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120万円かけて歯列矯正したレポート

こんにちは。今回は歯列矯正のレポートです。

以前親知らずを4本同時に抜歯して以前大変な目に合い、もう歯を抜きたくないから歯列矯正は諦める!!!と言っていましたが、時間の経過とは怖い物で、苦しみの記憶がだんだん思い出に代わり、あの手術からわずか4か月ほどで歯列矯正の相談に行っていました。人間は愚か。


はじめる経緯

私は横顔(Eライン)が壊滅的に悪く、小さい頃からコンプレックスでした。顎が小さくて後ろに後退していて、口元がモコッと前に出ている、いわゆるアデノイド顔貌というやつ。それに笑うと歯ぐきが出るガミースマイル。横顔がコンプレックスすぎて10代の頃は歯並びが悪いことは気になっていませんでした。

社会人になって数年、ある程度お金も貯まってきたので、せめて顎だけでも…と思い美容整形を考えて色々調べていたのですが、顎を出してもゴボ口は治らないと気付き、とりあえず口元引っ込めてからバランスみて顎を直そうと思うようになりました。口元の引っ込め方ですが、美容整形だと大手術になります。タレントの有村藍里さんが行っていた骨を切って後ろに引っ込めるような手術だったり。筆者は会社員なので、壮絶なダウンタイムを考えると大掛かりな手術には踏み切れません。それで何年か悩んでいたのですが、TwitterやYouTubeで歯列矯正のビフォーアフターがちょくちょく目に入りだし、そこでは私のようなゴボ口族の仲間たちが、矯正後にはスッキリとしたEラインになってるではありませんか。

そこでやっとゴボ口って歯が出ているのか!?と気づきました。口も閉じられるし、自分のことを出っ歯だとは全く思っていなかったので衝撃でした。

そこで己の歯をよくよく見たところ、上下左右全部八重歯だし、顎が小さいから歯が収まりきらず全体的にガチャガチャだったり…。

私歯並び悪かったんだ!(のちに重度の叢生(ガチャ歯)と診断される)

それが矯正やりたいと思ったキッカケでした。しかし矯正、高いし痛いし長いし。怖いイメージしかなくて、ずるずると引き延ばしていたのですが、虫歯の治療で行った歯医者で親知らずを抜くことを勧められて4本とも抜歯し、それと同時にコロナ禍に突入しマスク生活とリモートワークが始まりました。

どう考えても矯正するならこのタイミングしかねぇ。

と思ったのですが、冒頭でも書いた通り親知らず4本抜歯がマジで地獄だったのでこれ以上歯を抜きたくね~~~と心が折れてまた4ヵ月ウダウダしてたのですが、このままずっとやりたいけど怖ぇ~みたいな感じで放置して、結局30代とか過ぎてから始めるなら早くした方がいいなと思い矯正治療している歯科を調べ始めました。


歯医者選び

矯正を考えている方は認定医や指導医といった肩書で探している方が多いと思います。私もやるならの指導医の先生のところでやろうと思って探してみたらなんとかかりつけの歯医者の矯正の担当の先生が指導医でした。ラッキー。

さっそく矯正の予約を入れカウンセリングをして頂いたのですが、30分ほどで一気にバーーーッと説明され、乱雑に顎を掴まれての触診などあまり良い印象は持てない結果に。顎が小さいのでまずは顎を広げる治療をしないと矯正はできないねみたいなことを言われて何故かめちゃくちゃショックを受けて家で泣きました。たぶんその時鬱っぽい日だったのかな。自分の顔にまともなところは一つもないのかと思ってめちゃくちゃ悲しくなったのを覚えています。

顎を広げる装置が嫌すぎるのと、ネットで見たら大人だとあんまりやらないみたいなことが結構出てきたので、他の矯正歯科さんにもカウンセリングを受けに行きました。

相談をした2つ目の矯正歯科はここ数年出来たばかりの新しい歯医者さんで、矯正担当の方が40歳前後くらいの女性の方でした。

最初に「何が気になって矯正をしようと思ったの?」と聞かれて、「これは前回のところと違うぞ」とハッキリわかりました。横顔のこと、顎のことなどを話して、矯正治療でどこまでその悩みを解決できるかなど、一時間くらいじっくり色んな話をさせていただきました。

拡大装置は大人がやってもせいぜい2~3mmしか広がらないからやらないよと言われてホッとしたり、アンカースクリューというネジを歯ぐきに打ち込んでそこからひっかけて動かすことだったり。

矯正歯科を選ぶときに、よりランクが上のベテランの先生を選びがちですが、一長一短だと個人的には思いました。(相談した一件目の先生がただただハズレだったというのもありますが…)

というのも、ベテランの先生はたくさんの症例を見てきてはいますが、昔ながらのやり方でやる先生が多く、逆に若い先生は最新の新しいを取り入れて治療を行っていくという印象でした。現に2件目の方が矯正器具自体もいろんな種類がありました。

なので、指導医、認定医にとらわれず色んな所にカウンセリングに行って、長い付き合いになるので自分に合う先生・納得できる治療方針のところでやるのが一番いいと思います。

それと値段についてですが、大きな買い物であると同時に自分の体(しかもコンプレックス部分)ですので、安い所選んで後悔するのは怖いので私は値段に関しては気にしてなかったです。どうせ100万はかかるし。


検査・診断

矯正を始める前の検査ですが、覚えてる限りこんな感じでした。

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少し補足していきます。

【レントゲン・MRI】歯と骨の形を撮って、一般的な横顔の形と比較。顎が後ろに引っ込みすぎ。

【歯の型どり】ピンクのひんやりとした粘土みたいなものを口の中に押し付けられるやつ。変なにおいがする。

【写真撮影】口を閉じた状態の正面・横顔、口をイーっとした状態の正面・横顔の写真を撮りました。恥ずかしい。

【動画撮影】喋っているときの口の動き、飲食の時の口の使い方を見るために動画を撮りました。麦茶とリンゴが出てきてその場で食べました。

【唇の力の測定】唇と前歯の間に物を挟んで引っ張って、それが耐え切れずに抜けてしまった時の力を測られました。結果、私の唇力(?)は4歳児並しかないらしい。噓でしょ。それも鍛えなきゃいけないらしいです。

検査が終わって1か月後くらいに最終的な診断を受けました。

結果、重度の叢生(ガチャ歯)ということで。期間はおよそ2年半。(伸びる可能性あり)その後、後戻り防止の保定期間が1~2年という感じでした。少なくとも4年はかかるのか…

矯正をしているうちに30代に突入することになりそうです。

歯並びがどうとかいうよりも横顔がブスすぎるのをどうにかしたいという願望を考慮していただいて、上の歯は引っ込めて、下は揃えつつ、矯正の範囲内で出来る限り顎を前に出すらしく、整形だ…と思いました。

ちなみに上下4本抜歯が確定しました(悲しみ) 恐怖再び。10ヵ月くらいの間に歯を8本抜いた女になることが確定しました。短期集中すぎるし、永久歯ってそんなボンボン抜いていいのか。

また、矯正中は虫歯になりやすいため、器具をつける前に小さな虫歯の芽もすべてつぶしていくことになります。私は上記の検査と並行して虫歯治療を進めていきました。

検査、一気にやったみたいに書いてますが、実はこれ2カ月くらいかかってるんですね。

そして最後の診断の日にその場でお金を払いました。始めるなら早く始めたかったので。


矯正開始

最初は後ろから2番目の奥歯の前後に青い輪ゴムのようなものを挟み込まれました。歯に器具を装着するための隙間を作るためだそうです。

入れた瞬間から、めちゃくちゃ太いあたりめが4カ所に挟まっているような感じ。違和感がすごいです。

その日の夜あたりからじわじわ痛みも出てきました。歯を動かすのってこういう痛みなんだ…と実感。割と痛い。

翌週、ゴムによって隙間が空いた状態の歯の型を改めて取るとのことで歯医者に行き、型を取った後に

「今時間あるなら下の歯だけ装置つけるけどどうする?」

と言われました。予想してなかったのでビビりましたがせっかちなので付けてくださいと即答。歯の表面をキレイにしたりして、なんともいえない臭いの接着剤をつけて接着。口を強制的に開かれたまま5分ほど放置。

口を開いたままにするためにはめられてたプラスチックの器具を撮ると、唇に器具が当たる感触。ついに!これが!矯正のやつだ!とちょっと感動。ワイヤーを通して、細い歯ブラシとか色々貰って終了。

終わった直後は痛みはありませんが輪ゴムの時と同じで夜あたりからじわじわ。

それにしても食べるとすべての器具に物が詰まるな…

聞いてはいましたが毎回これはだるいし虫歯になりそう。

その日はそのまま寝ましたが、夜中に何回か痛くて起きたので翌日の朝に市販の鎮痛剤を飲みました。

痛みは数日で収まりましたが、歯同士が当たったり、力が加わると虫歯治療で神経に触ったときのようなキーンとした痛みがあり、ごはんは全然たべれません。ミキサーで砕いて流動食にしてどうにか飲み込んでました。


抜歯(下の歯編)

ついに来てしまいました。抜歯。

「1本ずつ抜くので4本分予約をお取りします♪」と受付の方に言われ、前に4本一気に親知らずを抜き、死を感じたのにもかかわらず、早く終わりてぇなという思いから「2本ずつ抜くのって可能ですか?」と聞いてしまいました。

人間は愚か。いや、私が愚か。

てっきり「できますよ♪♪」みたいな反応されると思ってたのですが、「エッ・・・確認してみます(緊張)」みたいな反応をされて途端に不安に。2本同時せっかちフレンズ、いないの!?

でも結局出来るらしいので2本同時にやりました。

先に下2本、後ろから3番目の歯を抜きます。普通ならその一本手前の歯を抜くらしいのですが、私は顎を前に出すという目標があるのでその位置らしいです。どういう原理で前に出るのか説明されたけどよくわからない。

まずは麻酔を打たれます。4本抜歯した時は手術だったので意識ないうちに終わってましたが、今回は意識ある状態で歯を抜かれるので怖すぎる。手が震えていたことを覚えています。

麻酔をバンバン打たれるんですが、喉に流れてきて飲み込んでしまうので喉も麻酔がかかって気持ち悪かったです。麻酔の味も気持ち悪い。

やっと終わったと思ったら「歯1本につき麻酔1本だからもう1本分足していきます」と言われて涙。気持ちだけでいうと致死量くらい麻酔を入れられました(気持ちだけ、ね)

ようやく麻酔が終わり、いよいよ抜歯スタート。ものすごい力で押されたりして抜いていきます。メキとかパキとか聞こえてきて怖い。怯えきっていたので体感はとても長く感じていましたが、実際長かったのか短かったのかわかりません。現代の医学はこんなにも進歩してるのに、抜歯はめちゃくちゃパワー系施術で怖かった。

血の味と匂いがやべ~と思いつつ帰宅し、しばらくするとじわじわ痛みが出て来始め、それがどんどん大きくなりマジで泣いてしまうくらい痛くなりました。痛み止め飲んでないから麻酔切れたらただ力任せに歯を引っこ抜いた状態でしかない。痛すぎる。痛すぎる!!!!(本気)

食欲はありませんが薬を飲む前に胃が荒れないようにウィダー的なゼリーを飲み、痛み止めを飲んで30分ほど拷問のような痛みを我慢。出産はこれより痛いの!?無理!と思ってました。当たり前。

あと漫画とかで殴られて歯が抜ける表現よくありますけど、あれめっちゃ痛いんだろうな…

痛み止め効果で少し痛みが凪いだタイミングで即就寝。痛み止めが切れる前に眠りに着こうと必死に目を瞑っていました。

翌朝、痛いけど昨日よりマシだ!と思いました。これ4本抜いた翌朝も全く同じこと思ったな。デジャヴ。ジンジンと痛いけどまぁまだ耐えられるレベル。でもその日は仕事だったので、一応痛み止めを飲んで仕事をしていました。リモートワーク万歳!

抜いた後数日は膿まないように抗生物質を飲んでいたのですが、なんか全身が赤い…まだら模様の何かが出ている…

薬疹が出た前のとは別の抗生物質にしたのにまた薬疹~!?と思ったのですが、この後書く上の歯の抜歯時はこのまだら模様が出なかったので、歯を抜いた痛みとかのストレスがやばすぎて発疹が出たっぽいです。

歯を抜くの、ストレスすぎる。


抜歯(上の歯編)

もう二度と抜きたくないなと思っていても下の歯を抜いてしまったからには上の歯も抜かないといけません。最終ラウンド突入です。

抜いた直後痛すぎる&抜いてからもキツかったインパクトが大きかったのか、麻酔にすら恐怖感を抱き始めました。軽くトラウマになってる。

あと麻酔、内側の上あごから針指すの痛すぎる。麻酔液が注入されてどんどん痛くなる。

また割と長い時間ゴリゴリされました。根っこが曲がっているらしくなかなか抜けない。恐怖感が強すぎてちょっと刺激に体がビクッとなってしまい麻酔液を追加されたりしました。マジで怖い。

前回の反省を踏まえて今回は抜いた後痛くなりだす前に即痛み止めを飲んだのですが、痛くて寝れませんでした。抑えきれねぇ…ッ!

そこからまた1週間ほどは重湯みたいな直接飲めるものしかたべられず栄養不足で体もヘロヘロに。栄養不足だからか歯もちょっと欠けました。

8本も抜いたのでもう抜くことはないと思いますが、二度と歯は抜きたくない。


抜歯後


上記を描いてからnoteに逐一記すのを忘れていて、これを打っている現在なんと矯正がおわってしまいました。
2年半っていわれてたのに動かしてたのは2年弱くらいで済んだ。
30歳くらいまでは骨が動きやすい説も小耳にはさんだので滑り込めたのも大きかったのかもしれません。

上記抜歯後は全体にブラケットをつけたり、上あごにプラスチックのアーチ(ホールディングアーチ)をつけたり、歯茎と上あごにネジ(アンカースクリュー)を打ち込んだり、歯同士や顎のネジと歯にゴムを掛けたりいろんなものを口の中に入れて過ごしました。

矯正で出来ること全部やった気がする。前に突出している歯茎を下げつつ、ガミースマイルを治すため歯を全体的に上に持ち上げたり。

個人的にはホールディングアーチが一番ストレスだった気がします。上あごってご飯食べる時に使うんだなって実感しました。あと喋れないし。

アンカースクリューは打ち込むの時が怖すぎ。ちゃんとドリルで打ち込まれるし、局所麻酔だから骨をゴリゴリドリルで削られるのもわかるし…。
術後はそこまで痛くなかったです。

毎月調整でワイヤーを絞めなおすんですが、調整から3日くらいは痛くてなんも食べれないみたいな生活を2年弱しました。
こう書くとすごい大変なんですけど、慣れるのでそういうもんとしてそこまでストレスなく過ごせました。

元々の歯並びが悪すぎたのでグングン変わっていく歯並びがわりとモチベーションにもなりました。

矯正ビフォー・アフター


始める前のガチャガチャの歯、グロ画像すぎるから小さくしました

こうしてみるとめちゃくちゃキレイになったし、2年でこんな変わるんだ…と感動します。

お金はかかるし、痛いし、不便な生活が数年続いてしまうけどやって後悔はないです。
でもやっぱり友達とご飯食べるのに気を使わせてしまうのが申し訳なかった。でもみんな応援してくれた。愛。

今は後戻りしないようにマウスピースなどで保定する期間に入ったところなのですが、もう毎月の激痛はないんだと思うとボーナスステージのような気分です。

記すのを途中サボりまくっていたのでこれから矯正する方の参考になるかはわかりませんが、ビフォーアフターの写真などで背中を押せればなと思います。

余談

矯正で口元引っ込んだので、次は美容整形で顎を手に入れようと矯正の装置が取れたわずか4日後に顎プロテーゼの手術を行いました。ついてこれるか?このスピード感に。
顎プロテーゼのレポートはこちらの記事です。


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