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リスク社会とワクチンの暴走(2)失敗したから暴走するシステム

 新型コロナウイルスワクチンが,当初の想定よりかなり下回る効果しかないことが,世界的事実として明らかになっているにもかかわらず,むしろ効果が低いと分かってから,ワクチン接種を制度化して強力に推し進めようという動きが出ているのはなぜでしょうか。効果が低いことが分かったら,戦略の見直しをするのが,普通ではないでしょうか。

 しかし,これは効果が予想以上に低いことが分かったから,システムが危険を感じて、事実上の義務化へもっていこうとしていると理解しなければなりません。ワクチンは、当初95%以上の発症予防効果があるとされましたが、それがどんどん下がっているのは周知の通りです。

 もともとコロナは致死率が低い感染症なので十分医療が回せるはずですし,治療によって命を救える確率も上がるはずです。それなら何もしなくてもシステムは回ったはずです。

 ところがワクチンの効果が予想以上に低くて,コロナの感染が抑えられないということになってしまうと,ワクチンで人間をコントロールできなくなってしまいます。システムの目的は、いかに効率よく人間をコントロールするかにあります。「人間の健康のため」というのは、健康のためと言ったら人間を簡単にコントロールできることを学んできたからです。

 ですから、「健康」の名の下に少しくらい人間だ死んでも、それでコントロールが強化、拡張できるなら、システムは平気でそちらへ向かいます。ただし、今回は、システムにとっても想定以上に有害事象を出してしまっているので、焦りも感じられます。ワクチンが普及せず、コロナも終息しなければ、後に残るのは有害事象だけなので、これはシステムにとってかなり深刻な問題です。

 そうなると鉄壁に見えたか科学技術システムと経済システムの連合も、大きな危機を迎えるかもしれません。これは過去の薬害訴訟を見れば分かります。薬害エイズの時は,審議会をリードしてきた学者が逮捕され,製薬メーカーが潰れました。システムの危機です。

 そうなっては困るので,できるだけ多くの人たちに同じ船に乗ってもらう必要があります。同じ船にさえ乗ってもらえれば,ワクチンの効果だってある程度はあると説得しやすくなるので、皆これでよかったねとなるわけです。

 そのためにシステムはなりふり構わぬ動きに出ています。本来、思想信条の自由や表現の自由は民主国家の最高の規範のはずが、それすらも踏みにじって、自らと異なる意見をデマとして封じ込めるシステムを起動させています。AIまで使っているところが、科学的な意味でシステム的ですね。

 これは政治家も同じです。なにもよく分からず,ワクチンを推進してしまって,その責任をとらされては堪らないので,ワクチンパスポートなどで制度化して,既成事実化しようと懸命になっています。負けると失脚するどころか、逮捕される危険もあるので、彼らも必死です。

 さらによくないことに,製薬メーカーとしては,ワクチンを何度も接種してもらった方が収益上望ましいわけですから,接種回数を増やし,接種可能な年齢を引き下げるように動機付けられます。製薬メーカーにとっては,効かない薬を使い続けてもらった方が収益が上がる構造になっていて、いくら良心的な社員がいても、システムの内部から抵抗することは困難です。

 しかし、これは明らかに社会全体のリスクを高める行為です。2回接種ですら治験中なのに、3回以上接種して長期的にどうなるか誰も分かっていません。ウイルスはコロナだけではないので、他のウイルスへのリスクを高めない保証もありません。新型コロナウイルスというリスクを守るために,新たなリスクを生産してしまっては元も子もありません。

 しかし、システムにとっては人命よりもシステムの維持が大事なので、一部の構成要素(人間)を切り捨てても延命を図ります。システムは家族やコミュニティとは違いますから、平気で人を切ります。企業のような経済システムを見ているとよく分かるでしょう。

 このような現実が生じるのは,誰か悪人が後ろで操っているからではありません。あまりにも整合的に事が進むため、誰か黒幕がいるように見えるのですが、生身の人間ならたとえビル・ゲイツでもここまではできません。彼はAppleにも勝てないような人物ですよ。実は動いているのはシステムで,彼らも駒にすぎません。これを個人の問題と錯視しては,闘う相手を間違います。

 では,システムとどうして闘えばよいのでしょうか?一番重要なことは相手はシステムですから、彼らのシステムを使うと絶対勝てないことです。気がつけばシステム側に取り込まれる恐れすらあります。わざと負けるようにシステム化されている反対運動もあるかもしれません。頼りになるのはシステムではないもの、つまりシステム化されていないものしかありません。

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