イメトレって結局意味あるの?~「ピアニストの脳を科学する」という本から”ボイトレ”に活かせそうな話を考察①~
イメトレって意味あるの?
みなさん一度は思ったことがあるのではないでしょうか?
プロのスポーツ選手とかイメトレ大事って言うけど、ホントに意味あるの?
何か天才的な雰囲気があって自分とは関係なさそう・・・
そんな疑問にハーバード大学が答えてくれたようです。
イメトレはちゃんと効果あるよ!
ハーバード大学のバスカル・レオーネ教授らの研究では、まったくピアノを弾いたことのない人を対象に、
A「5日間、毎日2時間実際にピアノを弾いて練習する」
B「5日間、毎日2時間ピアノを弾くイメトレを行う」
C「5日間、なにもしない」
という3つのグループに分けて指の動きをつかさどる脳部位の神経細胞がどう変化するか調べました。
当たり前ですが神経細胞の動きが最も向上したのはAのグループ
ですが!意外なことに!Bのイメトレだけグループも神経細胞の動きが向上していたのです!(実際にピアノの演奏も向上しました!)
指動かしてないのに!イメトレだけで!
ということは?
声を出さなくてもイメージするだけで声を出す筋肉の神経細胞は鍛える事が出来て、さらに!!
イメトレだけでもボイトレの効果が発生する可能性はある!という事。
ボイトレに活かすには?
実は国内の研究でもボイトレにイメトレが効果を発揮するという研究は既にあります。(詳しくは下記URLより)
声を出す=全身運動であり、
口や声帯(喉)=スピーカー
肺=アンプ(音を大きくする為の音響機材)
脳=iTunes
という役割を担っております。
私たちが普段使っている話し声は「昨日までの声」という曲を「今日も再生している」
だから声を変えたければ「新しい音楽(声)」を曲リストに入れて、接客やプレゼンのタイミングで再生できる「記憶を作る」事が重要なんですが・・・
脳は妄想と現実を区別できるように出来てはいません。
だからイメトレだけでも十分「記憶を作る」ことは可能なのです。
ステップ1:こんな感じで話したい、あの人みたいに話したいというモデルを決める
ステップ2:立ち方や表情・口の動き・雰囲気を観察する(大体でOK)
ステップ3:2で観察した特徴を自分の姿でイメージする
コツ1:早口言葉より、実際に控えているプレゼンの原稿の方が効果が高い
コツ2:実際に喋るように”息”を出すと効果が上がる
コツ3:悲しそうに・楽しそうに・怒ったように・緊張して、など色々な感情でやってみる(大体でOK)
この研究の注意点
筋肉ではなくあくまで「脳」の活動についての研究です、確かにイメトレだけでもピアノは上達するし、声も良くなります。
しかし筋肉は衰えます、50歳で何もせず1週間休むと元の筋肉量になるには3週間程度の時間と運動が必要だとか・・・
実際ピアノの研究でBのイメトレチームに5日のイメトレの後2時間実際に練習をしてもらったところ、Aのチームとほぼ同じ程度まで神経細胞の動きが向上したようです。
まとめ
イメトレ効果あるよ!でも週に2回くらいは、実際に練習しよう!
健全な脳筋は健全な肉体に宿る、ですね!
オススメのあわせ読み、あわせYouTube
イメトレ研究
https://note.com/kokorotarou/n/nb1ecfd42b83a
声の距離感(音量コントロール)について
https://note.com/kokorotarou/n/n030c53128467
目くそ鼻くそ人間の僕ができた習慣術
https://note.com/kokorotarou/n/n7387f2447892
みなさんの声活がもっと良くなりますように!
またお会いしましょう!
参考文献(このブログが面白かったらぜひ本家もご一読いただければファンとしてとても嬉しいな!)
ピアニストの脳を科学する 超絶技巧のメカニズム
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