人形の家 vol.69
先日、読書会の課題本で『人形の家』と言う本を読みました。
この本に登場するノーラは、父から人形遊びの人形のように育てられ
結婚してからも、ノーラという一人の女性ではなく
夫の思う『女とはこう言うモノ』という理想の中で
猫可愛がりされ、過ごしています。
お互い、人間性や、愛に違和感を感じつつも
夫婦共に向き合う事なく過ごし
ノーラ自身も可愛く甘える、子供の様な女でいれば、夫婦関係が円滑に進む事をよく知っていました。
しかし、世間知らずで無知なノーラは、夫のためにと
考え無しに法を犯して借金をしてしまいます。
それをきっかけに、お互いの愛や、人間性や、関係性を試される事となり
ノーラ自身が、ノーラと言う一人の人間として生きるために、子供と、夫を置いて、家を出ると言うお話です。
私が思う、この登場人物の問題は
お互いに向き合わず、自分の人生に責任を持って生きていなかった事だと思います。
これを読んで、過去の私の人生とよく似ていると思いました。
私はバツ2で、以前の結婚生活では、私も人形でした。
そして、私自身も人形(弱い女)を演じていました。
人形を演じている時は
夫婦関係は平穏であり
とても可愛がられていましたが
本来の自分では上手くいかない事も
わかっていました。
結局の所、共に、自律しておらず
相手に求め、埋めてもらう
依存の関係にあったと思います。
依存が100%悪いわけではありませんし
例えば、この人を幸せにする事が、私の幸せなんだ!
と言うような、この人でなければ‼︎と言う気持ちは
依存もないと、湧いて来ないのではないか?
と私は思いますが、私達の依存は違いました。
相手になんとかしてもらおう。
と言う思いが有ると
そうしてもらうための行動を取り
相手をコントロールしようとします。
自分の思い通りにならないと
相手のせいにしたり
もっとこうなってほしい!と欲求したり
自分が悪いんだ。。と被害妄想になってみたり
結局求めてばかりいる状態になってしまいます。
結果的に私達は、うまくいきませんでした。
過去の経験を踏まえて、今、大切にしている事は
まずは、自分をよく知り、自己受容する事!
お互いに独立した、個と個であると認識し
違いを認め、思いや価値観を共有して、自分の事も、相手の事も理解し、尊重する。
そして、コントロールのためではなく
ただ自分が、この人のためにやりたい。と思う事と、自分に出来る事を、真心でする事です。
そして、相手をリスペクトする事だと、この本と読書会を通して知る事ができました。
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