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依存と自律 vol.63

依存と自律。この言葉だけを聞くと
自律の方がいいんだろうな。と言うのは
知識や、言葉の雰囲気から思っていた事です。

でも、依存の本当の意味や状態。また
自律の本当の意味や状態を体感として感じると
どうして、自律した方が良いのか?が見えてきます。

過去の私は、めちゃくちゃ依存して生きていました。

それも、依存だと気づかずに。
その時の心の状態は、今思うとですが、凄くしんどかったと思います。

依存した状態


依存している人は、自分で物事を決められません。

これは、小さい頃から、親が色々と決めていたり
やる事に、一々口を出された人に多く見られます。

親は、失敗しないように、子供が困らないように
自分がした後悔を子供にはさせまいと、子供の事を思ったり

中には、自分のなし得なかった夢を、子供に託す人もいるかもしれません。

それは、子供への愛から来るものが殆どかもしれませんが、時に、子供の考えを否定してしまう事もあり

自分で考えるきっかけを奪い、誰かの中の正解を探す脳を育ててしまいます。

考えるきっかけを失った子供は、自分の考えが、わからなくなります。


また、褒める事は良い事ですが、過度に褒めたり、結果だけを褒めるのも、どうやったら褒められるか?を探す脳を育て、承認を求めて行動するようになります。

つまり、自分がやりたいからやる!ではなく

相手が何を求めているか?を探るように行動し
相手の承認を得られなければ、失敗に終わってしまい
一向に心が満たされる事は無く

例え認められたとしても、一時的に心を満たす事はできますが、また、次の満たされるための行動が始まります。

一見人のために、行動しているように見えますが
依存の場合は、自分を承認してもらう事が原動力なので
利己的と言えます。

人の為と書いて『偽』

そして、誰かに承認を得ると言う事は、自分でない誰かが、決定権や、正解を持っているので

いつも誰かに支配されてしまいます。

その結果、◯◯さんが、こう言うから出来ない。
◯◯さんがこう言ったから失敗した。
◯◯さんのせいで、こうなった!
と、全ての出来事が他責になってしまいます。

つまり、自分の人生に責任を持って生きていないのです。

私はこれに気付いた時に、凄く気持ちが楽になりました。
苦しい人生の解決の糸口がはっきりと見えたからです。

そうか!自分の人生に責任を持てばいいのか!
と言う事は、この人生において、誰かのせい!なんて事一つもないやん!

と言う事に気付いた時に、凄く楽になりました。
『生きるってそういう事やったん?!』

と、一人で叫んだのを今でも鮮明に覚えています。

それからは、私の人生は一変しました。
全ての事において、自分で意思決定をするようになりました。

自分で決める事。誰かと共に決める事。相手に任せる事も、何故そうするのか?を明確にして

相手に任せる!と言う事を自分で決めるので、その結果がどうなったにせよ、自分の責任ですから、納得がいきます。

自分のできる事。出来ない事を把握し
やる事。やらない事を決め
頼れる事は、敬意を持ってお願いし
自分が出来る事をさせてもらう。

自分がやりたいからという、主体性を持って
自分に出来る事をするので、心をすり減らす事もなく

たとえ、相手に認めてもらえなかったとしても
見てもらえなかったとしても、全く気にならなくなります。

認めてほしい!と言う欲求、つまり自分にベクトルが向かなくなるので、常に相手にベクトルを向けて、接する事ができます。

自分にベクトルを向けるのは、自分との対話の時だけ。

自分の本当にやりたい気持ち(真心)で動いているので
心はどんどん満たされていきます。

それで誰かが喜んでくれたら、それは嬉しい事です。

感謝されたり、お金が入って来たり、認められたり。
それは、ただ真心で人に接した結果なのだと思います。

自律と、孤立は違います。
自律は、自分勝手とも違います。

むしろ、自立した心を持っている人は
自分で自分を満たすことが出来、それは自分一人の力ではなく、周りの人が居てくれるからこそ、自分は存在出来るのだと言う事をわかっているので

常に感謝が湧いて来ます。

そして、その感謝の心で、誰かの役に立とうと
貢献心が湧くのです。

もちろん、今でも、自分にベクトルが向く時はありますし、とっさに他責にしてしまう事もありますが、以前よりは、自立したかな?と思います。

依存から自律!と言われると、頼っちゃいけないような
頑張らなくてはいけないような気持ちになりますが

自律できると本当に楽です!
自分で決めて、納得して生きられるので、自分で生きている!という実感が湧きます。

自分の人生を生きる為にも、自律した心を育てて行きたいと思います。

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