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ばいばい30代! こんにちは、40歳。

「歳を重ねるってねぇ、どんどんラクになっていくのよ」

このnoteで「アラサー女子に捧ぐ、30代の予習12か条」や「結婚記念の反省文」を書いた後、女友達から反響やコメントをたくさんいただいてうれしかったのだけど、驚いたのは、多くの男友達から連絡(それもメールやメッセージをこっそり)をもらったことでした。人生の考え方に、性差はないのかもしれません。

まぁもっと言えば、年齢も。前に、ネットのある記事で「僕たち、死ぬまでの時間はめちゃめちゃあるんで」と話す人の言葉を読んで「え、そんなふうに思えているの? その感覚、私には1グラムもない……」と驚愕したとき、私はここ2年で近しい命の旅立ちを複数経験し、生死や年齢に敏感になっていたのだなぁと悟りました。悔いのないよう、時を心身に刻むかのように生きていたのでしょう。

たかが年齢、されど年齢。3月、40歳になりました。とくに大きな変化はないのですが、感じているのは「今がいちばん生きやすいなぁ」ってこと。好きな環境で暮らしているし、肩肘張っていないし、前より自分を受け入れている。

大学生のとき、女性の先生から「歳を重ねるってねぇ、どんどんラクになっていくのよ」と楽しそうに言われたことを思い出します(こんなことが度々あるから文学部で良かった)。——先生、それ本当でした。その言葉を手引きに、ここまできましたよ。いい景色ですよ、おもしろいもんですね。

「素直」を使って選択、対応していく

私を含めて、人って、自分にとって好ましい情報しか受けとりません。だから「いかに素直でいるか、それが許される環境に身を置くか」が大切だよなぁと、最近身に沁みています。

私が、若かりし頃よりも(少しは)素直になれたのは、「めっちゃ素直な女友達」の存在に刺激を受けまくったからに他なりません。「それかわいいね」と言うと「どうもありがとう!!」と目を輝かせて笑うHちゃん。人からのアドバイスを「うんうん。それ、やってみる」とその日から実践していたKちゃん。「一度失敗したけど、パートナー欲しい。頑張ってみる!」と自分に合うカタチの婚活を実践し、すてきな旦那さまと再婚したY子……など。人生で出会った多くの人のエッセンスのつぎはぎで、私ができています。ほんとうに感謝です。

「素直」って栄養のように、自分のなかに貯めていけるのかもしれません。お金のように、すぐ貯まるタイプと貯まりにくいタイプがいて、すぐ使う人となかなか使わない人がいるのかも。

人生って、「どうして」と思うような、望んでいなかったことも起こります。けれど、それでも「自分の今」は「選択の繰り返しの結果」。だから、その選択を自分で愛せるように、歩んでいくしかありません。選択と対応の連続、とでもいうのかな。選択にも対応にも「素直」が肝心で、それを使ってしなやかに進むことが求められるのが、人生、なのかしら。

また、選ぶのは他の誰でもない自分だけど、知恵や周囲の力を借りながら対応していくことはできるので、「ときに知恵と戦略も必要だぜ」って私はかなり考えているほうです。これは、尊敬している女性から「女子、もっと戦略立てていこう!(にっこり)」と言われたことが影響しています。

40代の予習もちょっとやってみた

40代になって一ヶ月。「ここからは自力で対応してみるか〜」とは思いつつ、機会があるとつい先輩たちに40代について聞いてしまいます(笑)。一つ紹介したいのは、またも編集者・小川真理子パイセンの、この言葉。

「40代はね、自分は変わらないつもりでいても、周囲がどんどん変わっていくの。家族のからだとか、親族の環境とかね。変化のときだよ」

なるほど、ここからは景色が少しずつ変わっていく、と。良いことも、そうでないこともあるのが人生だから、誰かの時間やお金や体力や気力や知恵が必要になることもあるかもしれない。私はそのときのために、自分に“力”をつけておこうと思います。