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國學院大學発! ポッドキャスト新番組「学問のNUMA」 妖怪研究者が誘う、知られざる鬼の世界<後編>

令和6(2024)年1月にスタートした、國學院大學発のポッドキャスト番組「学問のNUMA」。
知られざる知識が眠る「学問」をテーマに、國學院大學の教授からその魅力を楽しく教えてもらい、リスナーのみなさんと一緒に「学問の沼にハマっちゃおう!」という探究型トークバラエティーです。
 
MCを務めるのは、タレントで小説家、そして國學院大學の卒業生でもある宮田愛萌さん。コメンテーターは漫才コンビ「米粒写経」として活動するほか、日本語学者として東北芸術工科大学で専任講師を務めるサンキュータツオさんです。知的好奇心まみれの二人が、もはや「沼」ともいえる学問の知識や見解について、教授たちと余すことなく語り、学問のNUMAへ誘います。

妖怪研究者から見た「鬼滅の刃」のスゴさとは?

前編に引き続き文学部日本文学科の飯倉義之教授をゲストに迎えた「知られざる鬼の世界」の後編では、飯倉教授が鬼の沼にハマったきっかけを含めて「鬼研究の沼」を深掘りしていきます。そして、一大ブームを巻き起こした『鬼滅の刃』のスゴさはどこにあるのか、その魅力にも迫ります。

多くの人々の心をとらえて離さない『鬼滅の刃』も、飯倉教授が見るとひと味もふた味も違います。原作へのリスペクトが随所に感じられる熱い解説に、膨大な情報と豊富な知見を活かした鋭い分析! 研究者だからできる、物語の本質をとらえた深い読み解きに、二人は「やっぱりプロが見ると全然違うんですね!」と感心しきりの様子。

ーー収録を終えて、いかがでしたか?

宮田:『鬼滅の刃』をはじめ、他の作品も、学術的な視点で『このエピソードはあの民話がモチーフかな?』と考えながら読むと、楽しみ方がぐっと広がるなと思いました。家にある本や漫画を読み返してみたくなりました!

タツオ:研究者って専門分野の実践力を問われてしまう部分があるんです。口承文芸学が専門の飯倉先生なら、『話すの上手なんでしょ』と言われてきたと思うんですが、その期待に受けて立つような洗練されたトークに感動しました。どのお話にもちゃんとオチがあって笑えるようにもなっていて、もう先生のことは芸人なんだろうなと思っています(笑)

収録後も、3人の「鬼談義」は続く

熱のこもった飯倉教授の語りの余韻は冷めやらず、収録後も3人の鬼談義は尽きません……。その一部をご紹介します。

宮田:私はもともと妖怪好きで、高校生の頃、座敷わらしになりたくて(笑)。座敷わらしの正体って何なんですか?

飯倉教授:座敷わらしがいる家は繁栄すると言われていますが、じつはいないほうがいいんですよ。というのも、座敷わらしはいつかは出ていく。そしたらその家の繁栄は終わってしまうんです。自分の力ではなく座敷わらしの力で成功しているだけなので、そのうち落ちぶれることが確定しているんですね。つまり、座敷わらしは“時限爆弾”なんですよ。

宮田:ええー! そうなんだ!

飯倉教授:それは「山争い」で、日本各地に残っています。平地から見て飛び抜けて高い二つの山をライバルだと考えるんですね。日本で一番大きなライバル関係は富士山と筑波山です。富士山は飛びぬけて高い山なので、いろんな説話が残されていておもしろいんですよ。中でも、富士山と八ヶ岳の戦いでは、富士山が八ヶ岳をぶん殴ったときに頭頂部が8つに分裂して、富士山より低くなったという話があり、富士山の“性格の悪さ”が際立っていて……。

タツオ:飯倉先生、無限に喋りますね(笑)。

そして話は、「現代の鬼はどういうものなのか」という話題へーーー。

タツオ:飯倉先生の語りを授業で聴ける学生さんが本当にうらやましい!

みなさんも二人と一緒に鬼の沼にハマってみませんか? 飯倉教授の魅力全開の「学問のNUMA」第1回<後編>は、好評配信中。ぜひお聴きください!

國學院大學presents 学問のNUMA
妖怪研究者が誘う、知られざる鬼の世界<後編>

配信開始日:1/17(水)
配信先
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取材・文:中里篤美 撮影:押尾健太郎 編集:篠宮奈々子(DECO)
企画制作:國學院大學

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