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『責任という倫理ー不安の時代に問う』が出版されました

 経済哲学者後藤玲子さん(帝京大学)との共編著『責任という倫理ー不安の時代に問う』(ミネルヴァ書房)が刊行されました。この書は、2017年に上梓した『アカウンタビリティから経営倫理へ』(有斐閣)を出版した時に、山本清さん(東京大学)に勧められて、人文社会科学を横断する研究者で責任の問題を考える研究会を組織したのがきっかけです。法哲学者の瀧川裕英さん(東京大学)、哲学者の神島裕子さん(立命館大学)、会計学者の金森絵里さん(立命館大学)も参加して頂き、その及ぶ研究成果として出版できたことは大きな喜びです。
 この研究会の途中でコロナ禍に見舞われ、コロナ禍という不安の中で、私たちはどのような責任を果たすべきかという問題を、それぞれの専門分野から議論したもので、類を見ない書籍が完成したと思います。山本さんと金森さん以外は、書籍上でその業績を存じ上げておりましたが、対面で議論することは初めてでした。それでも10回に及ぶ研究会を開催し、お互いに踏み込んだ議論ができたことは、人文・社会科学系の学際研究として大いに意義があったと思います。
 前著『ワクチンの境界』に比べれば、専門的に書いていますが、私の主張の骨子は変わりませんので、ご関心のある方はぜひお読みいただき、感想などをお送りくだされば、大変うれしく存じます。
 また、12月2日(土)には東京大学で出版記念シンポジウムを予定しておりますので、どうかよろしくお願いします。


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