見出し画像

ゲーム用語だと思っていたダークマター、その本当の意味とは?

はじめに

はじめてダークマターという言葉を知ったのは、中学生のときだった。
FF4に出てきたアイテムである(下図)。

ダークマターを盗んだ図

ダークマターを日本語に直すと暗黒物質と言い、それを聞いた当時の私は黒焦げになったスクランブルエッグを想像していた(下図)。

中学生が想像するダークマター

入手が難しい割に、一体何に使うのかも分からないアイテムだった記憶しかない。

ダークマターというのは、FFのアイテム名だと思っていたのだが、どうやらそうではないらしい。実際に存在しているらしいのだ。

ダークマターというのは、見えない触れない、しかし存在している、という物質だ。

見えない、触れないのに、なぜ存在していると気付いたのか?

詳しくは「宇宙が始まる前はなにがあったのか?」を見て欲しいのだが、ざっくり私なりの理解で言うと、ビッグバンが起きたときのエネルギーの総和と、宇宙で観測できる星の質量は等価になるはずなのだが、どうやら天才たちの計算では合わないらしいのだ。どう考えても宇宙の質量が軽すぎるということらしい。
そこで、天才たちは私たちが認識できない物質があるのではないか?と考えたらしいのだ。

ダークマターの仕組み

見えない、触れない物質とは一体どんな物質なのか?それを考えるには、見える、触れる物質というのはどういうものなのか、を考えると理解しやすい。

わたし達の世界は、あらゆるものが原子からできている。わたし達の体も、すべて原子でできている。
原子というのは、陽子と電子、中性子でできていることは周知の事実だろう。そして、電子と電子は反発しあうし、電子と陽子は引き合う。

わたし達が触ったと感じるのは、この電子や陽子の反発を「触った」と知覚しているだけに過ぎないのである。

光の反射に関しても電子が深くかかわっている。光が物質に当たると、その表面の原子に含まれる電子が光のエネルギーを吸収する。その後、電子は元のエネルギー状態に戻り、光を再放出する。これが反射と呼ばれる現象である。
 
つまり、私たちが知覚できるものは電気を帯びているものだけである、ということだ。
 
となると、暗黒物質の正体も見えてくる。暗黒物質とは、陽子と電子を含まない物質だ、ということである。

ダークマターの量

ダークマターは、てっきりダイヤモンドみたいな、稀少な物質かと思っていたがそうでもないらしく、かなりある。どのくらいあるかというと、宇宙の30%くらいがダークマターらしいのである(実際にはダークマター+ダークエネルギーが30%くらいなのだが)。
黒焦げスクランブルエッグが宇宙の30%も占めているらしいのだ(下図)。 

ダークマター想像図

 宇宙の30%と言っているが、ぶっちゃけ地球にもあるらしいのだ。あなたの肩の上にもダークマターが乗っているのかもしれない。
さらに言えば、ダークマターで構成された生命がいるのかもしれない(下図)。

ダークマターだって生きているかも

まとめ

ダークマターは、電子と陽子を含まない、人間が知覚できない物質のこと。
では、また。


この記事が参加している募集

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?