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私の好きな映画監督⑨~清水崇

皆さん、おはこんばんちは。

今日は「私の好きな映画監督」シリーズ、その9回目です。
今回取り上げさせて頂くのは、清水しみずたかし監督です。


私の好きな映画監督⑨~清水崇


と聞いて、「え? 誰?」と思われる方がいらっしゃるかもしれませんね。

しかし清水監督が作った映画のタイトルを聞けば、知らない人はまず、いないはずです。

一世一代の代表作「呪怨」

そうです。
あのジャパニーズ・ホラーの金字塔「呪怨じゅおん」の脚本・監督が、清水崇さんです。

私はこの作品に心酔していまして、シリーズは全部観ましたし(清水監督、自分が関わってない作品はあまり認めてないようですが…😅)、どの作品もプロット、ストーリー、怖がらせ方のアイデア、全てが完璧で、清水監督は本当に“天才”だと思っています。

なぜ今回、清水監督を取り上げさせてもらおうと思ったのかは、あることがきっかけでした。

それは、あの「呪怨」がなんと、この夏、恐怖の体感型ライブエンターテインメントとなり、「呪怨 THE LIVE」という舞台劇として上演されることになったからです。


※ご注意

ここで重要なお知らせとお願いです。
このブログではここから、昔のホラー映画とか、「呪怨」の映像並びに舞台「呪怨 THE LIVE」の内容について触れていきます。
ネタバレ回避されたい方はもちろんのこと、ホラーが苦手な方、心臓の弱い方は、どうぞ読むのを御遠慮いただければと思います。
よろしくお願いします。


ホラー映画好きの誕生

私がホラー映画好きになったのは、小学生の頃ですね。
今から50年以上前、当時の娯楽はテレビしかなくて、ドラマや歌番組、バラエティ番組はもちろん、日曜洋画劇場・月曜ロードショー・水曜ロードショー・ゴールデン洋画劇場(金曜)・土曜洋画劇場と、ほぼ毎日のようにどこかのチャンネルで映画番組をやってました。

そこで夏になると、怪奇映画特集(その頃はまだ“ホラー”って表現はありませんでした😆)で、「吸血鬼ドラキュラ」「フランケンシュタインの怪物」「狼男おおかみおとこ」「ミイラ男」「ハエ男の恐怖」なんて映画をやってましたね〜。

その中で、ドラキュラ役のクリストファー・リーとか、正義の味方ヘルシング教授役のピーター・カッシングとか、ハエ男のヴィンセント・プライスとか、当時から役者さんとかに興味があって、よく覚えています。

邦画のお化け・妖怪もの

洋画だけでなく、「四谷怪談」「番町皿屋敷」とか、「妖怪百物語」「妖怪大戦争」なんて日本の映画もよく観ていました。

ホラー映画が好きなのは、基本的にワクワクドキドキのお話が好きですので、怖いもの見たさと言いますか…。
その後ティーンエイジャーから成人した後も、ホラー好き傾向は続いています。

呪怨との出会い

「呪怨」は、まずビデオソフト版が発売され、それが評判となったために映画化されました。
その経緯いきさつをwikiから。

2000年、東映ビデオより東映Vシネマ『呪怨』が発売された後、ビデオ版『呪怨2』が発売された。ビデオ版は記録的に売れなかったが、「怖い」と口コミで評判が広がり映画化が決定した。ビデオが全く売れなかったため、東映ビデオは映画版から手を引いたが、ハリウッド版リメイク化権の莫大な収益が入ってきたという。
映画がヒットした後、続編映画『呪怨2』が公開された。これは諸外国でもヒットし、2004年と2006年にはサム・ライミによるプロデュース、清水崇による監督のハリウッド版リメイク『The Grudge』、『The Grudge2』(日本版タイトル『THE JUON/呪怨』、『呪怨 パンデミック』)が製作された。

https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%91%AA%E6%80%A8

私は2003年に公開された劇場版の評判を聞いて、観に行きました。
その時から、この映画の面白さと奥深さに魅せられてしまい、前作のビデオ版2本を購入してしまいます。当然、劇場版続編の「呪怨2」も観に行きました。

呪怨の魅力

呪怨の好きな点は、上にも書きましたが、そのプロット、ストーリー、怖がらせ方のアイデアが、それまでのホラー映画と比べて、とてつもないオリジナリティを持っているところです。

それを語るには、映像版(ビデオ・映画)の内容のネタバレになってしまいますので、以下に区切りを入れます。

飛ばしたい方は↑目次まで戻って「映像版ネタバレ終了」までジャンプしてください。
※この後、舞台版の内容に触れたネタバレもありますので、そちらとお間違えのないように。

※映像版ネタバレ↓

素晴らしいプロット

まず、この映画の素晴らしさはプロットにあります。
夫・佐伯剛雄に浮気を疑われて惨殺された佐伯伽椰子かやこが、自分の息子・俊雄と共に霊となり、関わった人々を次々と呪い殺して行く、という設定。
しかしこの設定は、映画を見始めた時には全く明らかにされておらず、見進めていくうち徐々にそれが分かってきます。
また、映画版よりもビデオ版の方に、佐伯家での惨劇が詳しく描写されています。

秀逸なストーリー展開

この映画の最も評価して良い点は、そのストーリー展開にある、と断言します。
ストーリーは短いエピソードが連なった、所謂いわゆる「オムニバス形式」で進行していくからです。

エピソードの最初にまず、その中心となる人物の名前が、
「理佳」
「仁美」
「俊雄」
「伽椰子」
というふうに表示されます。

そして、そのエピソードの一つ一つは、時系列が決して連続してはいないのです。過去と現在、時には未来を行ったり来たりしながら、他のエピソードと絶妙に繋がって行き、おまいの方になって来て初めて、
「そうだったのか!」
と分かる仕掛けになっているのです。

怖がらせ方のアイデア

もう一つ。何度も書いているように、怖がらせ方のパターンに他のホラー映画と違った絶妙な上手さがあります。
それについては、こんな解説があります。

日本ホラーでは、霊の直接的な露出を避ける傾向にあるが、『呪怨』シリーズでは直接的な霊の登場がかなり多く、どれも恐ろしいものばかりである。清水監督は「笑われるほどに幽霊を出しまくるのが呪怨のコンセプトである」と語っている。
作品では伽椰子と俊雄以外の幽霊もサブキャラで登場している。

Wikipedia「作品解説」


観たことのある方ならお分かりのように、伽椰子が何かを引っ掻くような「ア ァ ァ ァ ァ ァ…」という呻き声をあげながら這ってくるシーンが、その真骨頂でしょう。
(ちなみにあの呻き声、清水監督だそうです)

他にも、劇場版第一作で伊東美咲が、自分の部屋で見ていたテレビの画面が歪み、布団の足元がふわりと持ち上がったので中を見ると、そこに伽椰子がいて布団の中に引きずり込まれて消えてしまう、あのシーンは怖かった!


時空間の繋がり

そして先程も書いたように、ある時空間で起こった出来事が、絶妙に他のシーンに繋がるところも面白いのです。

◎劇場版第一作で、佐伯家の殺人事件を追っていて恐ろしくなり、刑事を辞めていた遠山(田中要次)は、一連の事件が病院の監視カメラに映った「霊」の仕業しわざ(このシーンも怖い!)と確信し、呪いの家を燃やそうと旧佐伯家に忍び込みます。
その時、別の時間軸で友達と肝試しにやって来ていた娘・いづみ(上原美佐)と出会ってしまいます。
しかし、遠山の時間軸でいづみはまだ小学生であり、高校生になっていたいづみだとは気付かなかったのです…

◎劇場版第二作で、朋香(新山千春)は自分のアパートで、夜中の決まった時間になると壁を誰かが叩いている音に悩まされる。
しかし、それは未来の時間軸で、伽椰子に殺されて天井からぶら下がった恋人の身体を、俊雄が揺らして足が壁に当たる音だった…
などなど。

これらの設定がとにかく絶妙で、サイコーに面白いのです。

※映像版ネタバレ終了↑


清水崇監督プロフィール

清水しみず たかし
▼1972年7月27日生まれ
▼群馬県前橋市出身
▼株式会社ブースタープロジェクト所属

Wikipediaより

映画学校を卒業後にテレビ「学校の怪談G」(1998年9月27日オンエア)のエピソードで監督を務め、その後↑上にも書いたビデオ版の「呪怨」2部作(2000年)を製作。
メジャー監督デビューは2001年の「富江 re-birth」です。
その後、ビデオ版が評判となった「呪怨」を映画化し、大ヒット。続編「呪怨2」(共に2003年)も当たり、この2作がハリウッドで数々のヒット作を飛ばしているホラー映画の重鎮サム・ライミ監督の目にとまり、2004年に自らの手で『呪怨』のハリウッドリメイク版『The Grudge』(邦題『THE JUON/呪怨』)を監督。
日本人監督の実写作品としては、初めて全米興行成績No.1を獲得し、日本人監督として初のハリウッドデビューを果たす。
2006年には続編『The Grudge2』(邦題『呪怨 パンデミック』)も全米興行収入初登場1位を記録した。
(以上、Wikipediaより)

金字塔は一つ

ただ、ハリウッドリメイク版は全米興収1位にはなったんですが、日本での公開時にはトップ10にも入らず大コケ。
その後も、脚本・監督作品は15本、監督のみの作品と合わせると25本以上も映画を製作していますが、どれもあまりパッとせず、ヒット作には恵まれていません。

私も呪怨後の作品を何本か観ましたが、面白かったのは優香主演の「輪廻」(2005年)ぐらい。

しかしです。
私はそれでもいいと思っているのです。これは決して清水監督をけなしたりしてる訳ではありません。
先にも書いたように「呪怨」は、間違いなくジャパニーズホラーの「金字塔」です。

金字塔は、一つで充分なのです。

日本には数多あまたの映画監督がいて、そのうちヒット作と呼ばれる映画を作り上げる人は、ほんのひと握りです。

清水監督は「呪怨」のみでも、邦画・洋画双方の歴史に、その名を刻んでいるのですから…。

この一連の記述は、撤回・修正させて頂きます。
それは、清水監督の最新作「ミンナのウタ」(2023年8月11日公開)を観て来たからです。
これについては「ミンナのウタ」鑑賞記の記事に書いていますので、是非そちらもお読みいただければ幸いです。


舞台版「呪怨 THE LIVE」

「呪怨」がJホラーの傑作であることを証明するかのように、ビデオ版発表から20年以上たった今年、先述の通り舞台版「呪怨 THE LIVE」が企画され、現在公演中です。

あの「呪怨」の世界を、舞台でどのように再現するのか…。考えただけで、ワクワクしました!

2023年8月12日(土)~8月20日(日)まで、全14公演。会場は、こくみん共済coopホール/スペース・ゼロ(東京都渋谷区代々木←住所は代々木ですが最寄駅は新宿)です。

清水監督コメント

生の舞台で拙作「呪怨」!!正気の沙汰か!?
十数年前、LAでサム・ライミ監督に「『死霊のはらわた』を舞台で!?正気か!?」と問いただした事を思い出し……これって…光栄な事なのか?
実は…舞台演劇で芝居の基礎を学んだ僕としては恐怖に近い不安も拭えず……
が、偶然、顔見知りのキャストも数人いるようで期待も膨らみます。
さんざん亜流の“名ばかり「呪怨」”が出回ってしまってますが…今回はきちんと事前にご相談いただいたし、生みの親として、一観客として、不安【恐怖】は胸の奥へ押し込んで、楽しみにさせていただきます。
脚本・演出、スタッフの方々…皆様、くれぐれも…くれぐれも…どうぞよろしくお願いいたします!
追記:うざキャラ芸人のあべこうじさん、“おふざけ”やり過ぎないでくださいね………苦笑。
清水崇(「呪怨」原案・脚本・監督)

「呪怨 THE LIVE」公式サイトより


【キャスト】

・小林俊介 - 小松準弥
・小林真奈美 - 大場美奈
・鈴木達也 - あべこうじ
・鈴木響子 - 原幹恵
・鈴木信之 - 古賀瑠
・神尾刑事 - 荒木健太朗
・北田良美 - 越智ゆらの
・北田洋 - 宮下幸生
・吉川刑事 - 野添義弘
・佐伯俊雄 - 福田龍世、石井舜、溝口凛瞳、いおり(クワトロキャスト)
・佐伯伽椰子 - 佐々木心音
・佐伯剛雄 - いしだ壱成
・凶演者 - 斉藤ひかり、木原実優、真辺彩加、絃ユリナ、白石真菜、福島愛、CHIRI、柴崎菜々、和田望伶、鶴田彩

【スタッフ】

原作:「呪怨」「呪怨2」(製作:東映ビデオ 脚本・監督:清水崇)
脚本:穂科エミ
演出:田邊俊喜
恐怖監修:五味弘文

舞台版 観劇記

8月13日(日)公演、ソワレ(16時〜)を観劇してまいりました。

こくみん共済coopホール
ロビーのフォトスポット

舞台装置とシート

この演劇は、舞台装置と客席がとてもユニークな作りになっています。
まず、チケットを買う時に、座るエリアを指定できます。

この画像だけではよくわからないと思いますが、ロビー内に設置してあったモニターに、会場が映し出されていましたのでご覧下さい。

こんなふうに、中央に舞台装置があって、その左右に舞台を見上げる形で「最凶シート」があります。
画面手前が一般シート「怨」で、その後ろが「逃」。そして、舞台の向こうに見えるのがエリア「呪」で、私は、

ここを選んでみました。

この席がですね、実に素晴らしかったです!
この後の感想は、ネタバレになってしまいますので、以下に区切ったところに書きます。

20日まで公演を行っていますし、年末にはDVD化もされるようですので、ネタバレを回避したい方は目次へ戻って、「舞台版ネタバレ終了」までジャンプしてください。

※舞台版ネタバレ↓

お化け屋敷のテイスト

ロビーから客席への入口は、黒いシートが垂れ下がっていて、そこをくぐると両脇には呪い除けの御札がいっぱい貼ってあります。
客席までは結構な長さがあって、その途中では、誰かが壁をタンタンタンタン!と叩いてる音がしていて、まるでお化け屋敷のようでした。

回転舞台

座った席から見た舞台は、こんな感じです。

 

↑上の座席表では分からなかったんですが、メチャクチャ近いです!
そして、座席図に円の矢印が描かれていますが、これはその通り舞台装置が時計回りに回転することを表しています。

実はですね。回転する時に、ギシギシと音をたてるんですよ、この舞台が。
これがとても不気味でしてね。
音がならないよう静かに廻す技術が、今の時代にないとは思えませんので、あれは絶対にわざとですね!

4つの場面想定

この舞台は、
①剛雄が伽椰子を殺害し、後に北田夫妻が引っ越して来る元佐伯家の一軒家(階段を上った先が2階)
②俊雄の担任教師・小林とその妻・真奈美が住んでいる団地の一室
③北田夫妻に事故物件の一軒家を斡旋する不動産屋・鈴木が、息子と住んでいる部屋
④鈴木の不動産屋事務所
と4つの場面が想定されており、シーンによって絶妙に使い分けられています。

※ところがこれが場面は4つなんですが、“場所”は3ケ所であることが、後で分かってきます。
なぜなら、鈴木が息子の信之と引っ越した部屋が、元は小林夫婦が住んでいた団地の一室で、そこが小林の妻・真奈美が剛雄に殺された部屋だったことを、鈴木の妹・響子が突き止めるからです。

こうして違う場所、違う時間軸で起きている出来事が、舞台上で同時進行したりするのです。
それが回転しますので席によって見辛いということがなく、演出上でも効果的な舞台装置でした。

大場美奈さん

一番印象的だったのは、2階で剛雄が伽椰子の浮気を問い詰めて殺害してしまうシーンと、小林がお腹に子供を宿している真奈美と、幸せを噛みしめている対比シーンの迫力が凄かったですね。
※因みに真奈美役の大場美奈さんは元SKE48・AKB48で、福岡ソフトバンクホークスの石川柊太投手(2023年8月18日vs西武戦でノーヒットノーラン達成!)の奥さんです。
なんか色々と縁のある舞台です😆

舞台だけが舞台ではない

一番上のシートエリア図で、真ん中の舞台を取り囲んでいる通路や、座席と座席の間の通路にも登場人物たちが通ったりして演技しますので、ひと時も油断ができません。

私が座ったエリア呪・18列の6番は、横が通路でした(16〜19と書いてある部分)。
20列目の真ん中7番と8番には、番号が振ってありますが実は座席はなく、楽屋との出入口になっています。
ですから、劇の途中で私の後ろから、伽椰子と俊雄が手を繋いで音もなく現れた時は、ホントにドキーッとしました!

また、赤で囲ってある最凶シートD列の一番左、座席番号は2からしか振ってありませんが、実は一番左にも座席はあるんです。

そこに、場面転換で真っ暗になった後、いつの間に誰かがその席に座っていて、劇の進行と共に静かに立ち上がったかと思ったら、なんとそれは剛雄役のいしだ壱成さんでした!
Dの2番にも観客の男の人が座っていたので、その人はびっくりしたでしょうね〜!

他のシーンでは、舞台上を見上げている観客に向かって、剛雄が
「なに見てんだよ」
と言ったり、怖がらせる演出が際立っていました。

ナレーション

開演前、注意事項のナレーションが入るんですが、この女性の声がまるで幽霊がつぶやいてるかのような喋り方で…。
写真撮影禁止の注意では
「何が写るか分かりませんのでお止め下さい」
っていうのは、怖い中にもちょっとクスッとくる内容でした。

どこから出てくるの…

不動産屋・鈴木の息子信之(高校生)は、霊に取り憑かれて引きこもり、砂嵐のテレビばかり見ています。
あるシーンではそのテレビ台の下から俊雄がぬっーと現れ、信之は悲鳴を上げます。

他にも、舞台中央にある風呂場の浴槽から俊雄が現れたり、流し台の中から伽椰子が現れたり、どこから出てくるか分からない幽霊の怖さが演出に生かされていました。

原幹恵さん

この舞台のストーリーはビデオ版を忠実に再現しています。

不動産屋鈴木達也の妹・響子には霊感があり、事故物件である元佐伯家の一軒家を見てほしいと達也に頼まれて関わってしまったために、伽椰子の呪いを受けてしまいます。
この響子役の原幹恵さんが良かったですね。

ビデオ版では大家だいけ由祐子ゆうこさんが響子を演じています。
信之を心配して彼らの部屋を訪ねた際、その部屋が元小林夫婦の部屋だったために、剛雄が真奈美を殺害しているシーンを霊感で見てしまい、自我崩壊してしまう演技が怖すぎて怖すぎて、それはそれは強烈な印象を残しているんですが、原さんも憑依された後、不気味な日本人形を抱いて歌う演技がとても上手くて…怖かったです。

越智ゆらのさん

殺人事件のあった元佐伯家を鈴木から斡旋された、北田夫妻の妻・良美役で出演した越智おちゆらのさんも良かったです。

この家は呪われてるんじゃないかと疑っていたんですが、その怯えをつけ込まれて伽椰子に憑依されてしまいます。
取り憑かれてからの演技がメチャクチャ上手くて、後ろから夫の頭をフライパンで殴って殺害してしまうシーンは、ビデオ版より怖かった!

ゆらゆら(←愛称)の、YouTubeチャンネルでの投稿動画がとても可愛くて、ファンになっちゃいました😄
なのでもう愛称で呼んじゃいます😉

凶演者

↑上のキャスト欄に「凶演者」とありますが、これは所謂いわゆるアンサンブルキャストで、特に役名のない登場人物たちです。
セーラー服を着た女学生や、実況見分してる警察官、不動産屋事務員など、セリフもほとんどない出演者ですけど、舞台演劇にはこういうキャストは欠かせないんですよね。

この舞台でも、伽椰子が劇場内の至る所に現れたり、ストーリーのラストで剛雄に5〜6人の伽椰子が取り憑いて殺すシーンがあったりするんです。
本物(草)の伽椰子には佐々木心音ここねさんという女優さんがキャスティングされていますが、映像作品ならCGで重ねる処理が出来ても舞台では無理ですから、この「凶演者」が扮してやっているわけですね。

公開ゲネプロ



※舞台版ネタバレ終了↑



しーまなちゃん

実はこの舞台、観に行こうと思ったのには、あるきっかけがあります。
それが「しーまな」ちゃんです。

↑「凶演者」の一人に白石真菜ちゃんという娘がいますね。
この娘、元「ラストアイドル」の2期生アンダーメンバーで、特に推し事をしてたわけじゃないんですけど、テレビで見かけた時から「可愛い」と思ってインスタをフォローしてたんです。

そうしたら、こんな投稿があったんですよ。


え? なになに?
「呪怨 THE LIVE」???
と思って調べて、この公演のことを知った、という訳なのです。

アンサンブルキャストでしたので、まともなセリフはなかったですし、正直どこにいたか全く分からなかった(草)んですけど、しーまなちゃんのお陰でこの素晴らしい舞台版「呪怨」に出会うことができました。
しーまな、ありがとう!


追記:ゆらゆらから「いいね」

このブログ書いたことをXでポストしたんですけど、その投稿に、↑上で取り上げている北田良美役の越智ゆらのさん(愛称:ゆらゆら)から「いいね」を頂いちゃいました!


あと、凶演者のいとユリナさんからも!(フォローしました😉)
ゆらゆら、ユリナさん、ありがとう!😆

追記2:
千秋楽公演後の、大場美奈さんのポスト越智ゆらのさんのポストにお疲れ様メッセを書いたんですが、お二人からそれぞれ「いいね」を頂きました。
本当に、素晴らしい舞台をありがとうございました!


というわけで。
私の好きな清水崇監督と、舞台版「呪怨 THE LIVE」の観劇レポートでした。

長文のお付き合い、ありがとうございました。
また逢えるから、この言葉が言えるんですよね。
ごきげんよう、さよならDESTINY!

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