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【国宝語り】最古の建築

先日、終了する間際に刀剣博物館の「埋忠展」に行ってきました。刀(名物  稲葉江)などの国宝を鑑賞してきました。これで、鑑賞した国宝は1004件になりました。

さて、本題に入ります。国宝の建造物で最古のものは飛鳥時代に建てられたものです。文化庁の「国指定文化財等データベース」によると、飛鳥時代の国宝建造物は法隆寺の金堂、五重塔、回廊、中門と法隆寺五重塔によく似た様式の法起寺三重塔しかありません。世界最古の木造建築である法隆寺金堂は雲斗、雲肘木、人形形割束等独特の様式で知られており、教科書にも載っていますね。

法隆寺金堂

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法隆寺五重塔

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法隆寺五重塔は一見すると六重に見えますが、一番下の屋根のようなものは裳階(もこし)という庇です。金堂の一番下にも付いています。

法隆寺回廊

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法隆寺中門

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法起寺三重塔

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建造物以外の国宝では、同じ飛鳥時代は法隆寺金堂安置の釈迦三尊像、玉虫厨子、中宮寺の天寿国繡帳残闕など24件、2017年に国宝に指定された東京・深大寺の釈迦如来倚像も飛鳥時代の仏像とされています。それより前の古墳時代は古墳からの出土品など13件、弥生時代は銅鐸や金印など6件、縄文時代も土偶や土器の6件あります。
比較すると、やはり、建造物を保存する、というより、使用し続けるのは難しいと言えるでしょう。




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