キリストは高機能自閉症だったか 1

(読了目安6分)

前回登場の「モーセ」より有名な「キリスト」です。
「キリストは高機能自閉症だったか」という内容です。


「高機能自閉症」というのは、脳の障害「自閉症」の一種とされるものです。
知能に問題はなく、むしろ平均より優れていることも多いですが、感情のコントロールが苦手だったり、空気が読めなかったりなど、人とは違う独特のムードをかもし出す人がほとんどです。
自閉症の人は100人に2~3人、判定方法によっては、さらに多くいるとされています。


「高機能自閉症」と聞くと、みなさんはどんなイメージでしょうか。
一概には言えませんが、マスターは、「人類の文化や文明に貢献するタイプの人」として認識していて、否定的なイメージはありません。


昔、「神」が起こしたとされる超常現象や奇跡は、現代では、だれもが普通に理解できることがほとんどです。


これまでの「スピリチュアル?マガジン」の投稿で、言い伝えの中の「神」というのは、人間を超えた「大いなるもの」や「光の存在」、「宇宙人」などではなく、「生身の人間」だということがわかったと思います。
また、今の人類に解明できないことは確かにありますが、それを「神」の存在の証明だと思ってはいけないということも、すでにみなさんには理解できていると思います。


昔の人が「神の仕業」と恐れた「皆既日食」の仕組みを、その後の人類が解明したように、現代人が「神の仕業」と恐れている不思議現象は、未来の人類によって解明されるかもしれません。


「神」という絶対的な存在を信じている人にとっては、「過去の神たちはただの人間だった」、なんていう話にロマンを感じないかもしれませんが、このあたりの話を理解できると、いままで信じてきた「神」よりも、もっと素晴らしい「神」、言ってみれば「本物の神」に出会えます。
本物の神に近づくということは、ニセモノの神を排除するということです。
人類が叡智を結集し、ニセモノの神を排除し尽くしたところに、本物の神がいるわけです。


以下、「人」が「神」になってしまう理由を、ここまでの投稿をもとに「中間まとめ」として確認しておきましょう。


◎中間まとめ


以下、人間が神になってしまう理由です。
このnote全体の情報からまとめました。


・昔の言い伝えは、「世代を超えた伝言ゲーム」であること
(伝言ゲームの始めと終わりは一致しない)


・人間は思いたいように思う生物であること (主観が入り、事実が曲がる)


・人間の感覚は「錯覚」がついてまわること (人間の感覚は惑わされやすい)


・昔の一般の民衆は、生まれつき宗教をやっていた人が多かったこと
(生後すぐ「神」という概念に触れる)


・昔の一般の民衆には教育がなく、理解できないことは「神」の仕業としていたこと
(そう考えると楽だから)


・カメラなどの客観的な記録機器がないこと (客観的事実を残せない)


・自己催眠や暗示などにより「変性意識状態」をコントロールできる人がいること
(一般人は「突発的・不意」に変性意識状態になる)


・超人的能力を示す「アスペルガー・サヴァン症候群」などが未解明だったこと
(昔からあった脳障害)


・出来事を文書化するとき、著者の主観が入ること
(客観的事実を書くことができない)


・古語→現代語・外国語→母国語と訳す場合、翻訳の問題があること
(現代教育を受けた人間同士のメールのやり取りでさえ誤解がある)


以上です。


上記から、キリストもただの人間だったと言えそうですが、キリストの話を聞くたびに、彼はとんでもない才能を持っていたんだろうと思わされます。
「世代を超えた伝言ゲーム」は、始めと終わりが大きく変化してしまうにしても、火のないところに煙は立ちませんから、きっと彼は、なにか超絶な能力を持つ人だったはずです。


もしかして彼は変性意識状態をコントロールできる人だったんでしょうか。
それとも周囲の人が「神」としてまつり上げただけなんでしょうか。


昔なら「神」と呼ばれたであろう人がいます。
みなさんの中には「甲本ヒロト」という人を知っている人もいるかもしれません。
昔、「トレイントレイン」「リンダリンダ」などの曲で有名になった「ザ・ブルーハーツ」というバンドがあり、そのボーカルを担当していた男性です。
マスターはある意味彼のことを、現代の「神」だと感じています。
マスターは別に彼の信者ではありませんが、彼の動画を見ると、「神」になってもおかしくない人だと感じました。
※よかったら当時の動画を検索してみてください


挙動の不思議さから、「薬物」を連想する人もいると思います。
実際、ネット上では、そんな疑いの声もあります。
しかしマスターは、彼は薬物中毒ではなく、「高機能自閉症」かそれに近いものだと感じています。


もし2000年前にこんな人がいたら、状況はどうなっているでしょうか。
医学は今よりも未熟で、ビデオがなく、彼のことを伝えるものは、口伝と文字のみです。
彼を表す文献には、賛否両論飛び交い、「神が乗り移った」「神がかり」「神の子」、そして、それとは逆の表現もされたかもしれません。
より一層人間離れした存在にされてしまうことは理解できると思います。


音楽や芸術の世界に限らず、物事を考え極めていく世界には、彼よりも強烈なキャラや穏やかなキャラも含めて、すごい力を持った人がたくさんいます。
たとえば「スマホ」は、理系の分野で大きな力を発揮する人によって作られます。
こんな人たちの才能が、一般の人たちを助けているわけです。



◎キリストは高機能自閉症だったか


キリストにまつわる「逸話」について考えるとき、彼が「高機能自閉症だった」解釈すると、納得できるところが多くあります。
もちろん当時はそんな言葉はなく、「神」と結びつけて解釈されていました。


マスターは以前、「人類の文明や文化を牽引するような力を持っている人の中には、自閉症の一種とされるアスペルガーやサヴァン症候群の人もいる」と書きました。
昔の有名人のことを調べていると、影響力が強かった人の多くは「なんらかの脳障害があったんじゃないか」と思うほど、ズバ抜けた特殊能力を持っていたようです。

※昔の記録ですから、事実はどうであれ、「世代を超えた伝言ゲーム」によって特長がさらに増幅された可能性も充分にあります。


現代で言えば、生涯9000冊の本を丸暗記した、サヴァン症候群の人が有名です。
「キム・ピーク」という人なんですが、彼は脳に障害があることがわかっていて、「神」だとは思われていません。
写真もビデオもあるため、「世代を超えた伝言ゲーム」によって神にされてしまうことはないわけです。
しかし、昔なら、こんな記憶力があれば、当然「神」の候補になります。


音楽で有名なモーツアルト、物理のアインシュタインなどは、現代医学の視点から見れば、アスペルガーやサヴァンだったと言われています。
また、旅の後、記憶だけで絵を書くことができた日本の画家、山下清もサヴァンだと言われています。
これらの人たちは、今は天才・鬼才などと呼ばれていますが、やはり昔なら、「神」なんでしょう。


キリストもおそらく「高機能自閉症」か、それに近いものだったと思いますが、マスターがそう思うきっかけになったエピソードが2つあるんです。


次回、その2つのエピソードを書こうと思います。

・・・

投稿タイトル一覧は以下です。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?