見出し画像

謙虚に生きる vol.72

先日『謙虚』について、学びました。 
謙虚とは、私が思っていたよりも、奥深いものでした。

謙虚というと
日本人は、世間体の国であり
『日本人は謙虚』と言うイメージがあります。

『つまらないものですが』と言って、お土産を渡す光景は、よく目にしますが

これを、本当の謙虚さで使っている事は、あまり無いような気がします。

と言うのは、同じ言葉を使っていても、同じ行動をとっていても、心持ちによって意味が違ってくると事があります。

私は京都に住んでおり、京都の文化を知ると
相手を思い、尊重し、大切におもてなしをしなさい。
と言う文化なのですが

捉え方によっては『人の目を気にしなさい』と言っているように聞こえます。

どちらかと言うと、現代ではこちらの意味で使用されている方が多いのではないでしょうか?

言葉を選びながら相手に伝える事も、京都人の配慮から来ていますが、これが『京都人は腹黒い』と言われる由縁でもあります。

例えば、家の前を掃除する時は、道路の半分まで掃き
両隣は、家の境界より30㎝はみ出した所まで掃く。

丁度で止めるより、少しの気配りをしなさい。
しかし、踏込み過ぎてはなりません
お節介はほどほどに。

これは、よそ様に対して、掃除が行き届居ていませんよ。と言っているようにも捉えられるので
お相手の気持ちも察して、自分に出来る事をさせて頂きなさい。

と言う意味を持ちますが
ちゃんとした意味を伝えられず、行いだけが伝わると
こうでなければならない!
人にどう思われるか?

と言う、自分にベクトルが向いた心持ちになってしまいます。

そうなると、良き知恵も、ただの縛りとなり
本末転倒です。

話しを元にもどしますと

本当の謙虚さとは
『みのるほど、こうべを垂れる、稲穂かな』
と言う言葉もあるように

地位や名誉を手にしても
まだまだ修行の身。勉強させて頂きます。
今日の私があるのは、皆様のおかげです。

と、傲慢にならず、慢心せず
感謝の心を忘れずに、人と接することであります。

人と比べる事自体は悪い事ではありません。
がんばっている人や、成功した人が、目の前に居てくれるから、自分にもやれる!と、信じられるし

苦しんでいる人が居たら、過去の体験を思い出し
その気持ち、わかるよ!と共感し
共に乗り越えよう!と相手の力も信じる事ができる。

ただ、人と比べて、自分はダメだ。
自分なんて…と悲観し、自信をなくし、負の感情に飲み込まれてしまう事は

結局は、見るべき物から、目をそらしている状態です。何がダメなのか。何でダメなのか。 

どうなりたいのか?その為に何をすべきなのか?と考え、前進し続ける事が大切なのだと思います。

それが自信となり
自分は自分。自分は何があっても大丈夫。
そう信じる事ができ、力が湧いてくるものです。

しかし過信はいけません。
相手を下に見たり
自分は偉いと勘違いし
人を邪険に扱ってしまっては

結局は、人は離れていきます。
それもまた、自分の蒔いた種であると思います。

人は、地位や名誉が高くなるほどに
人が寄って来て、崇め奉られ
それに、気持ち良くなり、我をなくしてしまっては元も子もない。

お陰様でと言う気持ちと、感謝を忘れてはいけないと言う事ですね。

しかし、まだ謙虚さを忘れてしまっている事には
気付きやすいのかもしれません。

気付きにくいのは、謙虚な振りをして逃げている時です。

先日、左ききのエレンと言う漫画を読んでいて
自分を下げてばかりいる部下に、上司が言った一言に
グサっと来る一文がありました。
集英社 原作かっぴー 漫画nifuniより引用

『自分で自分を下げて楽すんじゃねぇよ!!
内心そんな事思ってねぇだろ…

自分大好きだもんな。
思ってもいない過小評価でハードルさげて
内心はもっとできると思ってる

逆に口だけは虚勢張って、内心ズタボロってヤツの方がまだ上等だ』

これには、ハッとさせられました
私にも身に覚えがあったからです。

例えばテストで良い点を取れないと
自信を失くしてしまうから
先に『今回全然勉強してへんねんなぁ』と言ったり

部屋を掃除してみたり
先にテストの点が悪くても仕方ない言い訳を
準備し、自分が傷つかないようにするあれです。

もぅ、毎回と言っていい程、テストの度に
部屋掃除してたタイプですw

これを、セルフハンディーキャッピングと言いますが
これは、謙虚とは違います。

謙虚とは、自分の保身のためにあるのでは、ありません。

他者の存在があるから、自分の位置が見えるし
人の評価によって、自分を知る事もあるし、やる気も出る。また、時に、焦る事もあるけれど

あくまでも、自分は、自分。

ただ自分の人生を一生懸命に生きるだけなんだと思います。

これから先も、傲慢にならず、慢心したりせず
私に出来る事を、真心でやって行こうと思わせて頂けた学びでした。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?