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神保町に書店をオープンして33日目 新刊を近くの新刊書店で買うタコの足を食ってでも並べたい1冊

2023年12月12日
神保町に書店を開店して33日目。
3回目の棚の模様替え。ほとんど見た目は変化なく、1冊新刊を納品したたけです。
「この本を売るためにワタシは書店をオープンしたんだ!」と神の啓示ならぬ悟りの境地に至ったのが、
清水俊史『ブッダという男』(ちくま新書)の12月の新刊です。

清水氏のツイート(12月6日夜)がTLにながれてきて刊行を知り、すかさず、発注を入れたのが、12月7日(木)。
初めて新刊発注した歴史手帳は想像より早く数日で入荷したのですが、こちらは入る様子がありません。
というのも、その後、Twitterでも大きな話題となり、11日(月)に、重版決定。(あっ、これはしばらく入って来ないかも)

なんと今日には、初版の在庫が捌けたとのこと。



つまり、出版社の在庫が無くなったので、いつ入荷するか分からなくなりました。
9日(土曜日)に、馬場紀寿『初期仏教』の手持ちの中古本を、ブッダという男が数日中にも入荷することの「先回り」をして置いたのに、馬場氏の著書だけを置いていたら、いったいなんのためにこの本屋をやってるんだと、今日、緊急で、近くの書店で『ブッダという男』(もちろん新刊)を購入して、そっと綺麗な状態で、そのままpassageで新品として定価で販売することにしました。

もちろん、売れたら手数料だけワタシが損をするのですが、「本屋になった意味」のためには、そんなことは小さいことです。(売れたら即、タコ足仕入れしてでも補充していきます)
『ブッダという男』のあとがきはこうあります。
〉才がありながらも十全に開花させる機会を与えられず消えていった者たちの無念さは如何ばかりであろうか。
〉菩提資糧に励む名もなき菩薩たちに本書を捧げたい。


本当は、このような天上天下唯我独尊をパロったPOPを用意していました。
でも、置いてみると、むしろ既存の「俺たちはモブキャラじゃない!」のPOP(別の本用)がしっくり来たので当面このままでいきます。


神保町のどこの本屋さんよりも(同率1位はあるかもしれません)清水氏の魂の著書『ブッダという男』を義侠心から売りたいと思っています。どうぞ、神保町の本屋で買いたいと考えている方はpassageにお立ち寄りください。
脚立に乗らないと取れないと思いますが、脚立に乗らずとも、すっと立ち読み用に抜いて、すっともとの場所あたりに戻すと、自立した状態になる、今年の文具大賞を受賞した最先端技術の本棚になっていますので、遠慮なく立ち読みしてください。


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