見出し画像

年度初めへの引き継ぎの話

お久しぶりです。
いよいよもうすぐ新学期ですね。

3月はいろんなことがありました。休校措置、卒業式、春休み、、、先生方はお元気に過ごされてますか?

このブログもありがたいことに60名以上のフォロワーさん、しかもこの春初任者として赴任される先生方(今は学生さんかな?)も多数ご覧になってくださっているということで、嬉しく思います。

ありがとうございます。

私はというと、この春休みは読書、新教材分析、新教材資料づくりに奔走しておりました。なかなかインプットし続けていたので、たまにはこちらでアウトプットしておこうと思います。

いよいよ4月に入ると新しい校務分掌が発表され、担任になった先生方は前年度の担任の先生方から子どもたちの様子の引き継ぎを受けることになります。(中には3月末には公表されている先生もおられるのでしょうか)

年度末から年度初めにかけて限られた時間の中で、子どもたちの引き継ぎを行います。多くの学校は数時間レベルで行なっているかと思います。

その限られた時間の中で、あまりにも多い情報を伝えても入りきりませんし、かといって何もないのは困るわけです。

実は先生によってその内容の量や質はまちまちです。事細かに文書にする先生もおられるかと思えば、特に何も引き継ぎを用意していない先生もいるわけです。

みなさんは、その引き継ぎで何を大切にしていますか。

私は次の3つのポイントを意識して引き継ぎを行います。

①健康上の留意点
②人間関係
③持ち味やよさ

①健康上の留意点

健康上の留意点。アレルギーや持病など、命に関わるものは確実に引き継ぎます。けがをしている場合も含みます。

具体的な例を挙げておきます。
・視覚的に障害を持っている子には席を前にする。
・肌が弱い子には体育の時に必ず帽子を被させる。
・小麦アレルギーの子の除去食対応。
・足の骨を折っているので母親が教室に来る。


特に、除去食対応のことは教務必携やデータにメモしておくといいと思います。除去食対応の児童の場合はエピペンの対応など緊急性の高い仕事もついて回るので、必ず管理職、学年主任の先生や保健の先生、給食の先生らに話を聞いておくことを強くお勧めします。

できれば始業式後に直接会って保護者の思いを先に聞いておくことも大切になってくるかと思います。

(そもそも新任さんに除去食対応をさせるのも学校の体制としては課題があるとは思いますが)


②人間関係
クラス分けの時点で配慮しておくことです。
昨年度のトラブル対応や親の要望なども一つの文書にしておきます。個人情報がわからないように必ずイニシャルなどを使って作成するようにしましょう。

特にいじめなどがあった場合は再発防止のための対策を徹底します。
基本的には学校でのことに限っておくのがいいですが、学校の実態に合わせてLINEのトラブルや放課後の家庭の中での出来事も記録や引き継ぎをしておくとより丁寧かと思います。

反対に仲のいい友だちを伝えておくのもいいと思います。クラスが変われば友だちも変わって行きますが、4月当初は前年度の友だちへの執着からなかなか抜け出せない子もいます。当たり前ですが、その子たちの関係をいきなり持った先生が見抜くのは難しいです。

例えば、校外学習の班わけや席替えで安心できるきっかけを作れるとすれば知っておいて損はない情報なのです。

あの先生は私たちのことわかってくれてるよねと
子どもたちに世間話をさせれたらこのあとの関係づくりがとてもスムーズにいくものです。


③持ち味やよさ
私が引き継ぎで特に確認しておきたいことは、「その子のよさ(持ち味)」です。生活面で伝えることが多いですが、中には授業で活躍できる子や行事で頑張っていたことを伝えることもあります。
それらを知っておくことで、初日から子供たちのよさを発見しやすくなり、褒める機会が増えるからです。
関係づくりのスタートラインはほめることからです。
新しい先生に対して子どもたちは必ず様子をみます。どんな形であっても、この先生は大丈夫かな?と不安な思いを抱えて様子をみてます。
そこに温かいアプローチがあると、この先生は大丈夫そうだなあ。
今年はちょっとうまくいきそうだななんて期待を持てるわけです。
だからこそ、よさを伝えておくようにしていますし、教えてくれない先生にはこちらから、少しだけお時間よろしいですか?と聞きながら、よさを教えてもらっておくようにしてます。


場合によっては子供の短所を引き継ぐこともありますが
失敗したことや間違ったことだけを伝えるのではなく、そういうことになった経緯や背景も合わせて伝えておきます。
子どもへの見方が、マイナスだけで入ってしまうと先生も不安になってかえって逆効果になるんじゃないかなと思います。
マイナスな情報はあまり出さないように心がけつつも、知っておいて欲しいことは伝えるべきかと思うので、短所も引き継ぐことがあるというわけです。


さて今日は引き継ぎのことについて、3つの視点からどんな内容のことを伝えるのか、伝えてもらうのかをまとめました。

4/1の引き継ぎに少しでもお役に立てたらと思います。

またコメントやいいね!お待ちしてます(^^)






記事の購入代や、クリエイターサポートで応援すると購入代金の一部を目の前の子どもたちへよ教材づくりに使わせていただきます。応援よろしくお願いいたしますm(_ _)m