見出し画像

小学校受験をするための費用は?【2023小学校お受験版(2022年度受験)】

みなさんは、小学校お受験と聞くととても高額な費用が掛かるように感じるかもしれません。しかし、本当にそうでしょうか。
今回は、小学校お受験にまつわる家庭の支出についてお伝えできればと思います。

小学校お受験に掛かる主な費用としは
● 幼児教室や塾の授業料
● 模擬テスト代
● 問題集、ドリルなどの教材購入費
● お受験の服、バッグなど
● その他(教室に通う交通費・駐車料金など)
の5種類が主なものになります。

小学校お受験は
「お受験はお金がかかる」
と考えている家庭が多くありますが、ほんとうにそうでしょうか。今回は小学校お受験に臨む準備をその方法別に分けて大まかな予算感をお伝えしたいと思います。

年中さんの4月から準備をスタートしたとして試算をしてみます。入試本番が年長さんの10月から11月にかけてですので、一般的には約1年半の通塾期間となります。

小学校お受験の幼児教室や塾の1年間というのは独特のスケジュールがあり、通塾期間は秋の11月からの1年間が多いようです。これは先ほどお伝えしたとおり、実際の入試が年長の秋の10月から11月にかけて実施されることが大きな理由です。そのため、年長の新年度は世間ではく4月ですが、お受験の世界では年中の11月を新年長進級としています。年中コースや年少コースも同様に11月始まりですので、今回想定したスタート時期の年中さんの4月ということは、新年中コースが始まって約半年後にスタートする、ということになります。

主な5種類の費用

小学校お受験にともない必要になってくる費用は主に以下の5種類です。

①幼児教室や塾の授業料
②模擬テスト代
③問題集、ドリルなど教材費
④受験の服、バッグなど
⑤その他(教室に通う交通費・駐車料金など)
⑥タイプ別お受験予算

それぞれどのくらいの費用が掛かるかを順に説明していきます。

幼児教室や塾の授業料

首都圏の主な幼児教室に通う場合、年長の1年間(年中の11月~年長の10月)では約100万円程度かかるところが多いようです。その内訳としては次の通りです。

・毎月の授業料各月5万円で年間60万円
・冬休み、春休み、夏休みで合計約40万円

その前年の年中の7ヶ月(年中の4月~年中の10月)では25万円程度とみておくとよいでしょう。

・毎月の授業料各月2.5万で年間15万円
・冬休み、春休み、夏休みで合計約10万円

年中と年長の1年間の授業料を比較してみると、小学校受験の最後の年長の1年間の比重の重さがよくわかっていただけると思います。
幼児教室や塾の授業料として年中、年長の2年間で約125万円となります。

模擬テスト代

次に模擬テストを見てみましょう。模擬テストの役割は日頃の家や教室でのトレーニングの成果を確認する場としての役割と、もう一方で本番の入試の練習としての役割があります。

・年中時期の7ヶ月で3回。5,000円×3回で合計15,000円
・年長時期は回数もぐっと増えて10,000円×10回で合計100,000円
として考えます。
模擬テストのテスト代で、2年間で約10万円となります。

問題集、ドリルなどの教材購入費

小学校お受験対策をしていると、問題集が必ず必要となってきます。幼児にとって最も効果的な学習法の一つが、何度も同じような問題を解き、考え方のパターンを体に覚えこませる反復学習です。両親が熱心に子どものプリントの正誤や模擬テストの帳票を見ている家庭こそ、問題集やドリルを有効に使えます。

このような教材をどれくらい購入し活用するかはそれこそご家庭によりさまざまですが、ここでは受験準備期間、年中時期は月に2冊、年長時は月に4冊を使っていくと仮定して試算してみます。

・年中時・・・@1,500円×2冊×7ヶ月=21,000円
・年長時・・・@1,800円×4冊×12ヶ月=86,400円
問題集、ドリルなどの教材購入費が2年間で合計約10万円となります。

お受験の服、バッグなど

この部類の支出は各家庭の考えで大きく変動します。今回は極めて平均的な場合の予算でお伝えします。
小学校お受験を目指す方はお受験ルックで幼児教室や塾やテストに通います。お受験ルックで通うことで、子どもがお受験ルックに慣れていき、学習やテストをするスイッチが切り替わるように、また、入試本番の日でも実力を発揮できるように早くから順応させていくためです。

以下、お子さんのお受験ルックからお父さまお母さまのお受験スーツまでを見積もってみます。

・お子さんのスーツ・・・5万円
・お母さまのスーツ・・・10万円×2着=10万円
・お父さまのネクタイ・靴など・5万円
・お母さまのバック・・・10万円
お受験の服、バッグなどの予算は合計約30万円となります。

その他(教室に通う交通費・駐車料金など)

これは住環境によって大きく異なりますが、長い受験準備期間には自動車の駐車場を使う場合、時に疲れて親子でタクシーを使うこともあるはずです。
ここでは、まとめて合計約10万円としておきます。

さいごに ~タイプ別見積もり額~

これまでの5つの支出をすべて活用するタイプの受験対策から、シンプルな自給自足型の受験準備をした場合まで、それぞれの各予算の概算をしてみます。

A )フルコース型 幼児教室をフル活用 2年間で200万
①幼児教室や塾の授業料     140万
②模擬テスト代           10万
③問題集、ドリルなど教材費     10万
④受験の服、バッグなど      30万
⑤その他                                      10万

B )中間型 幼児教室と自宅の勉強を併用 2年間で120万円
①幼児教室や塾の授業料     70万
②模擬テスト代                              10万
③問題集、ドリルなど教材費        10万
④受験の服、バッグなど                20万
⑤その他                                         10万

C )家庭主導型 自宅の勉強を中心にポイントで幼児教室を活用 2年間で48万円
①幼児教室や塾の授業料               20万
②模擬テスト代                                5万
③問題集、ドリルなど教材費        10万
④受験の服、バッグなど               10万
⑤その他                                           3万

以上のように概算できます。また、国立小学校に受験をする場合は抽選の当選要素も高いため家庭学習のみで受験し合格しているご家庭も散見されます。

一方で、有名私立の場合は幼児教室や塾への通わせているご家庭が多いため、家庭学習だけでの合格は難しいとも言えます。

将来のお子様の選択肢を増やすうえでは小学校お受験は、一つの手段であると言えます。公立の小学校が悪いという訳ではなく、国立や私立の小学校は先駆的なカリキュラムを取り入れていたり、環境や設備の面で大変恵まれています。お子様の大きな可能性を引き出すには多くの刺激を与えて、本人の興味・関心があることを探求していくことが重要なため、小学校お受験はご家庭でお子様の将来と費用面を勘案して一度、考えてみてはいかがでしょう。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?