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世間体体質の国 vol.76
私は昼間、観光地で働います。
コロナが明けてからは、観光地に来られる6〜7割のお客様が外国の方で
店頭で、焼き鳥を焼きながら、通りを歩く人々を見ていると、色んな国の方の服装が目に止まります。
その服装を見て、ふと思った事があります。
個人差はあれど、国の文化が価値観に影響しているな!と言う事です。
欧米の方は、さすが、自由や平等の意識が高い国だと思います!
80歳を過ぎているであろう女性でも、当たり前のように、短パンにキャミソールにビーチサンダルというラフな格好の人が多く
ほぼすっぴんで、ザックリと結んだポニーテールや短髪が凄く似合っています。
日本ではあまり見られないスタイルですが、自分を受け入れ、老いも含めて、ありのままの自分を楽しんでいるように感じ、無駄には飾らないスタイルが、凄くカッコいいなと思います。
そして、健康上の問題はさて置き、国によって好まれたり、美しいとされる体型はあれど、外国の方は、自分の体型を強調したり、堂々と出す!
隠したり、恥ずかしく思ったりという、人目を気にして自分を否定するような意識は、日本人に比べて少ない様に感じます。
中国の方は、さすが!自己主張の国。
50代60代になっても、真っピンクや、真っ赤を好んだり、ミニスカートを履いたり、自分の着たい服を着て楽しんでいる印象があります。
それとは対照的に、日本人は年齢が上がるにつれ、体や体型を隠すスタイルが多く、落ち着いた色を選ぶ方が無難とされている様に感じます。
現に、美空ひばりさんが、30歳の時に、ミニスカートを履いて『真赤な太陽』を歌われた時は、賞賛の声よりも、ブーイングの方が多かったと聞きます。
ひばりさんは、そんな声には屈せず、自分を貫かれましたが
年齢を重ねるにつれ、年相応や、母親らしく!など、無難で周りと同化するような服を選ぶべき。と言うルールがあるように感じて来ました。
同調圧力が強く、空気を読む事が求められる日本では
自分を貫くというのは、他国より勇気がいるのかもしれません。
そして、面白いな!と思うのが、韓国の女性達は、外でも平気で前髪にカーラーを巻いて、普通に歩いているのです!
それを見て、韓国の人達は、どう見られるか?ではなく自分の為にオシャレをしているから、いつオシャレが完成するのかは問題ではないのだと思いました。
日本人は、お相手への配慮として、きちっとした格好をする所や、身だしなみとして、お化粧をするあり方は
他国と比べて相手ありきの国であり、それはそれで素晴らしい文化だと思います。
こうでなければならない!こうあるべき!と言う縛りになった瞬間に、我慢に変わり
我慢は、我慢を呼び、変わった事をする人を、偏見の目で見たり、同調圧力へと変わってしまい、相手を思う素晴らしい文化も、素晴らしいあり方も、世間体という表面的な物に変わってしまうのだなと思います。
だからこそ、誰かに伝えるのだとすれば、ちゃんとした意味を伝えなければいけないし、自分はなぜこの格好がしたいのか?を考えようと思います。
私に取って、ファッションは自己表現をする素晴らしい手段ですが
お化粧は、身だしなみだと思っている部分もありますが、どちらかと言えば、隠して居るとか、作っている要素が大きいと感じてます。
人前でスッピンになる事に、抵抗があるのがその証拠です(涙)
お化粧は女性を美しくする、一つの手段だと思うので
これからもすると思いますが
そのままの自分を認め、受け止め、愛する事、そして
やはり、内側から磨いていく事が大事だなと思います。
その上で、自分が良い!と思える物を好きに選べる自分でいようと思います。
内側も外側も磨きながら、人生の後半
老いも含めて、楽しんでかっこよく生きよ〜!
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