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「やさしい日本語」って知っていますか?【その2】

〜前回のnote〜
「やさしい日本語」って知っていますか?【その1】|さくらのはな🌸 @kokugo_nihongo #note https://note.com/kokugo_nihongo/n/naa88cc505a52

 

「外国人」には「英語」でOK?

 ときどき見かける「外国人には英語でメッセージを伝えたほうが良いのではないか」的な問題。最近のコロナ関連のニュースの中でも、チラホラとそういった声を目にしました。
 そこで今回は、この「外国人」=「英語」なのか?というテーマについて、ざっくりですがまとめてみました。本当にざっくりなので、またそのうちもう少し掘り下げてまとめる機会を作りたいとも思うのですが……「外国人」、「英語」、「やさしい日本語」といったテーマについて、みなさんに考えてもらえるきっかけになればなぁと思います。

 では、実際日本に住んでいる、または短期で来日している「外国人」は、どのような国・地域から来ているのでしょうか。法務省の統計表から、在留外国人の国籍・地域をまとめてみました。2019年6月の資料から国・地域名を以下に引用しています。

参考URL
e−Stat 政府統計の総合窓口
法務省 在留外国人統計(旧登録外国人統計)統計表)
※2020年4月9日時点のサイトです。

※記入漏れ等ありましたら申し訳ございません。

アジア(40)

アフガニスタン
アラブ首長国連邦
ミャンマー
バーレーン
ブータン
バングラデシュ
ブルネイ
カンボジア
スリランカ
中国

台湾
キプロス
東ティモール
インド
インドネシア
イラン
イラク
イスラエル
ヨルダン
韓国

朝鮮
クウェート
ラオス
レバノン
マレーシア
モンゴル
オマーン
モルディブ
ネパール
パキスタン

フィリピン
カタール
サウジアラビア
シリア
シンガポール
タイ
トルコ
ベトナム
イエメン
パレスチナ

ヨーロッパ(54)

アルバニア
オーストリア
ベルギー
ブルガリア
ベラルーシ
クロアチア
チェコ
デンマーク
エストニア
フィンランド

フランス
ドイツ
ギリシャ
ハンガリー
アイスランド
アイルランド
イタリア
キルギス
カザフスタン
リヒテンシュタイン

ルクセンブルク
ラトビア
リトアニア
モナコ
マルタ
モルドバ
北マケドニア
オランダ
ノルウェー
ポーランド

ポルトガル
ルーマニア
ロシア
サンマリノ
スペイン
スウェーデン
スイス
トルクメニスタン
タジキスタン
英国

ウクライナ
ウズベキスタン
バチカン
アルメニア
アゼルバイジャン
アンドラ
ジョージア
スロベニア
スロバキア
ボスニア・ヘルツェゴビナ

セルビア・モンテネグロ
モンテネグロ
セルビア
コソボ共和国

アフリカ(54)

アルジェリア
ブルンジ
ボツワナ
カメルーン
中央アフリカ
チャド
コンゴ共和国
コンゴ民主共和国
カーボベルデ
コモロ

ベナン
ジブチ
エチオピア
赤道ギニア
エリトリア
ガボン
ガーナ
ギニア
ガンビア
ギニアビサウ

コートジボワール
ケニア
リベリア
リビア
レソト
マダガスカル
マリ
モーリタニア
モロッコ
マラウイ

モーリシャス
モザンビーク
ニジェール
ナイジェリア
ナミビア
ルワンダ
セネガル
シエラレオネ
ソマリア
スーダン

エスワティニ
サントメ・プリンシペ
セーシェル
タンザニア
トーゴ
チュニジア
ウガンダ
南アフリカ共和国
エジプト
ブルキナファソ

ザンビア
ジンバブエ
アンゴラ
南スーダン共和国

北米(23)

バルバドス
バハマ
ベリーズ
カナダ
コスタリカ
キューバ
ドミニカ共和国
ドミニカ
エルサルバドル
グアテマラ

ハイチ
ホンジュラス
ジャマイカ
メキシコ
ニカラグア
パナマ
セントルシア
セントビンセント
セントクリストファー・ネービス
トリニダード・トバゴ

米国
グレナダ
アンティグア・バーブーダ

南米(12)

アルゼンチン
ボリビア
ブラジル
チリ
コロンビア
エクアドル
ガイアナ
パラグアイ
ペルー
スリナム

ウルグアイ
ベネズエラ

オセアニア(14)

オーストラリア
フィジー
キリバス
マーシャル
ミクロネシア
ニュージーランド
ナウル
パプアニューギニア
パラオ
ソロモン

トンガ
ツバル
バヌアツ
サモア

+無国籍の方たちです。

今回の投稿で伝えたいこと

 一言で「外国人」といっても、本当に様々な国・地域出身の人がいることがわかりますよね。
 冒頭でも述べた通り、災害時や今回のコロナのような緊急時はもちろん、普段の生活に関する情報を「外国人」に伝える時に、真っ先に「英語」を思い浮かべる人は少なくないでしょう。しかし、必ずしも「英語」で伝わるとは限らないのです。それは何故か。

☆みんながみんな「英語」が母語または公用語というわけではありません。

☆みんながみんな学校で英語を勉強してきたわけではありません(十分な教育を受けられなかった人もいるはずです)。

☆簡単な英語(日本でいう中学英語レベルや、日常会話レベル)なら大丈夫という人もいるかもしれませんが、行政の案内文や専門用語増し増しの英語はちんぷんかんぷん!という人もいます。


 じゃあ、中国語とか韓国語とかも用意すれば良いのでは?と考える人もいるでしょう。もちろん、対象となる相手の母語等がわかっていれば、その人に確実に伝わる言語で伝えるのが1番だと思います。しかし、翻訳に時間がかかったり、翻訳できる人がいない等の理由で対応が難しかったり……ということも状況によっては起こり得ますよね。

 日本で生活している「外国人」に対しては、「英語」よりも「やさしい日本語」のほうが案外伝わりやすいことが多いのです。みなさんも、もし身近な「外国人」に何か伝えなければならないことがあり、お相手の母語や英語でのやり取りが難しい場合は、「やさしい日本語」でコミュニケーションをとってみることをオススメします。

「やさしい日本語」具体例〜緊急事態宣言についてのツイート〜

やさしい日本語ニュース/withnews・朝日新聞 (@yasashiinews)さん【https://twitter.com/yasashiinews?s=09

https://twitter.com/yasashiinews/status/1247167269785886722?s=09

https://twitter.com/yasashiinews/status/1247167273145528320?s=19

https://twitter.com/yasashiinews/status/1247167275154599939?s=19

https://twitter.com/yasashiinews/status/1247167277251694592?s=19

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