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青空の下でトレーニング オッス!

およそ二ヶ月続いたドイツでのコロナによる規制が緩和された。

3人までだった規制は2グループ が集まっても良いとされ、その週末のHofはにぎやかだった。折しも天気は快晴、やるしかないでしょ!!のバーベキュー日和とあって、子供たちの遊ぶ声に混じって大人達の笑い声、そして炭火の香ばしい臭い。

つかの間で終わるかもしれないこの規制緩和を大いに楽しんでいるかのようだ 。

小売店、レストラン、美容室等などは営業を再開し、学校も始まった。

久々の登校日息子は、遠足の日?!かと思えるほど朝 早く起き、普段ならモタモタとしていた身支度を、テキパキとこなし、勇んで出かけて行った。2ヶ月ぶりに友達に会えるのだから、今日ばかりは学校へ遠足にでかけるかのような気分になるのも当然だ。

机間の距離を1.5メートル以上離し、一教室に生徒は最大9人まで。もちろんマスク着用義務がある。そんな状況なので、二日に一回数時間程度の再スタートだ。

スポーツクラブも条件付きで再開だ。

息子はここドイツで空手を習っている。

日本でサッカーをし、ドイツで空手をするという
なんともチグハグな感じなのだが…(✾ुӫू✾)、

日本を離れて初めて日本の良さを学びたくなるということは、外国生活あるあるかもしれない。

息子の通う道場は今から50年前にドイツから招待され、空手の普及に努められた今では世界的に有名な御歳80歳の先生が指導して下さる道場なのだが、この先生の功績をたたえて贈られたものは、
な、な、なんとドイツが誇る高級車ベーーンツ!!

☆*:.。. o(≧▽≦)o .。.:*☆

ドイツでベンツをプレゼントされるなんて、これ以上の贈り物はないやん!!

そしてこの道場、三度のパンより空手が好き。好きで好きでたまらないといった暑苦しい〜猛者達が集まっている。
歴史ある道場なので、若い人より年配の空手馬鹿が多い。( こんなこと言ったら怒られそう〜(๑>ᴗ<๑))

もちろん親日家で、ここで学ぶ空手家は礼儀をもしっかりと学んでおられる。

礼に始まり礼に終わる。

「レイ」

息子が指導を受けている間、私はガラス越しに見ているのだが、なんの道具も使用しないスポーツである空手。
型に込められた意義。
その鋭さ。
道着の擦れ合う音。
ピーーンと張り詰めた空気感。

組手も良いが、型の鍛錬をしている姿こそ空手と思え、私はその清々しい透明感に惚れ惚れし、


その様子を見ていると、背筋は伸び、鼻が高くなる。

これぞ日本!!

私の鼻はピノキオの如くどこまでも高くなり続ける。
嘘をついたから鼻が伸びたのではない。
あれ?
鼻は実際伸びてないから、やっぱり虚構のせいで?

どっちでも良い

あっぱれーーーーー

というわけだ。(ง `▽´)╯ハッハッハ!!

しかーし随分前に、息子から

「オレ、もう1人で行けるから。」と送迎をやんわり断られた。
その実、あまりにも私が見ているので、その視線は息子にとって暑苦しいのだ。

ガビ━━━━━━━( ꒪Д꒪ )━━━━━━━ン

私 「せやけど、道中危ないやん。」

息子「お母さんがいた方がかえって足手まといになるわ。」

私 「・・・・・・ ( たしかに )。」

息子は成長し、空手馬鹿の母はお役御免となった。

人との距離を保つ必要がある久々の空手は、青空の下で行われた。

果てしない大空と広い台地のその中で〜〜♪♪

なんとも気持ち良さそ〜〜ではないか。

オマケにゆく人の注目を浴び続けている。

‎|•'-'•)و✧ⓝⓘⓒⓔ♡

今日ばかりは、息子に見つからないように遠目から熱視線を送った。

「レイ」

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