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【書籍紹介】カワイイけど実はアブナイヤツなんです(ろう)

先日、私は「キモイけど実はイイやつなんです」という本を紹介しました。

今週紹介する本は、ろうさんが書いた生き物を紹介する本の第二弾になります。第一弾とは違ったアプローチの本書もまた、生き物の意外な一面を教えてくれる本になっております。

1.本書の内容

この世の中には、愛くるしい見た目をした生き物がたくさんいます。そんな生き物たちはえてして人間に大人気で「飼ってみたい」「触れ合いたい」という人も多くいます。

でも、そのカワイイ生き物たち、本当に「中身」もカワイイですかね?

「カワイイ」生き物がもった意外な一面をぜひご覧あれ!!

2.本書の魅力

この本の著者のろうさんは、前著でも動物が持つ意外な一面を紹介してくれています。本書でもそのスタンスは同じですが、アプローチが大きく異なります。

前著「キモイけど実はイイやつなんです」では、見た目がキモかったり個性的だったりする生き物の、「驚くべき独自の能力や、人類の医療や研究の発展に役立つ意外な一面」を掘り下げて紹介してくれました。

本書は打って変わって、犬猫やハムスターのような

「見た目がかわいくて人気な生き物」

の持つ、

「凶暴だったり、危険だったり、ワイルドだったりする意外な一面」

を紹介していく内容になっています。

前作とは違ったカワイイ動物たちの意外な一面を知ることで、気が付けばますます動物たちが好きになるはず!!

3.ろうさんが大切にしている事

前著の紹介でも説明しましたが、ろうさんは「へんないきものチャンネル」という、生き物に関するいろいろな話を紹介するYouTubeチャンネルを運営しています。

ろうさんがチャンネル内の動画で日々訴えていることの中の一つで、本書と共通しているのが

「生き物のことを正しく理解して、不幸になる生き物と人を減らしたい」

ということです。

・可愛い見た目をしているからとペットを飼ったのに、「想像していたのと違うから」と遺棄する心ない飼い主

・野生動物に「かわいいから」と人間の食べ物を与えてしまい獣害事件を引き起こしてしまう人たち

上記は一例ですが、その様な動物にまつわる悲しいニュースを聞いたこともある人も多いかと思います。その様な、巡り巡って最終的には動物が犠牲になる悲しい出来事の背景にあるのが、

「人間が、動物の外見だけからその性質を勝手に勘違いしていしまう」

「動物の生態を知らずに、人間基準で考えて動物のために良かれと思って行動してしまう」

といった、「動物のことを正しく理解していない」ことなのです。

本書やろうさんのチャンネルを通じて生き物に対する正しい理解が広まることで、不幸になる生き物と人が減ってくれることを願いたいと思います。

4.終わりに

今回も最後まで読んで頂きありがとうございます。

この本は、「人間と動物たちの適切な距離感」を考える一助になるだろうと個人的には感じています。

見た目はかわいらしい動物たちを見ると、我々人間はペットにしようと考えたり、触れ合おうとしたり、餌を与えようとしたりと、ついつい積極的にかかわってそのかわいさを近くで愛でようとしてしまいます。

その気持ち自体は、適度なものであれば動物の保護や環境保全につながる健全なものなのですが、行き過ぎてしまえば

「人間と動物の間にある超えてはいけないライン」

を踏み越えて、双方にとって不幸なことになってしまいかねません。そこを見極めて踏みとどまるために必要なのが、

「動物に対する正しい知識」

「人間と動物の間にしっかりと線引きをする良識」

なのです。

どうかこの本と「へんないきものチャンネル」に一人でも多くの人に触れてもらうことが、動物との関係性や触れ合い方を社会全体で考える一助になればと願ってこの記事を終わりたいと思います。


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