です。また、アンダーというチームが選抜に加わるための能力を育成するための場なのだとしたら、選抜に最も近いアンダーメンバーはその座長・センターを務めた佐藤楓さんだと思います。

さらに、この状態で佐藤楓さんが選抜に加わることは、他のアンダーメンバーのモチベーションを高める効果も期待出来そうです。アンダーでしっかりと実力を養いそれを示せば、自分もいつか選抜に入ることが出来るという期待が芽生えるはずです。

それを最も象徴できる立場にいるのが佐藤楓さんであり、彼女はアンダーメンバーの希望の星だと思います。

乃木坂46に対する個人的な思想や佐藤楓さんの功績や実力を考慮すれば、もはや佐藤楓さんを選抜に入れない理由はないというのが僕の考えです。彼女が選抜に加わることは間違いなく乃木坂46にとってプラスとなるはずです。


29th SG アンダーライブでの功績

29th SG アンダーライブは3日間に渡って開催され、佐藤楓さんはその座長を務めていました。アンダーライブにおける座長とはすなわちアンダーメンバーのセンターを務めるということでもあります。その結果、他のアンダーメンバーに比べてステージ上に姿を現す機会が多くありました。

歌唱の他にもMCやライブの進行役を任せられており、慣れないながらもその務めを果たそうと必死になっていた様子が実に好印象でした。その姿からは、前述した意識の高さや29th SG アンダーライブを少しでも良いしたいという想いが伝わってきました。

佐藤楓さんはライブ中のMCで「自分はセンターというものには縁がない人間だと思っていた」と語っていました。このアンダーライブはそんな彼女にとって大きな成長を齎し、自覚を改める機会になったのではないでしょうか。

座長という務めを立派に果たし、MCで語られる想いは観客を感動させる言葉で溢れていました。その凛々しく毅然とした姿は、まぎれもなくセンターや人を背中で引っ張っていく人格者のそれでした。

ライブを成功させるためには、何よりも出演者であるメンバーの士気を高め、維持することが不可欠です。そしてそのためには、その支柱となる人材が必要なのです。その役割を全うした佐藤楓さんにとって、29thアンダーライブは確固たる自信を獲得するきっかけになったはずです。

アンダーライブは決して質の低いものではありません。

アンダーのための曲が存在し、そのステージに立つ出演者はアンダーメンバーだけで構成され、そのライブの集客はアンダーメンバーに依るところが大きく、彼女達を目当てに足を運ぶ観客が多いのです。そこには紛れもない独自性があります。

乃木坂46であることは変わりありませんが、アンダーはアンダーで独自の団体でもあるのです。アンダーライブやそのメンバーは、選抜メンバーの劣化版や廉価版では断じてありません。

その1団体を引っ張り、3日間のライブの座長を任せられる人材なんてそう簡単に育つものではないですし、組織の中に何人もいるものではありません。

果たして、そのような頼りがいのある人材が選抜に入らなくて良いのでしょうか。

もちろん、思いもよらない人材を選抜に起用するサプライズ人事は重要です。乃木坂46はエンターテインメントを提供する事業であり、サプライズはエンターテインメントそのものです。

しかし同時に、組織運営には確かな実績と実力に基づいた人事も不可欠です。選抜メンバーというものが乃木坂46に対して一定以上の責任を負う立場であって、だからこそ活躍の機会に恵まれているのだとしたら、きちんと責任を全うできる人材が起用されて然るべきです。

そして佐藤楓さんは、責任を全うできる人材であることを十二分に示しています。

久保史緒里の乃木坂上り坂」に佐藤楓さんがゲスト出演したときに久保史緒里さんが語っていましたが、佐藤楓さんがセンターに就任したことが選抜メンバーに知らされた時、それに賛同したり納得したりする声が多く出ていたとのことです。

選抜メンバーにおいても、いやもはや乃木坂46全体において佐藤楓さんの実力や人格が認められていることが分かります。彼女が選抜に起用されないことがますます不思議でなりません。

また、この期に及んで佐藤楓さんを選抜に起用しないとなると、それはいよいよアンダーメンバーによる乃木坂46の運営陣への不信を招くかもしれません。

佐藤楓さんでさえ選抜に入れないのであれば私も選抜には入れないという認識がアンダーメンバーに広がります。それは、どんなに努力しても彼らは私を選抜に起用するつもりはないんだという忖度を呼び起こしかねないのです。そしてその忖度は乃木坂46からの卒業・離別を決意させる要因になるかもしれません。

このように考えると、佐藤楓さんの選抜起用は、彼女だけではなく、乃木坂46全体に大きな影響をもたらす重要な決定・課題だと思います。是非とも乃木坂46の運営陣には誤った判断をしないよう、実績と実力に基づいた冷静かつ的確かつ堅実な選抜決定を期待します。


西野七瀬と与田祐希と佐藤楓

これは恐らく、いや間違いなく杞憂だと思いますが、僕にはひとつ懸念があります。

佐藤楓さんは、与田祐希さんに嫉妬しないのでしょうか。

前述した通り、西野七瀬さんと仲が良い後輩として真っ先に名前が挙がるのは与田祐希さんです。彼女が西野七瀬さんをお姉ちゃんと称したり、抱きついたりする場面が多々あり、仲の良いことがありありと伝わってきます。

西野七瀬さんも、与田祐希さんに対して特別な愛情を向けていることが分かります。与田祐希さんを自宅に招くこともあるようで、固い絆で結ばれていることが分かります。もはや同じグループの先輩・後輩という関係を超越しているように思います。

2人がそれだけ仲睦まじくしている様子を見れば、佐藤楓さんが、西野七瀬さんと固い絆を結ぶ与田祐希さんに対して嫉妬しても不自然ではないと思います。

しかし、佐藤楓さんと与田祐希さんにそのような確執は全く見受けられません。乃木坂工事中の「3期生 12人で最後の晩餐」の回で自然に肩を組む様子を見る限り、彼女達の仲の良さは本物だと思います。3期生という同期の絆や彼女達の人柄によって、邪な感情が生じないのかもしれませんね。

人間関係の構造だけに目を向ければ不幸が生じてもおかしくないのですが、苦楽をともにして築き上げられた絆にそんな邪悪な感情が挟まれる余地はなさそうです。実に尊く、美しい絆です。この絆が一生続いてほしいと心から思います。

願わくは上述した通り、佐藤楓さんがいつか西野七瀬さんに対してその想いを伝える機会に恵まれてほしい。もし橋渡しが必要なら与田祐希さんが協力してあげてほしい。

僕の知る限り、佐藤楓さんと西野七瀬さんがゆっくり落ち着いて話している場面は乃木坂工事中の「22ndシングルヒット祈願」の回だけでしか描かれていません。しかもその場面は、西野七瀬さん・与田祐希さん・伊藤理々杏さん・佐藤楓さんという構成でした。

その時の会話の内容全てを把握することは出来ません。もしかしたら、佐藤楓さんが西野七瀬さんに対してその想いを告白する機会があったのかもしれません。

しかし、大切に大切に抱えている想いをそのような場面で吐露するでしょうか。その想いが強く、大切であるほど、本人と2人きりで伝えようとするのが人の性だと思います。これを考慮すれば、恐らくその機会はなかったのだと思います。言いたくても言い出せないような状態だったのではないでしょうか。

であれば、西野七瀬さんへ強い想いを抱いていることが流布し始めている今こそ、そして西野七瀬さんが立っていたポジションに立つようになった今こそ、佐藤楓さんが西野七瀬さんに想いを伝えるべきタイミングだと思います。

その想いを伝えれば、きっと佐藤楓さんは報われる。
大事にしまっておいた気持ちが解き放たれ、きっと佐藤楓さんは覚醒する。

アンダーライブで大きな功績を残した佐藤楓さんが今以上に能力を発揮するようになれば、乃木坂46がさらに成長していくための大きな助力となるはずです。どうか彼女にはもっともっと輝いてほしい。


まとめ

人気が高いから選抜なのか、あるいは選抜だから人気が高いのか。

この2つの理論において、僕は後者の方が確度が高いと思っています。選抜に加わることでメディア出演の機会に恵まれます。そのメンバーの存在や魅力を知ってもらう機会が圧倒的に増えるのです。それに伴い、人気も高くなりやすいのでしょう。

この構図を理解すれば、以前の記事にも書いたようにアンダーメンバーの扱いは不遇そのものです。輝こうにも輝けないような立ち位置を強いられている感が否めません。

佐藤楓さんはそんな状況においても健気に努力し、今はアンダーライブの座長を務めるまでに成長してきました。へこたれずに努力し続けてこれたのは、3期生や乃木坂46のメンバー間の絆や、西野七瀬さんに対する想いに依るところが大きいと思います。

佐藤楓さんは、お情けで選抜に加えられることを望まないでしょう。しかし、僕にはどうにも彼女は選抜に起用され報われるべき存在に思えてなりません。彼女にはその資格がある。

佐藤楓さんがどうか選抜に加わり、その実力を存分に奮う時が来ることを願っています。

以上、「佐藤楓の可能性」でした!!

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