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走る座禅 2024 OSJ ONTAKE 100mile 備忘録

2024年7月13日から開催されたOSJ ONTAKE100mileに初参加!昨年の100kmで総合5位となり、mileの出場権を得ていた。
今シーズン前半戦の本命レース!だったはずが練習が上手く積めずにDNSしようとしていたのは内緒の話。
備忘録として残します。


コースプロファイル

距離:160.9km
累積標高 5810m

ITRAサイトより


Garminだと161km、4750mD+

コースは下図のとおり。
上松(54km)2周 + 滝越(53km)

http://www.powersports.co.jp/osjtrail/24_ontake100/map.pdf

目標

サブ19時間(年代別入賞)

上松①5:45→上松②6:15→滝越6:30
松原スポーツ公園のデポバッグのエイド滞在時間合わせて19時間切りくらいを目標設定した。

リザルト

タイム 17時間47分24秒
総合順位 3位
完走率 50.1 %(80/157)

総合入賞なんて無理だと思ってたのにまさかの3位に

速報サイトより
stravaデータ

直近のレース

6/2 金ヶ崎マラソン(ハーフ)

1時間19分8秒
年代別4位(40歳代)

累積標高119mあるのでまあまあキツいコース

5/19 TW彩の国100mile

31時間57分11秒
18位(年代別10位)

彩の国終わってから秋以降のフルマラソンに向けてスピード練習に切り替えていた。彩の国の翌週にハーフ走ったが、まあまあ良い結果が残せていた。

前日までのトレーニング

7日前 8kmjog
6日前 なし
5日前 なし
4日前 なし
3日前 自走式トレミ11km
2日前 自走式トレミ7km+スポーツマッサージ
前日  なし(出張、飲み会)

暑いのでトレミを使うことが多かった。
レース前は練習量を半分程度に落とした。

月間のトレーニング状況

月間走行距離(直近6ヶ月)

4月は走り込めたけど、5月以降は仕事を言い訳になかなか走り込めない状況になっていた。6月はインターバルとトレミの練習が主体であり、月間走行距離は少ない。5月の彩の国以降は30km以上走るトレーニングはおこなっておらず、ONTAKEを走り切れるかネガティヴ思考になっていた。
休暇のときにヤビツ峠と富士山に登る予定だったが仕事のストレスと疲労回復を優先し休日もだらだらと過ごすことが多かった。なので、ONTAKEを走るか直前まで悩む状況に。

月間累積標高(直近6ヶ月)

累積標高は4月にFuji100(100kmDNF)、5月は彩の国100mileのおかげで累積標高は多めだけど、普段はロードの練習がメインであり、トレイルランナーのなかではかなり少ない方だと思う。

主な装備品

  • ウェア:nikuyomeノースリーブ

  • インナーパンツ:インナーファクト

  • タイツ:answer4

  • ソックス:インナーファクトラウンド型

  • シューズ:アシックス Fuji Speed2

  • ザック:サロモン ADV Skin 10L

  • レインウェア上:サロモン BONATTI WP

  • レインウェア下:サロモン BONATTI WP

  • ライト:レッドレンザーH8R

補給方法・補給物

給補タイミング

45分毎に摂取
(わらび餅摂取時は60分)

補給物

スタート時、デポバッグは下記の3セット準備した

  • 期限切れアスリチューン(白)2個

  • 期限切れANDO 2個

  • セブンわらび餅 2個(味は適当に選択)
    ※わらび餅はすべて初めて食べる味

  • 魔法の粉200kcal(マルトデキストリン+パラチノース+タウリン+ビタミン類) 2個

  • カフェイン200mgのドリンク 1個

  • 期限切れどこかのメーカーのBCAA(粉)

  • (3周目のみ)カリカリ梅 ※脱水対策

反省点

  • コースの把握
    走れるコースだということでほぼコースを把握していなかった(昨年も同じ反省している)。GarminにGPSマップを入れ込んだが、全然コースと合わなかったのでナビモードは諦めた。
    上松のエイドは25kmくらい、最高ピークは1700mくらいしか頭に入ってなかった。昨年も走ったから大丈夫だろうという甘い認識であったのが原因。

  • 練習計画
    疲れを言い訳にして、休日に予定してた峠走と富士山練をおこなわなかった。一人で計画するとサボりがちになるから誰かと一緒に計画して練習すべきだった。

良かった点

  • インターバルトレーニング
    峠や林道などの練習はしない代わりに平日夕方にインターバルトレーニングをおこなった。織田フィールドは使えなくなったため、ロードでのスピード練は脚を作るのにちょうど良かったかもしれない。
    月間走行距離も少ない私には効率的な練習が適していると感じた。

    6/11  1.6km×5
    6/19   1km+0.4km 5set
    7/2     0.4km×3 4set

  • 補給方法
    いつもはめんどくさくなって補給間隔が広がり、エイドでしか補給せず走ることが多いけど、ONTAKEのエイドはそんなに補給できない(バナナとオレンジ、滝越の水公園ではソーメン、おにぎりもある)ので一定期間でしっかり補給した。そのため空腹感はなかった。いや、前日の飲み会で胃もたれしていただけかもしれない。

  • カフェイン効果
    カフェインはいつもジェルで摂取していたが、今回はカフェイン入りのジェルは使わず高濃度(200mg)に調整したドリンクを使うことにした。ちなみにカフェイン断ちは行っていない。

  • ネガティヴ思考からの切り替え
    上松の1周目で足首をグネり、痛みが強かったのでDNFしたいくらいであった。ただ、今回はデポバッグにカフェインを準備していたので、それを飲めば痛みが麻痺するのではないかとポジティブな考えに切り替えて我慢した。その結果、カフェイン効果なのか痛みが麻痺して動きも良くなってリズムを取り戻すことができた。

行動記録(レース当日)

自宅→会場

車を手放したため、レンタカーを10時に予約していた。前日に準備して予定通りに出発するはずだった。
前日のアレがなければ。

前日は都内某施設に出張。明るいうちに仕事が終わり同僚と飲むことに。これなら19時には帰って準備ができるだろうと甘く見ていた。
飲み会は二次会まで行き、参加者が増える。なかなか帰る状況ではなくなり5時間くらい飲んでいた。
やっと解散したが、自宅最寄駅近くの日高屋で味噌ラーメン半チャーハンセットと瓶ビールを注文する。これはカーボローディングだからよいとする。飲み物を買うつもりでコンビニに入ったけど、ここで何かを買っていたようだ。
翌日の朝に気づいたのだが、自宅に帰ってレースの準備もせずにコンビニで買ったアレを食べていたようだ。日高屋でラーメン食べたのに、またラーメンを食べるなんて考えられない。おかげで二日酔いで胃もたれ酷くて気持ち悪かった。
そんなわけで寝坊する。
8:30に起床し、急いでレースの準備をする。補給物の魔法の粉も二日酔いで気持ち悪い中で準備した。とても偉い。とりあえず必携品さえあればよい。

レンタカーで会場に向かうも中央道は混雑し、結局6時間以上かかった。

受付

受付会場には18時頃に到着した。受付を済ませ、参加賞のTシャツはかわいいが色が昨年のkoumiと被るなぁと少し残念な気分になっていた。
ライバルのこぶやんとゆかいな仲間たち(トーゴさん、江西さん)を発見した。こぶやんとレースについて軽く話す。こぶやんが手に持っていた腐ったようなフラスクはマルトデキストリン入りの液体が液漏れしてひどい状況だったけど、本人は楽しそうで元シリーズチャンピオンは頭おかしいなと思った。

スタートまで

20時スタートだから急いで準備した。仮眠する時間はほぼない。
やっと準備終わったのはスタート1時間前。整列が19:30なので20分くらい目を閉じて運転で疲れた脳を休ませた。
19:25に会場に向かい、デポバッグを預ける。
スタートに並ぶとpepeさんと一年ぶりの再会。相変わらず細くシュッとしててかっこいい。だいぶ練習してきたのは知ってたので背中を追いたいと思った。
ベルさんも発見した。お揃いのニクヨメノースリーブだし、実績豊富なベルさんの背中を追いたいと決意する。
ボーッとしてたら有力選手の紹介が始まる。
シリーズランキング上位や前年度のマイル入賞者は呼ばれると思っていたけど自分の名前が呼ばれて慌てて前に行く。100kの入賞者でも呼ばれるらしい。
急に呼ばれたので落ち着かない。間違いなく挙動不審だった。
スタートの儀式も始まるがまったく緊張感はない。練習できてないから完走が目標になり、DNFだけは避けたいと思うだけだった。

レースの備忘録(長文駄文注意)

スタート→AS1(25km)

スタートの号砲が鳴る。
まず、白川さんがキロ4くらいでスタートダッシュする。それに続いてpepeさん、荒川さんが追っていく。さすがpepeさんだ。調子が良さそう!
私は前回チャンピオンの中根さんと同じくらいの位置で走る。ペースは抑えててもこれくらいがちょうどいいとそのときは思っていた。中根さんのフォームは無駄がなくてかっこいい。
序盤は15kmくらいロード。起伏があるロードになると垂直方向の弱さが出始めて、ペースを当初の予定に戻すことにした。気温は涼しかったため、ハイペースで進むだろうと予想してたため、最初は少しハイペースになるのは想定内。
14kmくらいで勢いよく抜いてきた選手がいたので見たらベルさん。さすが実力者は登りでも速い!

ベルさんの後ろ姿を盗撮。ブレブレだ。


15km過ぎにロードから林道に入る。ここで2022のチャンピオンの丹羽さんに抜かれる。
そしたら後ろから選手に声かけられる。
声をかけてきたのはkokiさんでいつもレースで前後し、m×kディスタンスで初めて会話をしてから久しぶりの再会だった。彼はFuji100でも1時間休んでも30位台で速い。なので、先に行きなよって言いながらも、今回のレースの戦略などについて話しながらレースを進めた。

AS→CP1(54km)

ASでは昨年同様ボラのクロ姐さんを発見!
今回はのんびり補給し、バナナを食べる。
ここでHURT100 3位の澤さんに抜かれる。
補給を終えて、出発。
すぐ前には澤さんが見える。
すぐに追いついたので少し話したけど、練習できてなくて調子が悪そうだった。
のんびり登っていたけどあっという間に最高地点に達して、そこからは下り基調。
下りですぐに足首をグネる…
痛くて下りがキツい…
こんなんであと120km以上走れるのかよって弱気になる。
松原スポーツ公園(CP1)までのロードも歩くくらい身体がボロボロだった。ペースは抑えてたはずなのに、痛みもあるためか少し絶望感があった。しかし、しっかり休めば復活するのではないかと希望をもつことにした。デポバッグに今回初めて試すカフェインの効果に期待していたからだ。

CP1→AS2(79km)

松原スポーツ公園に戻ったらベルさんを発見!余裕そうだからだいぶ抑えてるのかなと思った。
補給していたら、今度はこぶやんが戻ってきた。少し会話したらすぐに出発していった。1周目ではデポバッグは使わないようだ。
こぶやんが出発してから1分後に私も2周目にスタートした。また長いロードで嫌になる。足の痛みはデポバッグで摂取したカフェインで痛みが麻痺した。動きが戻ると気持ちよく走れるようになるから良い選択をした。
4km地点でこぶやんに追いつく。こぶやんとは大体同じくらいのペース設定だったから一緒に行くことにする。話しながらだと時間が過ぎるのが早い。なかなか前にいる選手に追いつかないねーって話しながら走ったり歩いたり。
エイドに近づくと少しずつ明るくなり夜が明けてきた。明るくなると調子が上がることが多いためもう少しの辛抱だと落ち着かせて走った。
やっと2回目のエイドだ。よく知ってるクロ姐が見えるとやはり元気が出る。

AS2→CP2(108km)

エイドにはベルさんがいた。
眠くてキツいらしい。それでも私たちよりも早くスタートしていった。
ベルさんより遅れてエイドを出発。そしたら後ろから一人の選手に追いつかれた。その選手(須田さん)も速いので逃げるように走ったり歩いたりしながら登っていく。そうしたらベルさんに追いついた。シャリ欠してるようでハンガーノックみたいだ。ベルさんを交わしたが、こぶやんは胃腸がやられてて食べられないし、だいぶきつそう。
一緒にいると無理するかもしれないなと思い、私が先に行くことにした。
だいぶ休めたので足が元気になっていた。滝越(3周目)だけ全力で走ろうかなと思ったけど明るくなり下りのリズムが戻りペースが上がる。そこからだいぶ選手を抜かした。途中でベルさんに追いつかれる。パンを食べたら元気になったようだ。さすがベルさんだ。
ロードに戻るとkokiさんに追いつき、CP2では7位でだった。これなら年代別1位は狙えると確信するけど、総合5位を走るのは丹羽さんなので、そこまでは追いつけないだろうと思っていた。総合入賞するには高い壁がある。

CP2→CP3水公園(139km)

最初の5kmくらいはロードで登り基調。kokiさんを交わして前を追うことにしたけど、登りはkokiさんが強い。登りをずっと走り続けている。すごいな。
林道に入ると松原スポーツ公園で休みすぎてやや足がだるくなってたのがやっとリズムが戻ってきた。ここで、kokiさんを交わし前を追うことにした(7位)。ここまできたら潰れる覚悟でプッシュし、総合入賞狙いに行かないと後悔するかなと考え始める。しかし、5位とは20分差…。この差は追いつけるはずがない。丹羽さんだし。
少し走ると喜多村さんに追いついた。このとき、年代別1位は確実に狙っていたので容姿から私より若いと思って、年齢聞いたらまさかの年上(笑)
年代別入賞のライバルですね!って声をかけて先を急ぐことにした。ここで6位に浮上。誰か潰れてくれたら総合入賞だけど、強い選手ばかりだからあとは運かなと思っていた。
滝越のコースは昨年もペース上げれて良いイメージしかないから、結構走れる。
100kの選手を抜かしながらリズム良く走れた。
雨で水たまりがひどく、そのため足裏の水膨れがはっきりわかるようになってきた。ガレたコースだとだいぶ痛い。
水公園が近づいてきた。あとは登ってしまえば14km下るだけなので気が楽だ。

CP3→FINISH(160km)

水公園に着いた。前回食べられなかったソーメンを食べた。美味い!
前を見たら、mileの選手発見した。5位の丹羽さんだ。すぐに出発し、丹羽さんを追うことにした。丹羽さんは登りでもガシガシ走る。なかなか追いつかないけど近づいている。ここで、スマホで速報を確認。そしたらいつの間にか5位になっていた…
いつ抜いたんだ…
総合入賞できそうだし、安心したら歩きが多くなった(笑)
そしたら中根さんが前を歩いている。股関節を痛めたようだ。前に丹羽さんいるから追うように言われる。
すぐに丹羽さんに追いつく。体調がそれほど良くなさそうだった。
少し前に2位がいるからプッシュすれば追いつけるかもよと言われる。なので、せっかくだから2位を追いかけることにした。このとき3位。水公園で2位とは25分差…
まあ無理だろうと思う。
登りは順調に登れ、長い下りへ。
キロ5前後で走るもさすがに150km走って全力で下るのは怪我のリスクを考えたらこわいので少しセーブする。
ロードになりゴールまであと5km。キロ5くらいで走ってて、途中で速報見たらちょうど優勝者がゴールしたところ。もっと離れてると思ってたのに意外だった。もしかしたら2位が近くにいるかもしれないと思い、そこからペースを上げる。
けど、もしかしたらどこかで2位を抜いてる??
マイルの選手いたかなぁ?と考えながら走る。
最後の坂を登り、FINISHゲートが見えると3位とのアナウンスが…
2位とは2分差…
下りで攻めればイケたなーって思ったけどまさか追いつくとは思ってなかったのでしょうがない。
ということで、無事に3位でゴール🥅

FINISH後

ゴール後、表彰式があと30分後…
着替える時間がない(笑)
OSJでは初の3位
やはり1つでも順位がよいと気持ちよいし、諦めずに最後まで攻めてよかった


たくさんもろた!


3位以内は来年招待選手になるみたいなので来年はちゃんと練習して臨みたい!

とりあえず、次のレースは富士登山競走と北海道マラソンだ。
今年はフルマラソンで結果を出したいので頑張る!

また猛者たちとバチバチ勝負したいので来年も王滝村でお会いしましょう!!


おしまい(長文駄文でごめんなさい)



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