差別的表現だらけの「源氏物語」をどう読むか。山崎ナオコーラさんが語る、現代の読者の役目とは
小説家・エッセイストとして活躍する山崎ナオコーラさん。人の心の機微や言いようのないモヤモヤを、平易な文章でわかりやすく表現し、多くの読者の共感を得ています。新著『ミライの源氏物語』は、『源氏物語』を現代的な視点から読み解く本。現代社会においては許容されそうもないヒロインたちの境遇に想いを寄せ、当時と今の社会の違いを考えていくことも、読むことの楽しみと語ります。実は20年ほど前、國學院大學文学部を卒業する際に書いた論文のテーマも『源氏物語』だったナオコーラさん。時を経て正面から