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國學院大學ポッドキャスト番組「学問のNUMA」 近代神道史から見えてくる、進化を続ける神社の「今」<後編>

ポッドキャスト番組「学問のNUMA」は、知られざる知識が眠る「学問」をテーマに、國學院大學の教授からその魅力を楽しく教えてもらい、リスナーのみなさんと一緒に「学問の沼にハマっちゃおう!」という探究型トークバラエティーです。

MCを務めるのは、タレントで小説家、そして國學院大學の卒業生でもある宮田愛萌さん。コメンテーターは漫才コンビ「米粒写経」として活動するほか、日本語学者として東北芸術工科大学で専任講師を務めるサンキュータツオさんです。

ヒントは「かかりつけ医」⁉ 自分にあった神社の探し方

第5回のゲストは、神道文化学部 神道文化学科の藤本頼生教授。<前編>では「近代神道史」という切り口で、神社の知られざる奥深さを掘り下げました。濃厚な収録でしたが、紹介された内容はまだまだ「NUMA」の“浅瀬”に過ぎません。

<後編>では、もう一歩踏み込んだ内容に。たとえば、名称ひとつとっても奥が深く、「神宮」と「大社」とで違いがあるそうです。また、藤本教授は神社ビギナーに向けた、神社選びのポイントについてもレクチャー。神社選びと「かかりつけ医」との意外な共通点に、2人も膝を打ちます。

藤本教授の話から、神社は今なお進化していることがわかります。最近では、有名なアニメ作品とコラボしたり、最新技術によって仮想空間に神社を置いたり。神社が日本人に古くから親しまれてきたのは、時代にあわせて役割を変化させてきたからなのかもしれません。タツオさんも「研究対象がとても幅広くて、大学で学ぶ価値がある」と、うなります。

――収録を終えていかがでしたか?

宮田:藤本教授によると、神社は今でいう「街づくり」の機能もあったのだとか。そうなると、私がよくお参りに行く「乃木神社」(東京都港区)の成り立ちも気になってきました。『日本書紀』や『古事記』といった、文学的な切り口で神道を研究するのもおもしろそうです。

タツオ:神社は古来より人々の拠り所になっており、そこから現代にも通じる様々なカルチャーが生まれていった。SDGsという言葉が定着するずっと前から、神道は共生社会の一端を担っていたんですね。

藤本教授:國學院大學では、関連施設を含めて20人ほどが神道の研究に携わっています。神道はある意味「なんでもあり」の宗教なので、研究すればするほど深みにハマります。これこそ、神道を研究する醍醐味です。この放送を通じて、神道に関心をもっていただけるとうれしいです。神道にまつわる文化の捉え方は、人それぞれで「正解」が一つでないとところが、研究の醍醐味でもあります。

みなさんを学問の沼へ誘う「学問のNUMA」の第5回<後編>は、好評配信中!ぜひお聴きください!

國學院大學presents 学問のNUMA
近代神道史から見えてくる、進化を続ける神社の「今」<後編>

配信開始日:3/13(水)
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取材・文:名嘉山直哉 撮影:押尾健太郎 編集:篠宮奈々子(DECO) 企画制作:國學院大學

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