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【書籍紹介】未来の年表2 人口減少日本であなたに起きること(河合雅司)

先週の書籍紹介では、「未来の年表 人口減少日本でこれから起こること」という本を紹介しました。

今週紹介する本は、その続編になりますが、そのアプローチは大きく異なります。いか、そこも含めて紹介していきます。

1.前作との違い

前作は、少子高齢化によって「○○年に何が起きるか」を例示して、人口減少の危機を分かりやすく示してくれました。そして本作は、

「人口減少社会において、日常生活の中では何が起きるのか?」

「私たち一人一人がこれからどのように備えればよいのか?」

を具体的にイメージするための手助けをしてくれます。

2(1) 人口減少で、私たちに何が起こるのか?

ここまで前作との違いを書きましたが、本作でも、

「第1部で人口減少がもたらす影響を述べる」

「第2部でそれらの問題にどう対応すればいいのかを述べる」

という2部構成は同じです。

本作の第1部では、人口減少によって10年後、20年後に我々の生活に何が起こるのかを、ギフトカタログの様に一覧にして示してくれています

例を挙げると、

・亡くなる人が増えると、スズメバチに襲われる

・小中学校の統廃合が、子供を生活習慣病にする

・中小企業の後継者不足が、大企業を揺るがす

・ガソリンスタンドが消え、「灯油難民」が凍え死ぬ

・高齢女性の万引きが、刑務所を介護施設にする

このように一見すると非常にセンセーショナルで衝撃的な内容が、客観的なデータと共に書かれているのです。ぜひ、一見すると信じがたいような現実に、皆様にも向き合っていただきたいと思います。

2(2) 私たちに何が出来るのか?

では、人口減少によって生じる事態に対して、私たちには何が出来るのか?

本作では8つの対策を以下の4種類に分けて紹介してくれています。

・【個人ができること】  

・【女性ができること】

・【企業ができること】  

・【地域ができること】

この記事を読んでいる方にも、性別や年齢、社会的立場など様々な違いがあることでしょう。本作で紹介されている8つの対策がすべて当てはまるかはわかりません。それでも、「現状を理解しないままこのまま同じような生活や経済活動を続ける」のと、「現状を理解したうえで8つの対策の中で取り入れられるものは取り入れたり、別のアプローチから対策して未来に備える」のとでは、将来に大きな差が出てくることは確実かと思います。

作者が考える、人口減少社会の中での生き残りの方策、ぜひチェックしてみてください。

3.最後に

ここまで読んでいただいてありがとうございます。

2週間続けて「未来の年表」シリーズを紹介してきました。

このシリーズ、日本の未来について考える際には必ず目を通しておくべきものではないかと自分は考えています。

皆さんもぜひこの「未来の年表」シリーズを読んで頂き、日本社会の、そして自分たちの「これから」について少しだけ考えてみてほしいと思います。

そして考えた内容を基に自分たちの行動を少しずつ変えていく、それが日本の未来を変えることにつながることを願って、今日の記事はここまでにしたいと思います。

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